世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ムシャクシャしたのでやった

2011年01月18日 23時16分22秒 | Weblog
退社後、後輩女子Cちゃんとフルーツカービングを体験してきた。先月のフラワーアレンジメント講習の2回目である。(2010年12月21日 「りんごの森のクリスマス」)

会社から会場がある公民館までの道すがら、月が冴え冴えとしているのが見えた。今宵の月はうっとりとするぐらい綺麗だ。
「予算作成を放棄して月に帰りたい」
と、かぐや姫の一節を思い出しながら爆笑。
そして、どちらからともなく「昔、竹取りの翁といふものありけり…」と呟く我々。
Cちゃんとはこういうところで笑いあえるので一緒にいて楽しい。

他に爆笑したのは、
「ムシャクシャしたのでやった」
先日、後輩男子タイスケくんがぽつりと呟いた言葉である。
退廃的で好き。
私とCちゃんの最近の流行語だ。


さてフルーツカービング。テーブルの席順は、前回同様、問題児グループで構成されていた。先生も前回と同一人物。菩薩のように慈悲深い女性である。

フルーツカービングとは、野菜やフルーツに彫刻を施すタイの伝統技術なんだとさ。へぇ。
ナイフは専用のナイフを使う。今日は先生のナイフを借りた。

私は料理ができない。まず、包丁が怖いんである。包丁を真剣に握ったのは恐らく高校時代の家庭科の時間が最後だったりする。そんな私が包丁よりも鋭いフルーツカービング用のナイフを握るんだから、本人的に恐怖ヒトシオである。んでもって、地味に強迫性障害なんて患っているもんだから「無意識のうちに、これで人を殺めてしまったらどうしよう」とか考えちゃうわけ。ちょっと憂鬱になってきた。

そんな私に、菩薩のような先生はまずはナイフの握り方からレクチャーしてくれた。鉛筆を握るように持つのだそうな。



・ニンジンでリーフを作ろう
→手を切らないように気を付けることに集中し、なんだか歪な炎みたくなってしまった。Cちゃんはそれを見て「ファイヤー!ファイヤー!」と呟いていた。ヤケクソで2枚のリーフを完成。ファイヤー!


・ピーマンでリーフを作ろう
→柔らかいのでできない。重篤な虫食いの被害にあった何かの物体みたいな様相に仕上がった。


もう、いや!

問題児仲間のCちゃんとご婦人二人は普段から包丁を握っているのでさすがに上手い。
私だけ、まるで駄目。生きていてごめんなさい…。嗚呼、何、この孤独感。

そんな私に救世主。
・パプリカでバスケットを作ろう
→これが意外に上手くできた。縁のギザギザなんて、職人技である。
明日から、キャンドル・ジュンならぬ、パプリカ・リョウと呼んでくれ。


・トマトで薔薇を作ろう
→これは簡単。皮を剥いて丸めるだけ。中身は剥きながら食べてしまった(空腹だった)。トマトが熟れすぎたのが残念。

完成!

私の作品




Cちゃんの作品
彼女の器用な性格が作品に投影されている。



野菜と触れ合えてとても楽しかった。


トイレで青臭い指を洗いながらCちゃんと感想を述べあった。
Cちゃんは、
「〇〇さん(私)のニンジンのリーフには笑いました。ファイヤーなんですもの!」
と言う。

すかさず、
「ムシャクシャしたのでやった」
と返答する私であった。
そして帰宅し、作品をむしゃむしゃと頬張った。
ファイヤー!


※先生の作品
先生、凄い。


先生はソープカービングも教えてるらしい。
こんなに綺麗な石鹸、使うのが勿体なくなってしまう。


参考
フルーツ カービング 【スイカで作るバラのブーケ】


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ママは人気者

2011年01月18日 01時40分36秒 | Weblog
1月15日は、母ヨーコたんの誕生日であった。厳寒の足尾で彼女は生まれた。妊娠中の祖母は大好きな干し柿をモリモリと食べ、体が冷えたのだろうか、ヨーコたんは紫色の体をして生まれたそうだ。

私はメッセージカードをしたためて贈呈した。喜んでもらい、嬉しかった。

毎度、このブログに登場する母ヨーコたんは、足尾の山に守られて、超純粋に育った。彼女の一挙一動から目が離せない。黙っていれば綺麗なのに、動いたり話すと、どこかコントのような雰囲気を醸し出すのである。

たまに喧嘩をするけれど、ママ、大好き。
実家に帰るといつもママの側にぴたりと寄り添い、ウザがられてしまう…。

そんな私に宿敵が!
その名も弟・まーくんである。
28歳のナウなヤングの美容師まーくん。
彼は、ヨーコたんの誕生日に、メール送信とハンドクリームを贈呈したらしい。
地元紙でイケメン美容師と謳われ、クールでハードなイメージを確立している彼もヨーコたんの前では一人の男子なのである。
突然の彼の演出にヨーコたんも満更でもない様子。

弟、うぜー。
まじ、うぜー。

「亮子のママなんだからね!!」
と、ヨーコたんに言ったら、呆れられてしまった。
32歳の娘に異常に慕われて、きっと彼女も「なんだかなー…」と一抹の切なさみたいなものを感じているに違いない。

でも、まあいいか。
ちなみに妹・芋子30歳はそんな私をいつも静観している。
そしてクマパパの誕生日を覚えているのは、私だけだと思う。ヨーコたんの誕生日に比べると、メジャーでなくてかわいそうである。

ママ、お誕生日おめでとう!