ということで、土日連続観戦をやりました。
12日後楽園ホールで日本ミニマム級タイトルマッチ、
13日クレオ大阪でOPBFスーパーライト級タイトルマッチを見ました。
12日の方はもう、初めて生で見る小熊坂諭に呆れ果てました。
左ストレート、右アッパーをカウンターするために待ち続け、
それが外れたら、あとは全部クリンチ。インファイトには一切応じず、
さりとて足を使うでもなく、とにかく100%クリンチ。
今まで映像では何度か見ましたが、直に見るとあんなにもひどいのですね。
試合が進むにつれ、別に強いて思い入れがあるでもなかった三澤照夫に
大声で声援をしてしまいました(^^;)
試合はやや三澤リードで迎えた9R、ちょっと足がかかっていたか
プッシュ気味かな?てな風に見えた三澤のダウンが大きく響き、ドロー。
また同じカードで決定戦をやるのでしょうが、もう小熊坂の試合は見たくありません。
しかし久しぶりにお会いしたミニマムマニアさんは
「今日の小熊坂選手はいつもよりずいぶんクリーンでしたよぉ」
と、遠来の観戦者のアゴを外すようなコメントをされました。
...やっぱ、もう見たくありません、ハイ(;-_-)ノ
そんなことで本日13日は、平成の歌麿・山本大五郎、
待望のタイトルマッチでした。
彼の試合は徳山や小島の試合を見に行くたびに、再三見ることがあったので、
やっぱタイトルマッチともなれば見に行かねば、ということで観戦しました。
先日、「とりいそぎ」のところにこの試合についてコメントいただきまして、
その返礼にこう書きました。
>私は正直に言って、金有利の予想ですが、
>大五郎の右ストレートにも期待をしています。
>先手を取って突き放し、距離を取れれば勝機はあります。
私はもちろん、いかに金正範がタフであっても、大五郎の右ストレートが決まれば、
金の前進をくい止め、距離を確保出来ると思って、こう書いたわけです。
しかし現実は違いました。
1Rから、にかにか笑って余裕を見せ、右を自信満々にかぶせてくる金に対し、
大五郎は左を当てて反撃します。
2Rからは大五郎が相打ち気味の右ストレートをもろに決める場面もありますが、
金は笑顔こそ減ったものの、小さいボディブローや右アッパーを連打して
ぐいぐい前に出て反撃します。
3R以降は場内に悲鳴と歓声が交錯する打撃戦が繰り広げられ、
大五郎の右ストレートが何度もクリーンヒットするのですが、
金は一瞬ふらつく場面こそあっても、そこから止まらず前に出続けるので、
大五郎はストレートパンチの距離を維持出来ず、打ち合いが続きます。
双方がぐらぐらする打ち合いの中、徐々にタフネスにまさる金がペースを掴みます。
ポイントは競っていたと思うのですがダメージと疲れで大五郎苦しく、
7R、ついに力尽きて倒され、立ち上がりましたがレフェリーがカウントアウトしました。
今まで見た大五郎の試合の中で、間違いなく最高の試合だったと思います。
しかし、大五郎は勝者とはなれませんでした。
チャンピオン金正範の方が強かったから、です。
しかし、試合を見ていて、ああ、これぞ真のボクシングだなと思いました。
自分より強い相手に、全身全霊をかけて挑み、勝利を手にするために闘う。
山本大五郎、力及ばず敗れましたが、それでもなお、その姿は美しかったです。
何の慰めにもならないでしょうが、彼の闘いぶりを、大いに称えたいと思います。
そして、試合後、大五郎の勇敢さを称えるように、何度も何度も、
大五郎に言葉をかけ、抱き合っていたチャンピオン、金正範にも、
その強さに脱帽し、そして、拍手を送りたいです。
試合後、もうひとつ印象的だった光景。
青コーナーのスツールに腰掛け、うなだれる大五郎に、
渦中の世界チャンピオン徳山昌守が、ひざまづいて何事か声をかけていました。
おそらく後輩の健闘を称えていたのでしょうが、彼の眼前で繰り広げられた
この熱闘は、彼の心に、どのように響いたのでしょうか...。
12日後楽園ホールで日本ミニマム級タイトルマッチ、
13日クレオ大阪でOPBFスーパーライト級タイトルマッチを見ました。
12日の方はもう、初めて生で見る小熊坂諭に呆れ果てました。
左ストレート、右アッパーをカウンターするために待ち続け、
それが外れたら、あとは全部クリンチ。インファイトには一切応じず、
さりとて足を使うでもなく、とにかく100%クリンチ。
今まで映像では何度か見ましたが、直に見るとあんなにもひどいのですね。
試合が進むにつれ、別に強いて思い入れがあるでもなかった三澤照夫に
大声で声援をしてしまいました(^^;)
試合はやや三澤リードで迎えた9R、ちょっと足がかかっていたか
プッシュ気味かな?てな風に見えた三澤のダウンが大きく響き、ドロー。
また同じカードで決定戦をやるのでしょうが、もう小熊坂の試合は見たくありません。
しかし久しぶりにお会いしたミニマムマニアさんは
「今日の小熊坂選手はいつもよりずいぶんクリーンでしたよぉ」
と、遠来の観戦者のアゴを外すようなコメントをされました。
...やっぱ、もう見たくありません、ハイ(;-_-)ノ
そんなことで本日13日は、平成の歌麿・山本大五郎、
待望のタイトルマッチでした。
彼の試合は徳山や小島の試合を見に行くたびに、再三見ることがあったので、
やっぱタイトルマッチともなれば見に行かねば、ということで観戦しました。
先日、「とりいそぎ」のところにこの試合についてコメントいただきまして、
その返礼にこう書きました。
>私は正直に言って、金有利の予想ですが、
>大五郎の右ストレートにも期待をしています。
>先手を取って突き放し、距離を取れれば勝機はあります。
私はもちろん、いかに金正範がタフであっても、大五郎の右ストレートが決まれば、
金の前進をくい止め、距離を確保出来ると思って、こう書いたわけです。
しかし現実は違いました。
1Rから、にかにか笑って余裕を見せ、右を自信満々にかぶせてくる金に対し、
大五郎は左を当てて反撃します。
2Rからは大五郎が相打ち気味の右ストレートをもろに決める場面もありますが、
金は笑顔こそ減ったものの、小さいボディブローや右アッパーを連打して
ぐいぐい前に出て反撃します。
3R以降は場内に悲鳴と歓声が交錯する打撃戦が繰り広げられ、
大五郎の右ストレートが何度もクリーンヒットするのですが、
金は一瞬ふらつく場面こそあっても、そこから止まらず前に出続けるので、
大五郎はストレートパンチの距離を維持出来ず、打ち合いが続きます。
双方がぐらぐらする打ち合いの中、徐々にタフネスにまさる金がペースを掴みます。
ポイントは競っていたと思うのですがダメージと疲れで大五郎苦しく、
7R、ついに力尽きて倒され、立ち上がりましたがレフェリーがカウントアウトしました。
今まで見た大五郎の試合の中で、間違いなく最高の試合だったと思います。
しかし、大五郎は勝者とはなれませんでした。
チャンピオン金正範の方が強かったから、です。
しかし、試合を見ていて、ああ、これぞ真のボクシングだなと思いました。
自分より強い相手に、全身全霊をかけて挑み、勝利を手にするために闘う。
山本大五郎、力及ばず敗れましたが、それでもなお、その姿は美しかったです。
何の慰めにもならないでしょうが、彼の闘いぶりを、大いに称えたいと思います。
そして、試合後、大五郎の勇敢さを称えるように、何度も何度も、
大五郎に言葉をかけ、抱き合っていたチャンピオン、金正範にも、
その強さに脱帽し、そして、拍手を送りたいです。
試合後、もうひとつ印象的だった光景。
青コーナーのスツールに腰掛け、うなだれる大五郎に、
渦中の世界チャンピオン徳山昌守が、ひざまづいて何事か声をかけていました。
おそらく後輩の健闘を称えていたのでしょうが、彼の眼前で繰り広げられた
この熱闘は、彼の心に、どのように響いたのでしょうか...。