さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

大変なひと月は大変な試合で幕開け

2010-11-08 22:35:59 | 海外ボクシング
己の顔を省みず、他人様の顔をとやかく言うのは、一般ピープルの勝手な性というものですが、
今日の試合は結果内容どうこうというより、試合始まる前の両者の顔見てるだけも面白かったです。

この世に、怖いもんなんか何もない、という風情の、絶頂にある若き王者ファン・マヌエル・ロペス。
己の強さも、敵の強さも、全てを解っていて、なおかつ凛々しい歴戦の勇者、ラファエル・マルケス。
どちらの顔も本当に魅力的で、チャーミングで、カッコええ~、とTVの前でミーハー全開な私でした。

さて、試合はというと、情報シャットアウトを敢行して見た甲斐のある、すごい闘いでした。
体格とパワーに勝るファンマ・ロペスが、マルケスの左ジャブを外す、小さい右へのステップの速いこと。
それと同時に放たれる鋭い右フックが何度もマルケスを捉え、これワンサイドになるのかなという序盤。

しかし4R、ジャブの打ち終わりを狙われていたマルケスが、右からリードする頻度を増やし、
打ち合いの中で返しの左フックを決めると、ファンマぐらぐら、追撃の右を受け大ピンチ。
5R以降はまさに壮絶としか言いようのない打ち合いで、好打の応酬。
総じて体格で押すファンマ、要所でカウンターを決めるマルケスという展開ながら、
攻めるファンマも、受けるマルケスも精一杯、何が起こっても不思議ではない死闘でした。

しかし7、8R、要所で好打されながらもノン・ストップで打ちまくったファンマの攻勢にさらされ、
劣勢となったマルケスが右肩を痛めたことを理由に棄権、8回終了TKOでファンマ勝利。
死闘が終わったと知り、キャンバスに膝をつき、そのまま両手を掲げて後ろに倒れ込んだファンマが
試合前の可愛い傲慢さとはまた違った、良い表情で、これまた好感を持ちました。
試合後、しきりに健闘を称え合う両者の姿がまた清々しく、どっちも偉い、どっちも勝ちー!(^^)
ってな感じで、何から何まで素晴らしい、というのが本日の結論です。


メキシコvsプエルト・リコの伝統の一戦の歴史に、新たに刻まれる名勝負でした。
こういう試合を結果知らず、しかもHD画質で見られる、ボクシングファンとして本当に幸福な時間です。

来週はパッキャオvsマルガリートの一戦を生中継で見られるし、日本でも長谷川、粟生の他、
大場浩平vs中岸風太という、私的にはレナードvsハーンズ並の(←無茶言いないな、というツッコミが聞こえてきますが)、
心に染みるビッグカードもありまして、他にもあれやこれやあれやこれや、この11月はまあ大変なことになっております。
私も頑張って、更新頻度を上げて行こうと思っております。皆さん宜しくお願いします。


コメント (4)
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