世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

猛獣使い

2011年01月21日 23時23分17秒 | Weblog
やっとこさ、金曜日。
休日の2日間、48時間は自由の身!嬉しい。

残業して、1科目の予算を完成。
次第に予算作成の感覚を取り戻してきた。

某部署の次長はあまり自分の仕事以外のことはしたがらない。そして何かイレギュラーなことが勃発するとパニックになる。ちょっと変わっている人だ。昔、私はあまり彼に好かれていなかったのだが、あることが切っ掛けで、彼と友好的な関係を結ぶようになれた。

あることとは…とべ動物園のホッキョクグマ・ピースである。
一昨年、私は一人旅でピースに会いにいった。松山市内からバスで1時間。山の奥の動物園に、ピースは佇んでいた。真綿のようなふわふわとした毛並みは、神が創造した芸術作品のように見えた。


私はそこでピースの写真入りクリアファイルを購入した。今も会社で活用している。社長に「可愛いですねー」と誉められるほど愛らしいクリアファイルで、私の自慢の逸品である。

そんな私は得意になってピースのクリアファイルに書類を入れて社内を闊歩していた。
「あ、ピースちゃん!」
と社内を歩く私に声を掛けてくる殿方が…。
某課の気むずかしい次長だ。
「次長、ピースをご存じなんですか?」
と尋ねたら、
「知っているも何も。俺、ピースちゃん、大好きなんだ。あなたも好きなの?」
と会話が弾み、いつしか我々は会えばピースの話をするようになった。彼も一人でピースに会いに行き、そしてぬいぐるみを購入したらしい。気が合う。

予算作成のとき、彼にどうしても尋ねなければならない数字がある。
如何せん、気むずかしい人である。

今日。
ピースのクリアファイルを盾に、奥の席で黄昏ている彼に近づいた。

亮子「お疲れさまです!予算のことで次長に御伺いしたいことがあるのですが。お時間よろしゅうございますか?」

次長「は?予算?今、忙しいんだよね」

ここでピースのクリアファイルをチラリズム。
水戸黄門の印籠のように地味に翳す。

次長「おー!ピースちゃんだ!ねぇ、あなた、ピースちゃんのホームページ、毎日ちゃんと見てる?」

亮子「見ておりますわ。勿論。動画も。プールの中にあるおもちゃを探す仕草とか、たまりませんよね」

次長「だよな。たまらないよな。ピースちゃん」

亮子「それで、次長。予算なのですが、ここに実績を載せてますので、ぜひ参考にさなって、来期の数字をお願いしますね」

次長「…まっ仕方ねぇな。やるよ。やればいいんだろ。いつまで?」

亮子「来週水曜日までにお願いします。次長、ピースのDVD、お持ちですか?」

次長「勿論さー。高市さんになついていて。可愛いよな、ピース」

そんな会話をしながら次長は数字をまとめ始めた。
猛獣使いか、私は。

でもいいや。
数字さえもらえれば。

休日の48時間は予算のことを忘れよう。
それにしても、鈴木宗男似のあの次長が、ピースのぬいぐるみを愛し、DVDに見入る姿を想像すると笑ってしまう。






大寒と予算作成

2011年01月20日 23時06分22秒 | Weblog
今週の会社の花(ロビー)は、青いカーネーション。珍しい。碧洋のような綺麗な青。思わず見とれてしまう。

今週の初め。
花屋に出金する際、吉熊上司に出金伝票へ捺印するよう依頼。
印を押しながら、吉熊上司に
「〇〇さん(私)しか、あの花を楽しんでいないんだから、花代は君が払うべきだ」
と言われた。
強く反論できない。その通りだ。

花代は消耗品費。
ただ今、仕事で予算作成中の私。
消耗品費は私の担当科目だ。
そして一番厄介。

今期の実績を元に来期の予算を作成するんだが、たまに「今期は発生しなかったんだけど、2年に一度発生する経費」というものもあり、頭をフル回転させなければならない。
あと、毎年口をすっぱくして言われているのが、「根拠づけ」。
できた予算を目に通しながら、吉熊上司は「この数字は何でこうなるの?」と訊いてくる。ここできちんと説明できないと駄目なんである。
また、スクラップアンドビルドも考慮し、頭が…。

大寒なうのこの寒い時期。
予算の数字が固まる頃、寒さが緩み、ようやく春が来る。
そして気づけば、私は年齢を一つ重ねているんである。
(立春生まれ)

頑張ろう~。

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甘えてみようか

2011年01月19日 23時56分47秒 | Weblog
心療内科デー

今日も定時の鐘と同時に会社を出る。
華奢なヒールで夜道を走る。


待ち時間、今日は2時間。まあまあ。渡辺淳一の「冬の花火」を読んで待つ。32歳で亡くなった中城ふみ子という歌人の話。何不自由なく育った女子ふみ子が東京の大学を卒業し、北海道に戻り、お見合い結婚をするんだが、エリートだと思っていた旦那が闇の仕事にハマり、駄目になりかけるところまで読んだ。
トイレに行き、席に帰るとき、本棚に雑誌「NEWTON」が置かれていたのを発見。改めて見ると、なかなか充実した本棚だ。女性誌から科学雑誌、健康雑誌までけっこう揃っている。
待ち時間が長いから、クマ医師が気を利かせたのかもしれない。
厚意に甘え、次回はここの本を読んで待とうか。

さて診察。
クマ医師の顔を見て驚愕!眼鏡が変化していた。太くて茶色いフレームのヲサレ眼鏡である。私的には神経質そうな銀縁眼鏡が好きなんだが。んでもって、そんな銀縁眼鏡を綺麗な中指で真ん中をちょいと上げる殿方の仕草など、いとおかし。

クマ医師の新しい眼鏡をガン見している私に、
「最近は、どーですか?」
といつものように訊いてくるクマ医師。

日常の些細なことを話し、その時どう感じたかなどをチェック。自分を責める言動をすると、「ぐぐぐっ」と矯正してくれる。

また、「…ということがありました。『だったら、テメェがやれよ!糞がッ!』などと思ってしまいました」と、つい、化けの皮を剥がしてしまった。普段はエレガントな立ち居振舞いを心がけているのに、気を抜くと乱雑な自分を露呈してしまう。普段の努力が水の泡になってしまったではないか。糞がッ!

「その人がちょっとおかしいのですよ。あなたは悪くないです」
と、クマ医師。
本棚の本だけではなく、彼によって誘導された思想にも甘えてみようか。

処方変更なし
パキシル、マイスリー、防風通聖散、ラベプラゾール



★嬉しいニュース
奇跡の帰還を果たした小惑星探査機はやぶさ。そのプロジェクトチームを題材にした映画が作られるらしい!公開は来年になるらしいが、今から楽しみ。







ムシャクシャしたのでやった

2011年01月18日 23時16分22秒 | Weblog
退社後、後輩女子Cちゃんとフルーツカービングを体験してきた。先月のフラワーアレンジメント講習の2回目である。(2010年12月21日 「りんごの森のクリスマス」)

会社から会場がある公民館までの道すがら、月が冴え冴えとしているのが見えた。今宵の月はうっとりとするぐらい綺麗だ。
「予算作成を放棄して月に帰りたい」
と、かぐや姫の一節を思い出しながら爆笑。
そして、どちらからともなく「昔、竹取りの翁といふものありけり…」と呟く我々。
Cちゃんとはこういうところで笑いあえるので一緒にいて楽しい。

他に爆笑したのは、
「ムシャクシャしたのでやった」
先日、後輩男子タイスケくんがぽつりと呟いた言葉である。
退廃的で好き。
私とCちゃんの最近の流行語だ。


さてフルーツカービング。テーブルの席順は、前回同様、問題児グループで構成されていた。先生も前回と同一人物。菩薩のように慈悲深い女性である。

フルーツカービングとは、野菜やフルーツに彫刻を施すタイの伝統技術なんだとさ。へぇ。
ナイフは専用のナイフを使う。今日は先生のナイフを借りた。

私は料理ができない。まず、包丁が怖いんである。包丁を真剣に握ったのは恐らく高校時代の家庭科の時間が最後だったりする。そんな私が包丁よりも鋭いフルーツカービング用のナイフを握るんだから、本人的に恐怖ヒトシオである。んでもって、地味に強迫性障害なんて患っているもんだから「無意識のうちに、これで人を殺めてしまったらどうしよう」とか考えちゃうわけ。ちょっと憂鬱になってきた。

そんな私に、菩薩のような先生はまずはナイフの握り方からレクチャーしてくれた。鉛筆を握るように持つのだそうな。



・ニンジンでリーフを作ろう
→手を切らないように気を付けることに集中し、なんだか歪な炎みたくなってしまった。Cちゃんはそれを見て「ファイヤー!ファイヤー!」と呟いていた。ヤケクソで2枚のリーフを完成。ファイヤー!


・ピーマンでリーフを作ろう
→柔らかいのでできない。重篤な虫食いの被害にあった何かの物体みたいな様相に仕上がった。


もう、いや!

問題児仲間のCちゃんとご婦人二人は普段から包丁を握っているのでさすがに上手い。
私だけ、まるで駄目。生きていてごめんなさい…。嗚呼、何、この孤独感。

そんな私に救世主。
・パプリカでバスケットを作ろう
→これが意外に上手くできた。縁のギザギザなんて、職人技である。
明日から、キャンドル・ジュンならぬ、パプリカ・リョウと呼んでくれ。


・トマトで薔薇を作ろう
→これは簡単。皮を剥いて丸めるだけ。中身は剥きながら食べてしまった(空腹だった)。トマトが熟れすぎたのが残念。

完成!

私の作品




Cちゃんの作品
彼女の器用な性格が作品に投影されている。



野菜と触れ合えてとても楽しかった。


トイレで青臭い指を洗いながらCちゃんと感想を述べあった。
Cちゃんは、
「〇〇さん(私)のニンジンのリーフには笑いました。ファイヤーなんですもの!」
と言う。

すかさず、
「ムシャクシャしたのでやった」
と返答する私であった。
そして帰宅し、作品をむしゃむしゃと頬張った。
ファイヤー!


※先生の作品
先生、凄い。


先生はソープカービングも教えてるらしい。
こんなに綺麗な石鹸、使うのが勿体なくなってしまう。


参考
フルーツ カービング 【スイカで作るバラのブーケ】


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ママは人気者

2011年01月18日 01時40分36秒 | Weblog
1月15日は、母ヨーコたんの誕生日であった。厳寒の足尾で彼女は生まれた。妊娠中の祖母は大好きな干し柿をモリモリと食べ、体が冷えたのだろうか、ヨーコたんは紫色の体をして生まれたそうだ。

私はメッセージカードをしたためて贈呈した。喜んでもらい、嬉しかった。

毎度、このブログに登場する母ヨーコたんは、足尾の山に守られて、超純粋に育った。彼女の一挙一動から目が離せない。黙っていれば綺麗なのに、動いたり話すと、どこかコントのような雰囲気を醸し出すのである。

たまに喧嘩をするけれど、ママ、大好き。
実家に帰るといつもママの側にぴたりと寄り添い、ウザがられてしまう…。

そんな私に宿敵が!
その名も弟・まーくんである。
28歳のナウなヤングの美容師まーくん。
彼は、ヨーコたんの誕生日に、メール送信とハンドクリームを贈呈したらしい。
地元紙でイケメン美容師と謳われ、クールでハードなイメージを確立している彼もヨーコたんの前では一人の男子なのである。
突然の彼の演出にヨーコたんも満更でもない様子。

弟、うぜー。
まじ、うぜー。

「亮子のママなんだからね!!」
と、ヨーコたんに言ったら、呆れられてしまった。
32歳の娘に異常に慕われて、きっと彼女も「なんだかなー…」と一抹の切なさみたいなものを感じているに違いない。

でも、まあいいか。
ちなみに妹・芋子30歳はそんな私をいつも静観している。
そしてクマパパの誕生日を覚えているのは、私だけだと思う。ヨーコたんの誕生日に比べると、メジャーでなくてかわいそうである。

ママ、お誕生日おめでとう!

笑う門には福来る

2011年01月17日 22時49分12秒 | Weblog
月曜日の朝は全体朝礼がある。
「やる気が湧き出るお話」という謎のテープが流れる。
今日のテーマは「机や身の回りを整頓しよう。職場の美化は仕事への気持ちの表れ」という、「片付けられない女」の私には何とも耳が痛い話であった。
たまに机の上、雪崩が発生するからなあ。
朝から、やる気、消失。

12月分の経費分析を終え、夕方から四半期決算の業務。
ぶつぶつ言いながら、定性的情報を作成。
今週いっぱいが吉熊上司への提出期限。
がんばらないと!

定時後、喫煙所から戻ると、吉熊上司に
「目やに、ついてるよ」
と指摘された。
風邪を引くと目やにが多く出るんである。
それにしても、「目やに」の指摘を何の躊躇もなくしたりされたりする我々の関係って…。
後輩男女を含め、皆で爆笑。
定時以降の、この時間が好き。


帰宅後、ポストを開けると、とてもユニークな葉書が目に飛び込んできた。
大学時代からの友達マイミク・ハナちゃんからのものである。
牛乳パックで作った葉書らしい。



手に取り、思わず笑ってしまった。
大きくて愛らしい招き猫は、福を招いてくれるに違いない。
ありがとう。


一日だけの休日

2011年01月16日 23時14分57秒 | Weblog
一日中、引きこもり。
昼過ぎに起床。
久々によく寝た。

私の住む部屋は日当たりが大変良い。
日の温もりを背中に受けながら読書&ネット三昧。

近所の100円ショップへ行く。
火曜日にフルーツカービングの講習がある。
出来上がった作品を持ち帰るのに、ピーマンが入るぐらいの大きさのタッパーを持ってくるように言われている。
我が家にそんなものはない。
しかも、ピーマンの大きさって、いったいどのぐらいなのだろう。
生の野菜なんて、暫く目撃していないので全くもってわからない。
100円ショップに行く前にスーパーに寄り、普段は行かない生野菜売り場にてピーマンのおおよその大きさを把握。
私の握り拳ぐらいの大きさらしい。
100円ショップでちょうどその大きさのタッパーがあり、購入。
すごいな100円ショップ。
何でも揃う。

文具売り場にて、はがきファイルも購入。
毎年、年始のバタバタ感が薄れた今の時期に年賀状を整理する。
今年も多くの方に年賀状をいただいた。
ありがたい。

帰宅し、大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」を観る。
豊川悦司の信長役にクラクラしてしまう。
天下統一ではなく、私を統一してほしい。


一日だけのお休みはあっという間に終了。
来週は先述の講習と心療内科がある。

明日からも一週間、頑張ろう。
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今日、飲みに行きませんか?

2011年01月15日 23時52分28秒 | Weblog
土曜出勤日。

午前中、来期の予算(販売管理費)について、吉熊上司からお達しが来た。
「細かくやってね」とのこと。
後輩男女、私、吉熊上司は各科目の予算作成を担っている。
私の手を焼くのは、消耗品費、雑費、事務用品費だ。
店別に按分をしたり、色々と厄介なのである。
やりがいはあるのだけれども。

その後、12月の経費データの加工をし、午後は経費分析を行う。
ちょっこし残業。

どうやら殿方たちは飲みに行く模様。
ウキウキしながら、こそこそと退社のタイミングを互いに見計らっていた。
そして我々を残して早々と出て行ったのである。

「なんだよ。そういう飲みはこっそり行えよ」
隣にいる後輩女子Cちゃんと視線で会話。

「○○さん(私)。今日、飲みに行きませんか?」
と、Cちゃん。
グッドタイミング!
私も飲みたかったのよ!
「いいよ。でもご主人さまは大丈夫なの?」
と心配したのだが、どうやらご主人様は仕事で遅くなる模様。

近隣の居酒屋で飲むことになった。
「殿方飲みより、うちらの方が楽しい飲み会だもんね~」
と、乾杯♪

☆過去の恋バナ懺悔集。
☆社内の噂話。
(当社で、赤プリの一室で夜景を見ながらの逢瀬をしそうな人物はいるかについて)
☆春に行われる後輩男子タイスケくんの結婚式の予想。
(そして何を着ていくかについて。)
☆我々の故郷・栃木県の話。
☆社内の人間関係を潤滑にするための建て前と本音…etc。

4時間ぶっ続けで話して、飲んで、食べて、大満足。

急な飲み会だったけれども、とても楽しかったしリフレッシュになった。
Cちゃんは本当に良い子だと思う。
こんな子と知り合えて、一緒に仕事ができて良かった。

明日は休み。
二日酔い確定!
来週から予算作成モードに切り替えるため、明日はちゃんと休もう。
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背理法による亮子はクマではないことの証明

2011年01月14日 22時50分55秒 | Weblog
寝付けないときに、布団の中で携帯電話をいじることは、前々からの私の癖の一つだ。
マイスリーの効力が発揮されるのと同時に、気づいたら夢の世界へ滑落している。
記憶が文字通り「落ちる」という表現がぴったりなぐらいに。

昨夜もあまり寝付けなかった。
自分のブログを携帯電話にてチェックしながら下の方にスクロール。
注目キーワードというコーナーがあるのを知った。
よく検索されている言葉なのだろうか。

三つあるそれらの注目キーワードの中に、見慣れないんだけど、かつて記憶の隅にあった懐かしい単語を発見した。

その名も「背理法」

はいりほう

ハイリ・ハイリフレ・ハイリホー♪ハリハリフレホッホー♪
っていう丸大ハンバーグのCMが頭に流れた。

丸大ハンバーグ CM


きっと合成映像だろうと思っていたのだが、調べたらこれは遠近法(パースペクティブ)を利用して撮影されたらしい。

今日一日中、頭の中であの歌が流れるハメになった。
ハリハリフレホッホー♪ って。
大男の「大きくなれよ!」という野太い声付きで。
けっこう拷問であった。

大男:少女=私:吉熊
という構図を想像。
吉熊にも丸大ハンバーグを食べさせたら大きくなるのかな。
大きくなった吉熊に「大きくなったよ」と言われたら、やっぱ嫌かも。


昨夜、一回横になったにもかかわらず、私はもう一度ネットを立ち上げ、そして「背理法 大きくなれよ」などと検索。
「背理法」で「丸大ハンバーグ」を連想する人は私だけではないらしい。
かなりの数の人が「背理法…ハリハリフレホッホー♪」状態になることを知った。

ちなみに「背理法」とは「証明したい命題を否定すると矛盾が起こるから,命題は真である」という証明方法のこと。
日常生活においても、こうした「背理法」を使うことはよくある。
例えば、「亮子はクマではない」という命題を「証明」するために、その否定「亮子はクマである」を仮定して、何らかの「矛盾」(全身が毛に覆われていない、とか)を導き出し、そのことによって「亮子はクマではない」という元の命題を「証明」する、といったふうに(変な例題だ)。

凄いぞ、背理法。
ハリハリフレホッホー♪

もう、こんなことを深夜に調べるから余計に眠れなくなるんである。
そもそも、なんで「背理法」が注目キーワードに挙がっているのかが分からない。

今夜は早く寝付きたい。

ハリハリフレホッホー♪

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「はやぶさ、そうまでして君は~生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話」(川口 淳一郎)

2011年01月13日 21時42分00秒 | Weblog
「はやぶさ、そうまでして君は~生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話」を読み終えた。

「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーである川口淳一郎教授の著作。

難しい専門用語はあまり出ていなくて、出ていてもきちんと分かりやすく説明されてあったので読みやすかった。教科書に載ってもおかしくない、素晴らしい本だった。


はやぶさ、7年間の旅の最後。
「大気圏再突入」
その事実を科学者としてクールに受け入れて説明しようとしているんだが、言葉の端々に「生みの親」としての人情味溢れる川口先生の人柄が滲み出ていた。
実際、再突入の際、川口先生は研究室のパソコンで、一人ではやぶさの最期を見届けた。
インターネット中継の画面に無数の星がまたたく夜空が映し出され、しばらくすると緞帳が上がったステージを、ひと筋のスポットライトで照らしたように、はやぶさが駆け抜けていった。打ち上げ以来、川口先生がはじめて見るはやぶさの姿が最後の姿だなんて悲しすぎる。責務と親心の狭間において川口先生が感じたことを想像してみたら涙が止まらなかった。

その時、川口先生は、はやぶさに声をかけようとしたのだが、うまく口が動かなかったそうだ。
そして、過酷なミッションから解き放たれたはやぶさは、川口先生の記憶のなかで永遠に羽ばたく不死鳥になった…と書かれていた。はやぶさの最後を見るのが嫌で、目をそむけようとしたけれども、それではここまで頑張って来たはやぶさに失礼だろう、と目に焼き付けた。曇った視界を何度も拭いながら…というくだりで、嗚咽。

7年間、川口先生と一緒に苦楽を共にしてきた、はやぶさ。
イトカワの写真を「見て!見て!」と言わんばかりに送り続けた、はやぶさ。
どんな指令にも健気に応答し「もっと自信を持ってぼくに指令してください」と言っているかのような、はやぶさ。

科学者と機械という関係を超越した絆、まさに心と心の交信の連続が、あのプロジェクトにはあったのだということを改めて知った。


カプセル分離後のはやぶさをどうにかして存続させたいと、様々なことを考えたそうだ。
でも無理だと分かった。

>イオンエンジンの不調は、そんな運命を知った「はやぶさ」の、無言のメッセージだったのかもしれません。でも、彼はまた我々の指令を受け入れ、地球へ向かって加速をはじめました。
どうして君は、それほどまで、我々の指令に応えてくれるのか?
地球へ向かう軌道の精確さ、大気圏再突入の精確さを追求するということは、自身の最後、熱に焼かれて燃え尽きるという残酷な運命を徹底するということにつながるというのに。そして、その冷酷なシナリオを書いているのが、我々だというのに。
どうして、そうまでして君は……。

タイトルの「そうまでして君は」は、ここを取ったものだ。
この数文字に、川口先生がかけた愛情の重さを計り知ることができる。


はやぶさの再突入の際、川口先生が詠んだ歌

「まほろばに 身を挺してや 宙繚う 産の形見に 未来必ず」

身を挺して、はやぶさは子(カプセル)を地球に落とし、自分は宙に輝いて散っていった。産声(ビーコン)をあげた子は、いわば「はやぶさ」の形見。
そして、未来への光…。


事業仕分けのときの「二番ではだめなんですか?」発言にも、きちんと反論していた。
そもそも「二番を狙う」などという、器用な真似はできません、と川口先生。
…ごもっとも!
目先の利益につながらないと思われがちな宇宙開発だけれども、日本の誇りを保持するためには、川口先生が仰るように、この分野での「投資」が必要なのだと思う。「二番でいい」という国には誇りは持てない。本当にそう思う。
私なんて子供のような柔軟な心なんかとっくに失いかけているカチカチの32歳の会社員だけれども、はやぶさ帰還で学んだことは物凄く多い。人生観が変わった。こんなにファンタスティックなことに出会えて、正直、生きてて良かったとさえ思った。

諦めない勇気、チャレンジすること、粘り強さ。
はやぶさ帰還から半年が過ぎたのに、星を見る度に、そして困難にぶち当たったときに、はやぶさが教えてくれたことを胸で反芻する。
たぶん、これからもそうだろう。
いや、そうしたい。
そうするということで、はやぶさは心の中で生き続けるのだから。

誇りを失いかけたとき、またこの本を読み返そう。



はやぶさ奇跡の帰還 ED





伝線

2011年01月13日 20時48分11秒 | Weblog
戦後、強くなったのは女性と靴下だというが、ストッキングはすぐにダメになるのはどうしてなのだろう。脆くて儚い。ダメにならないと売上げが悪くなるので、メーカーが敢えて頑丈なストッキングを開発しないのか。そんな憶測をしてしまうほど、今日はちょっと引っ掻いただけで黒のストッキングに伝線が走った。定時まであと2時間。場所は腿から膝まで。スカートで隠れるか否かというギリギリのところ。
朝イチならば「仕方ない」と諦めて新しいストッキングを下ろすのだが、あと2時間の仕事のあとは喫茶店で一服をして帰宅するだけの予定しかないので、結局履き替えなかった。

an・anとかのヲサレな雑誌で「今シーズンはパンストに走る1本のラインがセクシーなあなたを演出する!」と謳って流行らせてくれないだろうか。
そうしたら、どんだけ助かるか。

俺、言ったよな?

2011年01月12日 23時19分39秒 | Weblog
風邪二日目。熱はないのだが、頭痛と痰が酷い。そして薬のせいか、だるい。
風邪を引いているこんな日に限って忙しいだなんて…一体どういうことだろう。
忙しい方が時間が早く過ぎるから良いのだが。

残業中、吉熊上司に言われたことをまた訊き返してしまった。
すると彼は
「俺、言ったよな?×3」

キタ!
今年初の「俺、言ったよな?」

説明しよう。
「俺、言ったよな?」とは、人の話を聞かないおっちょこちょいの者だけが、吉熊上司から与えられる名誉のある御言葉なのである。
部内では主に私だけが与えられている。
今年初の「俺、言ったよな?」発言(しかも連続3回)で、後輩男女、大喜び。

後輩女子Cちゃん「わ~!今年初ですね!おめでとうございます」
後輩男子タイスケくん「昨年の9月24日ぶりです」(EXCELのシートにて吉熊上司語録を記録している。ちなみに前回は決算発表の日を何度も聞く私に「俺、言ったよな?」降臨)

それらを聞いて、ニヤニヤする吉熊上司。

「私は後輩たちに悪い見本を見せているんです」
と宣う私。
ついでに、
「おおっおおおっ、れれ、いいいいい…言った、言った、言ったYO!な!イェーイ」
という「俺、言ったよな REMIX 2011」も披露してみた。
地味にウケた。

寄り道の読書タイム。


「はやぶさ、そうまでして君は~生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話」(川口 淳一郎)を読んでいる。


あと数ページで読了なのだが、目から汁が出てきそうだったので、家で読むことにした。
内容もさることながら、本屋で題名を見た瞬間から既に泣きそうだった。

笑ったり、半泣きになったり。
風邪引いてようが何だろうが、感情は忙しくて休む暇がない。

風邪ひいてまんねん

2011年01月11日 22時34分54秒 | Weblog
風邪を引いた。
最初、喉に違和感があり煙草の吸いすぎを疑っていたのだが、頭痛&寒気到来で風邪確定。

先月末からずっとゴホゴホと咳をしていた後輩男子タイスケくんの風邪が感染したに違いない。絶対にそうだ!そうなんである!
「タイちゃんの風邪、感染しちゃったよ」
と咳をしながら咎めると、タイちゃんは
「ちょっといいですか」
と私を給湯室へ誘う。
何この展開。
妙にウキウキしながら彼に付いていくと、彼は冷蔵庫に仕舞ってある怪しい風邪薬を茶碗注いでくれた。
「これ飲めば元気になりますよ!」
と。
彼なりに責任を感じているらしい。
冗談でも強く言ってしまい、悪かったなあと反省した。


13時からの部内ミーティング以外は、一日中、依頼されている調べものをしていた。
定時に上がり、トイレで歯を磨いて歯医者さんへ急ぐ。
前歯裏にぎっしりとこびりついているヤニについては夏ぐらいから気にしていた。
アパガードなどで頑張って研磨をしてみたのだが一向に白くならない。
今日は歯科衛生士さんに前歯下を磨いてもらった。
15分後、真っ白。
500円ぐらいでこんなに綺麗になるんだったら、最初から歯医者に行くべきだった。
しかし、風邪で朦朧としているせいで、喜び激減。

今日は早く布団に入ろう。
おやすみなさいまし。

ちなみに今日の画像は
風邪には改源→風神→俵屋宗達の傑作『風神雷神図屏風』
という流れでチョイス。
でも改源って飲んだことない…。
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Go!江!

2011年01月10日 21時31分15秒 | Weblog
昨夜のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」は、良かった。キャストが豪華!私の人生を変えたドラマ「東京ラブストーリー」の鈴木保奈美がお市の方役で出ているし!鈴木保奈美と「この世の果て」で共演した豊川悦司が織田信長役、そしてドラマ「恋人よ」でやはり鈴木保奈美と共演した岸谷五朗が豊臣秀吉役。お腹一杯の夢の共演。
浅井長政&お市の方は、戦国時代のカップルで一番好き。
仲むつましい一家が戦で離ればなれにされる様子は昨夜の放送で一番グッときたシーンだ。

今日は、両国にある「江戸東京博物館」へ、只今、開催されている特別展「江~姫たちの戦国~」を観に行って来た。



両国駅を歩いていたら甘い匂いが鼻を掠めた。何?と思い前方を見たらお相撲さんがいるではないか。甘い匂いは彼らの鬢から発せられているもよう。お相撲さんは自分がいかに注目されているかを知っているかのように颯爽と闊歩していた。かっこよかった。
国技館は初場所開催で人がたくさんいた。



今回の展示会、音声ガイドは鈴木保奈美。お市の方視点で語られていた。
浅井家、織田家、豊臣家、徳川家に身を置く江の生きざまはまるで水のよう。
置かれたその場で一生懸命に生きたのが分かる。

お市の方(江の母親)
戦国一の美人。


浅井長政(江の父親)


策略結婚。でも周囲も羨むラブラブカップル。
この絵、ずっと生で観たかった。

音声ガイドではお市の方の辞世の句が紹介されていた。
「さらぬだに 打ちぬる程も 夏の夜の 別れを誘ふ ほととぎすかな」

再婚相手の柴田勝家の北ノ庄城も秀吉軍に包囲され、勝家はお市の方と娘たちを城から落とそうとしたが、お市の方は、3人の娘たちだけを城から落とし、自分は勝家の手にかかって死ぬ事を選んだ。
なんていう悲劇なのだろう。
この頃の女性たちと比べると、自分で自由に生きられ、平和に生きている自分はなんて幸運なんだろう、と思ってしまう。


展示会で江の品々は少なかったように思われた。
あまり残っていないんだそうだ。
江にゆかりのある人々の肖像画や品々が主に展示されていた。


企画展にも行ってみた。
林芙美子と東京放浪」(今日まで)

林芙美子は、私の大好きな尾道に縁のある人だ。
北九州で生まれ、1916年から尾道に住んだ。
そして彼氏を追って東京へ。
当時、東京~尾道の運賃は片道7円81銭だったそうだ。


若い芙美子は、創作への情熱につき動かされ、住まい、職業、男性の間を放浪する。
芙美子が放浪した大正末期から昭和初期にかけての東京は、関東大震災を経て、目まぐるしく変わっていった。街は西の郊外へと広がり、新しい名所や新しい風俗も生まれた。本展示会ではモダン東京の様相が紹介されていた。

女性たちの社会進出が目立ったあの時代。
「女工手帖」というものが展示されていた。
そこには、働く上での心構え、賃金の使い方、人づきあいの注意点などが記載されていて、笑っちゃうんだけれども、納得しちゃっている自分がいた。明確には言われていないんだけど、今もそういう規則みたいなものってあるよなあ。
あと昭和8年のアサヒグラフに、女性の社会進出に怯える男性たちの本音が描かれていて、興味深く見入ってしまった。それまで男性の仕事だった豆腐売りや髪結い、新聞配達の仕事の領域に女性が進出してしまって「うぜーよ」という内容。そんな風潮にも負けずに逞しく生きる女性たちがいたことは、本当に励みになる。

外国人が喜びそうなミュージアムショップを覗く。
浅井長政とお市の方の絵葉書を購入。

浅草橋で乗り換えて浅草寺にお参りに行く。
寒くて帰ろうかと迷ったんだが、せっかくだし行くことにした。
正月が明けても浅草は人で賑わっていた。
仲見世通の舟和で人形焼きを1個買い、本堂へGO。
「良き一年でありますように」






御神籤を引く。
寒い中、態々来たのだから、まさか凶なんて出さないよね?と思っていた。
しかし、そのまさかの凶であった。
さすが凶を大量生産する寺だ。
ぱねぇ!
「Bad Fotune」とか言ってんじゃねーよ!
マジむかつく。
人の2011年を何だと思ってるんだ。
もう!
きぃ~!



まだまだ戦国時代の姫みたいな凛とした生き方はできぬ亮子姫、もとい熊姫でございまする。

江戸を満喫できたから、まあいいか。
人形焼き、美味しいね、吉熊。

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セカンド成人式

2011年01月10日 21時30分50秒 | Weblog
成人式ということで、街中では様々な晴れ着を見ることができた。
みんな、可憐に咲く花のようだ。

東京という場所柄か、時代のせいか、私が晴れ着を着た13年前より、華やかであった。着物は淡い色に大振りの花、髪飾りも大きな花が多かっただろうか。

私の成人式は1998年に行われた。当時、私は実家近くの居酒屋でバイトをし、埼玉の私立大学まで通っていた。
着物は淡い紺色のもので、母ヨーコたんが買ってくれた。散りばめられた花が可愛くて気に入った。
成人式当日はまさかの大雪だった。雪でできたシミを抜くのに6,000円ぐらいかかった。
朝5時に美容院で着付けとヘアメイクを開始。私の髪は当時も長く、成人式は左右に編み込みを2列こしらえ、下の方はお団子にするという渋い髪型であった。今流行っている盛り髪とはほど遠い。帯はふくら雀という締め方だった。

午前中は親戚中にお披露目。自宅で赤飯を食べて、中学校へ。懐かしい友達と再会した。担任ツネヲなんて卒業式から冷凍保存されていたのか?っつーほどの変わりなさっぷりであった。
中学時代好きだった英語教師は眼鏡をやめてコンタクトレンズにしたようで、眼鏡フェチの私はがっかりした。がっかりしたついでに他に好きだった同級生M君に「一緒に写真を撮ろう」と迫りまくり、激写。ちょっとした脅迫。たしか彼には中学卒業時に「第2ボタンちょうだい」と迫った…。当時は押しが強かった。若かったなあ。

解散し、雀宮中近くのスーパーオータニー2階のゲーセンで友達あやみ嬢とプリクラを撮影した。オータニー勤務のおばちゃんたちがこぞって我々の晴れ着姿を見に来たのを覚えている。

夜は着替えて居酒屋「とっくり」でクラス会。ここでも先述のM君に迫り、大胆さを露呈。あ、拒否られたけど。M君、今ごろ何やってるんだろう。中学2年から3年まで、定期テストの英語が毎回100点だった眼鏡男子のM君。

二次会はカラオケ。
3年1組は一致団結したクラスであったので、ほとんどの友達が出席していた。
0時。雪がしんしんと降る西田川沿いの道を友達と帰った。

成人式というと、あのときの雪の匂いを思い出す。
「自分も大人になったな!はっはっは!」と豪語していたけども、後に起こる様々なことを知っていたら、そんなこと言えなかっただろう。

いや、今でも私は子供かもしれない。
フォーエバーモラトリアム!!
セカンドバージンならぬセカンド成人式、希望。



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