今日の試合、先ほど追っかけ再生を見終えました。
どっちも負け、ってな感じでしたね。途中から眠気が来ました。
彼の試合を見るのは久しぶりですが、相変わらず己を良く知っているな、というか、
相手が強いとされる時ほど、それに対していかに生き残るか、という方向での知性が見えましたね。
まあ、見る人によってはそれが見所やないか、という奇特な人もあるんでしょうが、
私はそこまで出来の良いマニアではありませんし、序盤から露骨に狙った頭突きを決めて、
それをちらつかせて相手を威圧する下品なやり口は、軽蔑の対象でしかありません。
ルイスのいかにもな無策ぶりと共に、これが世界統一戦やのなんやの....。
「四つイチ」時代の世界戦としても、そのレベルに来ていませんでしたね。
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さて、大晦日に全部で5試合、世界戦が組まれています。
今日からその辺について、予想とか雑感とか、書いて行こうと思っています。
まず大阪の方、井岡一翔です。
WBAライトフライ級の、いわゆる正規(レギュラー)王座決定戦に出るそうですね。
相手はあの(あの、って何だ)ルイス・イバネスが果たせなかったペルー初の世界王座奪取を成し遂げた
暫定王者アルベルト・ロッセルに敗れた、前暫定王者で今は3位だか5位だかはっきりしないという(?)
ホセ・ロドリゲス、というメキシカンなんだそうです。
そもそもローマン・ゴンサレスはどうなったんや、返上かスーパー昇格か、というのもわからず、
暫定王者もパスして上位同士で、というのも不可解な...とか、以前なら一生懸命書いたところですが、
もうすっかりこの手の話に慣れてしまって、WBAやしな、としか思わない自分がいたりもします。
ただ、今回、こういうカードが決まったと知ったとき、最初に思ったことは、
TV局って、やると決めたらどんなことでもやるんやなぁ、ってことでした。
考えたらこの局、ボクシングにおいて亀田兄弟を無理矢理スターにして商売した、というだけじゃなくて、
K1のような、大成功を収めていた格闘技に、曙なんかを出して無茶苦茶にしたこともあるんですよね。
大晦日の視聴率競争という熾烈な闘いにおいて、ボクシングファンの「かくあれかし」という心情なんて、
物の数ではないのだな、と改めて気づかされたというか。
あの井岡一翔が、そういう業界のシステムに組み込まれたような世界戦に出るのか、というのは
ファンとしてはなんだか、やりきれない気持ちになります。
ロマゴンの存在や、暫定王者ロッセルの話をいったん脇に置くとしたところで、
正式発表から一ヶ月しかない試合で、相手の選手がどんなコンディションで来日するんやら、
という一点において、まず無理矢理な話だと思います。
今回の試合は、王座がどうというところに、価値を見いだせる試合ではない、率直にそう思います。
ただ、井岡一翔にとって、ライトフライ級転級というか復帰というか、その初戦としては、
ちょっと厳しめの試合である、という感じで見れば、悪い試合でもない、というくらいには見られるでしょう。
今後、ロマゴンは上のクラスに去るとしても、それ以外に闘って然るべき相手との闘いに進めるかどうか、
そういう将来への期待と共に、井岡一翔の勝利を願うしかないでしょうね。