さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

ちょっと目に余るので

2006-08-21 23:51:11 | その他
以前、何とかしてランダエタ×亀田戦の判定を妥当なものだとしたがる勢力について
ちょろっと書きましたが、未だその勢力は必死の努力を続けておられます。

主に、ボクシングファンなら誰でも知っている複数の大手ジム(協栄のみならず)と、
それらに近い古株ボクシング・ライター、スポーツ新聞メディアなどがその「勢力」を
形成しているわけですが。

もし亀田が大阪のジムに所属し続けていたら、ここまで業界の「体制」側に
保護されることはなかっただろうなと思うと、感慨深いものがあります。

もちろん、判定について論議すること自体は、悪いことじゃないんですが、
あまりにも一方的な決め付けが目に余る記事を、いくつか紹介します。


http://www.ring-japan.com/joe/wwwjoe.htm

ジョー小泉という人は、世界チャンピオン十数人分の存在価値がある
偉大なボクシング人だと思っております。
知識、経験(実績)、知名度、人脈、どれを取っても抜きんでています。
この人物の存在は、日本のボクシングにとって大きな幸福である、と
過去形ではなく現在進行形で思っております。

しかし、やはり国際マッチメイカーと評論家というふたつの相反する立場は
ジョーさんといえど両立させられるものではないようですね。
判定に関する意見は良いとしても、ちょっと疑問を感じるところがあります。

TV解説者は森田健、内田正一らベテランにレクチャーを、とのことですが、
あんな偏向判定、偏向裁定の名手たちに、一体何を教われと?

ボクシングの尊厳を傷付けたのは「試合後の騒動」ではなくて、
あの試合の「判定」そのものだったと思うのですが?

「長くボクシングを見てきたファンの声」こそが、あの判定を強く疑問視しているのですが?


まあ、これ以上は止めますが、あまりに苦しい論理展開に、少々げんなりです。
ジョーさんによってボクシングへの知的関心を広げた多くのファン方々も、
今、同じ心境かと思いますが。

かつてヘクター・カマチョ×エドウィン・ロサリオ戦の解説で見せた歯切れの良さは、
残念ながら遠い過去です。
「ニューヨークの人気者であるカマチョを護る為にこんな政治的判定が出た」
試合後、即座にこう断じたジョーさんはとてもカッコ良かったんですけど、ね。


さて、ボクシング・マガジン元編集長の原功さんは、
アサヒ芸能というおやぢ週刊誌にて、浜田、大橋、その他各氏、
あの試合を僅差と見て、試合後の騒動は異常だ、という声「だけ」を集めて
記事を書かれています。

まあ、上記の「勢力」に属する方々の声だけを集めた、偏向報道の見本みたいな記事でした。
それらの方々から遠く離れた、ボクシングジム会長諸氏からは、

「亀田の試合はボクシングじゃなくて、別団体の興行」
「ああいう判定をされると、現実に悪影響が出て、本当に困る」

という、切実な声が発せられているのですが、
もちろん、そういう声を原さんが拾い上げることはありません。
嘘でも「元専門誌編集長」なんですから、仕事の上の「よしみ」よりも、
ボクシングそのものを大事に思う気持ちが感じられるような記事を書いてもらいたいものですが。


そして出たのが今日のスポーツナビ。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20060821-00000036-spnavi-spo.html

バッシングに真っ向反論、だそうですが。
どこがどう「真っ向から」反論なんでしょうかね、コレ。
どこをどう見ても話のすり替えでしかないんですが。

例によって「今まで倒した奴を呼んで早く倒せばいい」理論が炸裂してますが、
早く遅くなんて、誰も問題にしてないってことが、どうもわかってないようですな。

また、金平会長は、

>「日本人のボクサーでも紙面上で『亀田とやりたい』とかいろいろ言ってくる人はいるけど、
>直接オファーは届いてない。それじゃあ、ただ宣伝してるだけでしょ」

と言いますが、じゃあ、オファーが来たら受けるかどうかについては、
実のところまったく言明していません。
亀田兄弟は誰の挑戦でも受ける!大喜びで受けたるわい!とは、
口が裂けても言いません。

...誠に、あほらしい限りです。
これをどう見たら「真っ向から反論」なんですかね。
マスコミさんも、こんなややこしい取材対象に対して、本音ではどう思ってるんやら...。


まあ、今更ムキになってあれこれあげつらうのも、くだらないといえばそうですが、
しかし少々目に余りましたので、くだらないあげつらいをやってみました(^^;)


くだらないといえば昨夜、二男の試合やってましたね。
大変、お強うございました( ̄▼ ̄)←なんやこの顔は...。

なんでもパンチの威力はヘビー級で、宇宙一強い、と自分で言うてましたね。
自分で言うくらいなんやから、きっと間違いなく、そうなんでしょう。
歌も上手いし、絵も描ける。目指せボクシング界の増位山( ̄▼ ̄)
                                    ↑だから、なんやねんこの顔わ。


歌はちょっときついのでパスさせていただきましたが、インタビューは
ちょっとだけ見ました。
えらい口のきき方しますなー。兄貴は性根、気の弱いとこがまだ見えますが、
この子は強気なアホですね。痛さ倍増です。

しかし、あんなガキにあんな口のきき方されて、それでも敬語で取材して、
ヨイショ記事書かないかん。
スポーツ新聞の記者さんたち、自我崩壊寸前かもしれませんね。


コメント (4)
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