世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

大晦日

2011年12月31日 23時55分19秒 | Weblog
我が実家の大晦日は、家族全員で炬燵にあたりながら紅白を観る。
母ヨーコたんの料理を楽しみながら、各々の近況などについて話し合う。
生ハムのサラダ、餃子、ラザニア、寿司、蕎麦、天ぷら…超豪勢である。







帰省の際、お土産にしたロゼダンジュ。飲兵衛家族なので喜ばれた。


今回の紅白。印象的だったのは、ユーミンの「春よ、来い」
閉塞感が漂う今の日本。そこに射す一筋の光のような歌声だった。
石川さゆりの「津軽海峡冬景色」もしっとりしていて素敵だった。

椎名林檎の「カーネーション」は毎朝テレビで聴いている。
出勤前、どたばたしながら。今日は初めてゆっくりと聴けた。

そんなこんなで「今年の紅白は紅組が優勝だね」と予想していたのだが、その通りになった。

紅白の後は「ゆく年くる年」
各地の初詣の中継を見る。
どっかの寺で、-1℃の中、滝行に励む人が映し出された。
それを見ながら「寒そう」「見ているだけで寒そう」と煩悩まみれの会話をする。

それでも各々が来年の目標を述べる。

父→健康に留意する
母→家を綺麗にしたい
妹→人生を楽しむ
私→勉強し、また検定試験に合格する。夏、ロンドンに行く。


零時になった瞬間、「あけましておめでとうございます」と言うのも、我が家の恒例。

いつもは22時には寝てしまう母も今日は起きていて、我々姉妹のガールズトークに乱入!
「SMAPの中で結婚するとしたら、ママだったら…」
と本気モードで。

妹・芋子は酒乱気味。
一升瓶抱えてへべれけになっていた…。

来年もこんなのんびりとした大晦日を迎えられればいい。


いざ、実家へ

2011年12月31日 13時40分10秒 | Weblog
今年も残り僅か。
これから実家(宇都宮)に帰省。

今年も皆様には多大なるご厚情を賜り、深く感謝いたしております。
来年も亮子&吉熊を宜しくお願いいたします。

良いお年を!!



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仕事納め

2011年12月30日 23時30分14秒 | Weblog
仕事納め。
朝から喫煙所の大掃除をした。ジャケット脱いで、髪を束ねて、クマのアップリケ付きエプロンを着用し、やる気満々。
やる夫状態。がんばるお。
喫煙所には冷蔵庫がある。その霜取りがメイン。霜取り、大好き。トランス状態になりながら、一心不乱にガリガリと霜を落とした。

今日は大納会。つい、前場のみの取引だと思ってしまうが、2009年からは午後の取引もあるんだったよな。


>東証:年末終値は29年ぶり低水準、バブル崩壊後最安値
 今年最後の取引となった30日の東京株式市場の日経平均株価の終値は前日終値比56円46銭高の8455円35銭となった。1年最後の取引日の終値としては、1982年以来29年ぶりの低水準。バブル崩壊後の最安値を記録した。
 日経平均の年末終値を昨年末(1万228円92銭)と比べると17%も下落。東日本大震災や歴史的な円高などを背景に、今年の株式市場が厳しい逆風にさらされたことを改めて印象づけた。
(毎日新聞 2011年12月30日 16時04分)

来年の株価はどうなるのだろうか。



夕方、関東平野特有の空っ風が吹く中、吉熊上司とプチ外出。
本社や他の建物の玄関に「今年もよろしくお願いいたします」ポスターを貼りに行ったのである。
私が内側から貼り、吉熊上司が表で「もうちょっと上。あ、行きすぎ!」と指示をするのである。
楽しかった。



定時後、各部の人たちが代わる代わるにやってきて「今年もお世話になりました。来年も宜しくお願いします。良いお年を」と挨拶。仕事納めの風物詩だ。

先程帰ったばかりの吉熊上司がまたやってきた。
皆でニヤニヤしながら、
「あけましておめでとうございます!」
コール。

…机に財布を忘れて取りに来たもよう。それ、私へのお年玉じゃないんですか!?



帰り、後輩女子Cちゃんと駅まで帰っていたら、後ろから人事部の課長が。暫く歩いたら、社長が追い付いてキター!そのまま一緒に帰ることに。電車内では緊張し、上手く話せなかった。

最寄り駅近くの270円均一居酒屋にて、一人忘年会。
まさかの半個室。

12月はあまり休みがなく、禁酒状態が続いていた。
今日、解禁。
「乾杯~」
ぐびぐび。あー、うまいんだなあ、コレが。


タッチパネルで注文。
徹底的にコスト削減している。水も灰皿の交換依頼も全てこのパネルで行う。


おつまみ3品、ジントニック2杯、お通し(枝豆)…二千円弱でお腹いっぱい。
世は満足じゃ!

「今年も色々あったなあ」と、走馬灯のように流れる一年分の思い出を酔った頭でなぞる。
勤務時間中、昔はすぐに怒ったり拗ねたりしていたが、ここ一年は「はい」「そうですね」「仰る通りです」という三種の神器を乱用していた気がする。すっかり組織の中のサラリーマンと化しているというか、なんというか。
今日も、すぐに他人を巻き込む部長(女性)に対し、「言われるとおりにしてりゃ、満足なんでしょ?この人は」と考えもせずに言われる通りに行動した。果たしていいのか悪いのか。まあ特にストレスも溜まらないし、いいか。

そんな自分の今宵の歌。
Mr.Children everybody goes~秩序のない現代にドロップキック~(LIVE)



とりあえず、明日、ゆっくり眠れることが嬉しくてたまらない。
もう一つ、嬉しいこと。
JTの「日本のたばこキャンペーン」の抽選に当選した。
Zippoのライターが届いた!!
わ~い。
ヒノキの箱に入っている。


来年も良いことがありますように。
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有終の美を飾ろう

2011年12月29日 23時29分49秒 | Weblog
社長に依頼されていたことを秒殺の如くにこなし、午後から大掃除に取りかかった。男性陣は午前中からエアコンのフィルターなどを掃除していた。

私は、後輩女子Cちゃんと会議室2つを手掛けた。
ゴム手袋を支給されたのだが如何せん安物なのでゴム臭い!
二人で「きゃ~!くちゃい!くちゃい!」と大騒ぎ。
でも無いよりマシと装着し、会議室の壁を濡れ雑巾でふきふき。
私たちは、二人とも路面店から本社に異動してきた。
当社の店におけるクリンリネスの徹底ぶりはけっこう厳しい。
路面店は埃っぽく、ウィンドーもあるので大変だ。
新卒時代は一日中掃除をしていたような気がする。
壁を拭きながら、二人で新卒時代の思い出話をした。

男性陣がかなり進めてくれたので、我々は会議室だけをやって終了。
明日は喫煙所と自分の机を手掛ける予定。

喫煙所の掃除は私にしかできない仕事(総務室、経営管理室内で喫煙者は私だけ。あそこの掃除、非喫煙者は嫌がる。臭いから)。
超使命感!
愛煙家の煙への愛を発揮するべき時ぞ!

私の机、普段掃除をしないのでマックロクロスケが出てくるかもしれない…。

動いたので腹へりへり。自分にご褒美。ガストのチーズインハンバーグ☆
ナイフでハンバーグを切開すると飽和状態のチーズがどろっと出てくる。
美味しい!幸せ~。



帰宅後、ポストに、マイミクであり大学時代からの友達ハナちゃんからクリスマスカードが届いていた。
スージーズーのブーフのカード。超可愛い!!!
部屋に飾ろう。
「亮子ちゃん←アラサーであり?」という宛名に爆笑。ありがとう。



年末は実家に帰省する。
吉熊も鼻歌交じりで帰省の準備。
そんなに服を持っていくのか!?
紋付き袴まで!
衣装持ちだな、おい。


嗚呼、いよいよ明日は仕事納めだ。感慨深い。
有終の美を飾ろう。

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2011年を振り返る

2011年12月29日 01時30分22秒 | Weblog
今年も残すところ僅か。
2011年を振り返ってみる。
亮子の印象に残ったことベスト10

1位「香港旅行」
去年のニューヨーク一人旅で味をしめ、今年も海外一人旅に出た。
香港は一見中国なんだけどよく見るとたまに西洋っぽさが見受けられる不思議な街だった。
天まで届くようなビルとビルの隙間を縫うように歩いたあの夏。
濃厚なマンゴープリンの味、水上レストランジャンボの輝き、今年の夏もエキサイティングな思い出ができた。
来年はロンドンに行きたい。









2位「はやぶさ」
昨年私を魅了してやまなかったはやぶさ。
今年も私のハートを虜にした。

獨協大学で開催された「獨協大学 天文・宇宙Week」
宇都宮でのカプセル展示
川口淳一郎先生の講演には2回行けた。(「はやぶさ地球帰還一周年記念講演会」、「第30回 宇宙科学講演と映画の会」)
映画『はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH』も3回観賞。





3位「飲み会」
今年は飲んだ。妹とのさし飲みというミクロな飲み会から、総勢80人の巨大合コン潜入まで。
初夏の合コンで数年ぶりに朝帰りをし、その時に見た朝焼けは忘れない。




魅惑の合コン会場。



4位「ビジネス文書検定試験」
念願の1級合格。次は何の勉強をしよう。
浅草寺のお守りの威力、すげー。




5位「イベント」
・mixiのハゲタカコミュのオフ会参加。友達がたくさんできた。
・下妻物語のイベントに参加するべく、下妻まで行った。嶽本野ばら先生に、下妻物語の本にサインをしていただいた。あの作品は私のバイブルなので、凄く嬉しかった。これからも桃子の孤高を目指そう。
・数年ぶりに「爆笑!星のお兄さんプラネタリウムショー」を観賞。爆笑。
・向島百花園「虫ききの会」



地元の商店街の夏まつりも楽しかった。


後輩男子タイスケくんの結婚式にも御呼ばれした。



6位「花」
・両親、芋子と花見@狛江。日本が悲しみに包まれた2011年の春。今年の桜の色は切なく見えた。


・深大寺の桜も綺麗だった。


・「世界らん展」…東京ドームいっぱいに飾られた蘭。観ても観ても見飽きない。
・鎌倉の紫陽花巡り。
・浜離宮恩賜庭園のコスモス
・壬生のわんぱく公園の花々
・亀戸天神、井頭公園の梅
・旧古河邸庭園の薔薇

来年も綺麗な花に巡り合えますように。












7位「展覧会」
・「テディと夢見るクリスマス The 110th Anniversary My friend Teddy bear展」
・「長谷川等伯と狩野派」
・第19回日本テディベア with Friends コンベンション
・アートアクアリウム展
・「日本のボタニカルアート 太田洋愛画伯の原画を中心として」
・荒井孝展
・「スージー・ズーの世界展」
・ヴィジェ・ルブラン展
・世界らん展 日本大賞 2011
・三井家のおひなさま
・「江~姫たちの戦国~」
印象的だったのは「江~姫たちの戦国~」で観たお市の方の肖像画。
お市の方と浅井長政は歴史上カップルの中で一番好きなので、生を観られて嬉しかった。



8位「動物」
動物は良い。
年初に「大宮公園の小動物園」、秋に「上野動物園」に行った。
本命はクマなんだが、他の動物も観ていると面白い。








動物関係で印象的だった写真。
ロシアの父クマと娘。



9位「クマグッズ」
指輪、ブローチ、ヘアアクセ、ストラップ…けっこう買い占めた。
市場におけるクマ人気は、普遍的なものだと改めて認識。



10位「映画」
「サラの鍵」がダントツで良かった。あれは久々の★5つ。
あと、「ブラックスワン」が印象的だっただろうか。終盤20分の、ジェットコースターに乗せられたような興奮がたまらなく面白かった。そして後味の悪さったら、もう!
「エンディングノート」「八日目の蝉」「ライフ」「奇跡」「コクリコ坂から」「はやぶさ」いずれも良かった。


その他
・本…「はやぶさ、そうまでして君は~生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話」(川口 淳一郎)
→今年一番読み返し、そして一番泣いた本。
「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーである川口淳一郎教授の著作。
「大気圏再突入」、その事実を科学者としてクールに受け入れて説明しようとしているんだが、言葉の端々に「生みの親」としての人情味溢れる川口先生の人柄が滲み出ていた。はやぶさ2は絶対に飛ばすべきだ。



・ドラマ…「下流の宴」
→林真理子先生原作のドラマ。黒木瞳が当たり役だった。

・音楽…今年は日本的な和音の曲を多く聴いた。
「サクラ サクラ」(rin')
「今宵、月の下で feat. 上妻宏光」(MAY'S)
他には、「sleepers,wake!」(平原綾香)は聴き惚れて、中毒になった。
そして昨日の第九!よかった。
機会があったら、来年は交響曲第9番 (ドヴォルザーク)かメサイア (ヘンデル)を生で聴きたい。

・美容…今年も縮毛矯正を2回ほど。
顔剃りは2ヶ月に1度の割合で行った。
ネイルはコーセーから出ている「花ごよみ」の胡蝶蘭カラーを愛用。
美顔器「デイモイスチャー ナノケア」のお陰で毛穴が小さくなった。

・ココロ…困難に遭遇しても、その都度、ちゃんと対処できるようになった。
パキシルの減薬を考慮に入れて、来年も淡々と過ごしたい。

・仕事…総務部から経営管理室に異動。でもやっていることは変わらず。
「仕事を溜めない」というのが今年の目標だった。


ふー。
一気に振り返った。
もう一つ、あった。
そう、東日本大震災のことである。

今年は大震災があった。直接的な被害もなく、23区内に住んでいるので輪番停電に困ることもなかった。3月11日に帰宅難民になったり、普段自炊をしないのでコンビニやスーパーに食料がなくて唖然としたりはした。だがしかし、地下鉄を乗り継いでなんとか帰ったり、「パンがなければお菓子を」的に外食で乗りきった(松屋とサイゼリアとてんや←命の恩人)。
やればできる子な自分を感じた。
ただ、地震で遅刻したら有給を消化させるという会社の方針にはがっかりしたし、非常に困った。ノーワークノーペイの法則を頭では認識しているものの、「ってもさ、地震で電車が止まっちゃうだから仕方ないじゃん」と今でも思う。以来、地震というと身の安全よりも電車の遅延のことばかりを案じていた。
翌日の電車の運行が心配で、また余震で寝付けず、マイスリーを2倍にしたりソラナックスを飲み、なんとか自分をあやしながら寝た。

帰宅難民になったときにお世話になった避難所(東京国際フォーラム)





震災での芝居やイベントの中止、大学時代の友人ハナちゃんと久々に大学に行く計画も流れてしまい、残念だった。
一度だけ、大々的に母に電話で愚痴ったことがある。節電で会社が寒く、本当に嫌になってしまったのである。冷え性なので爪先の神経が鈍感になり、上手く歩けない、そんなことを愚痴った。そしたら母に「みんな寒いんだから」と諭され、「それもそうだな」と思い直した。

春、国内生産の煙草が手に入らなくなるというニュースを聞いてからは、自販機や商店、コンビニで血眼でオニのように愛飲銘柄を買いまくった。これは33年生きていて一番の危機的状況であった。結局、食料の買いだめはしなかったが、煙草だけは我慢ができないので買いまくり。「その棚にあるピアニッシモ、全部ください」という自分に、ハゲタカの「買い叩く!」を重ねて悦に入っていた。ピアニッシモの在庫が切れたら、比較的好きな海外の銘柄DUOで凌いでいた。夏、やっと手に入ったピアニッシモを吸ったときは感動で美味さ倍増。

10月。両親と被災地に行った。海は穏やかで、風は秋草を優しく揺らしていた。でも震災の爪痕は生々しく私の前に広がり、ただ立ち尽くすことしかできなかった。



震災の影響で諦めたり苛々することが多かった。でも、ここで折れたら震災に負けるようで、悔しい。なんとか楽しいことを見つけ、日々を淡々と過ごした、頑張ったな自分、というのが率直な感想である。

去年の今頃は、日本がこんなふうになるとは微塵も思わなかった。

来年はどんな一年になるのだろう。
いや、違う。
どんな一年にしようか。

笑う門には福来る。

笑おう。
被災地の港で観た、流されてきたと思しき大黒様のように。




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もういくつ寝ると・・・

2011年12月28日 23時28分06秒 | Weblog
通常業務は今日でおしまい。
明日から総務室、経営管理室は大掃除に取りかかる。
今日は月末業務と四半期決算の文言部分の作成をした。
あと、退職者に宛てる手紙(制服の回収)を作成。
ビジネス文書検定で勉強したことを活かせた。

今週の会社の花は黄色のチューリップ。
こういうのを見ると春が待ち遠しくなる。



販売応援で、宮城に行った吉熊上司、静岡に行った後輩女子Cちゃんからお土産をいただきマンモス。


今日はCちゃんからいただいた「こっこ」というお菓子を食した。
ふんわりとしたケーキの中に、真っ白なクリームが入っていた。美味しかった、こっこ。


仕事納めの30日まであと2日!
終わったら楽しい大晦日、お正月が待っている。
年越し蕎麦、雑煮、お節、ワイン、箱根駅伝、お参り、甘酒、今からワクワクである。

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「第九交響曲」特別演奏会2011

2011年12月27日 23時50分51秒 | Weblog
仕事帰り、新宿(初台)の東京オペラシティコンサートホールへ。
今日は年に一度のスペシャルな日。
毎年恒例、第九の日だ。

山手線が人身事故であぼーんしていたので、地下鉄を乗り継ぎ、市ヶ谷経由でなんとか第一楽章に間に合った。
焦った。
普段は気が利かない癖に、自分の切羽詰まった時だけに発揮する判断力…初めて誉めてあげたくなった。


指揮:小林研一郎【日本フィル桂冠指揮者】
パイプオルガン:長井浩美
ソプラノ:菅英三子
アルト:竹本節子
テノール:錦織健
バス:青戸知
合唱:日本フィルハーモニー協会合唱団




ここ数年は、小林研一郎の指揮&日本フィルの第九をチョイスしている。昔は、ちょっとクセがあるなあと思っていたコバケンの第九。しかし今では彼でないと満たされない耳になってしまった。ど素人なのに。

席は奮発してS席。前から3列目の真ん中あたりのややビオラ寄り。舞台を見上げる感じ。むっはー。
良い席だったが、ソリストの歌っている姿はオケに隠れて見えないという…。

指揮をするコバケンの息づかいまでも聞こえてきた。たまに、演奏者に笑顔と共にOKサインを向けるコバケン。かっこいい!!
合唱の盛り上がるところでは、オケから客席に指を向け「それ~ッ」と言わんばかりのダイナミックな指揮。
時には身を屈め、時には大きく身を反らしながらの体全体で表現していた。
小柄の肢体を存分に活用していた。
その度ごとに翻る燕尾服、素敵。

今年の第九は今まで聴いた第九で一番胸に響いた。それは前の方の席だったからという理由だけではない。2011年は日本にとって激動の一年だった。コバケンは、たしか福島の小名浜出身である。恐らく、今回の震災に心を痛めただろう。第九は「苦悩」を乗り越えた先にある「歓喜」がテーマの曲だ。それらがミックスされたものが、今、私の前でうねりとなって押し寄せていると思うと、グッと来るものがあった。

第一楽章
一滴一滴零れ落ちる滴が、やがて滝のような膨大な水の流れになるような出だしが好き。
最初の音は間違いなくコバケンのタクトの先から生まれていると確信。

第二楽章
雷みたいなティンパニー、GJ。

第三楽章
いつも眠くなる。
今日は仕事帰りだったので特に。
なめらかな絹に身を抱かれたような心地よいメロディにうっとり。

第四楽章
コバケンの、合唱に入る前のじらしっぷりが好き。
バスがソロであの旋律を歌っているときのコントラバスが良いということに、今年初めて気づいた。

そして、最後の「funken!」で昇天。同時に涙が出た。

ブラボー!!


終了後、コバケンの挨拶。
やはり東日本大震災に触れていた。
「また来年、お会いしましょう」
という言葉に、「来年も一年頑張ろう」と思えた。

拍手と共に、ソリストの皆様も前へ。
錦織健の左耳のダイヤモンド(ピアス)は今年も大きかった。ぴかーっ!


一年間、我が身に溜まった垢を第九で落とせた。
また来年。
元気に、第九を聴けたら良い。





心療内科でクマ医師と握手!

2011年12月26日 23時13分11秒 | Weblog
心療内科デー。
今日は激混み。過疎地域の全校生徒分ぐらいの人々が待合室に犇めいていた。

あー、これは長丁場だな、と覚悟しながら受付へ。
「今日はお薬の処方だけで宜しいでしょうか?」
と受付の女性に訊かれた。
何その裏技?
説明しよう。
この心療内科のシステムは、心理療法と薬処方のための問診の二つのコースがある。
前者は待ち時間が長いのだが、後者は比較的早めに名前を呼ばれる。
私はいつも前者。2週間に一度、私の思考が沈んでいないかを、きちんとクマ医師に確認してもらわないと気が済まないんである。
しかし、最近は仕事もプライベートも凪に漂うかの如く、穏やかだ。
まあ薬だけでもいいっか、と快諾。

待ち時間は2時間。1時間は読書で残り一時間は居眠り。
昨日、新宿の紀伊国屋で買った新堂冬樹の「銀行籠城」を半分で読み進めた。


人質にした行員や客を素っ裸にさせ、人間の尊厳を奪い、奴隷のように扱う…、まったくもって恐ろしい犯人・五十嵐。
恐ろしい、恐ろしいと思いながらうたた寝。
あーよく寝た、と目覚めたところで名前を呼ばれた。

「最近どうですか?」
と訊かれたので、
「お陰様で検定試験、合格しました」
と笑顔で報告できた。

「わー!よかったですね!おめでとうございます」
という言葉と共に笑顔と右手を差し出してきた。

心療内科でクマ医師と握手!(By後楽園ゆうえんち)

クマ医師の指は、想像していた通りに、ふにゃふにゃもふもふしていた。本当、クマみたかった。クマとは握手したことがない。あくまでも個人的な想像上のクマのそれだったんである。
なんだか、とても嬉しかった。
私の超個人的なことに一喜一憂してくれる人(クマ)がいることが。
東京のこの雑踏の中。
私は一人で生きている。
ともすれば孤独な環境であるのに、なぜだろう、孤独を感じたことは6年前、ノロウイルスに感染したときぐらいである。
それは、クマ医師や多くの人に私が支えられているからだと改めて思った。

薬だけのコースなので、簡易的な問診のみだと思っていたのだが、いつもと変わらない感じだった。

「良いお年を」
と互いに述べ合い、お別れした。


受付の人にも、薬剤師さんにも、皆に「良いお年を」を述べた。
そう、私、気分は既に年末…。


処方変更なし。
パキシル、マイスリー、防風通聖散、ラベプラゾール




クリスマスイヴの日、教会に行く途中で、ケンタッキーの前を通過した。スゴい人混みだった。
薬局の帰り、その人混みを思い出し、「今日はケンタッキーにしよう」と思った。本来、鶏肉はあまり好きではない。ケンタッキーフライドチキンの周囲を覆うあの衣が好きなのである。あとポットパイ。
今日のケンタッキーは閑散としていた。
クリスマスは去っていったもよう。



明日は年末恒例、日フィルの第九のコンサート@東京オペラシティコンサートホール。
コバケンの振るうタクトで2011年の垢を落とすのだ。
フロイデ~♪



2011年、ラストスパートだ。


銘菓

2011年12月26日 23時10分59秒 | Weblog
今日も会社は閑散としていた。店舗に販売応援に行った人々は振休を取っているからである。
しかし、総務室長は出勤。8日連続出勤お疲れさまです。

福島の店舗に行った彼は、お土産に銘菓「ままどおる」を買ってきてくれた。チョコレート味。うまー。


東北のお菓子ってなんでこうも美味いのだろう。
萩の月、かもめの玉子、ままどおる、ずんだ餅、…最高!

私の出身地・栃木の銘菓といえば、萩の月のパクりみたいな那須の月、みかもの月。
きぬの清流(←大好物)、雅洞のかち栗、那須のトラピスト修道院のガレット、古印最中、ぐらいだろうか。
最近ではレモン牛乳も有名だ。

全国的に見た場合、私の中の銘菓と言えば、京都の生八つ橋がトップに君臨する。
数年前の京都・広島の旅で、8つ入りの八つ橋を一人で食べ尽くしたときの高揚はいまだに覚えている。
「嗚呼、私も大人になったんだなあ」と恍惚の笑みを浮かべた@西日の射す新幹線。


美味しいものを食べ、幸せな昼休みだった。

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映画「サラの鍵」

2011年12月25日 23時10分59秒 | Weblog
映画「サラの鍵」を観た。
本当は別の作品を観ようと思っていたのだが、その作品、あまりにも低評価で…観る前にすっかり萎えてしまった。だったら、高い評判のこの作品を観てみようと、新宿武蔵野館へ。




解説: ナチス占領下のパリで行われたユダヤ人迫害、ヴェルディヴ事件を題材に、過去と現代を交錯させながらユダヤ人一家に起こった悲劇を描く感動的な社会派ドラマ。世界中で300万部を売り上げたタチアナ・ド・ロネの原作を基に、『マルセイユ・ヴァイス』のジル・パケ=ブランネール監督が映画化。『イングリッシュ・ペイシェント』などのクリスティン・スコット・トーマスが、アウシュビッツについて取材するジャーナリストを好演。次第に解き明かされる衝撃の事実とラストに胸を打たれる。

あらすじ: 1942年、ナチス占領下のパリ。ユダヤ人一斉検挙によってヴェルディヴに連れてこられた人々の中に、少女サラはいた。それから60年後。パリに暮らすアメリカ人ジャーナリストのジュリア(クリスティン・スコット・トーマス)は、アウシュヴィッツに送られた家族を取材するうちに、かつて自分のアパートで起こった悲劇を知ることとなる。(シネマトゥデイ)


以下、ネタばれあり。





上映中、こんなにのめり込んだ作品は久々だ。

過去(サラ)と現在(ジュリア)のシーンがシャッフルされている作品だとは予め知っていた。
混乱すっかなーと懸念していたのだが、各シーンのカメラワークが微妙に違っていたので大丈夫だった。

冒頭は1942年の夏の朝。パリ。
ベッドでのサラと弟のじゃれあいから始まる。しかし、突如、警察がやってくる。弟を守らなければ、とサラは弟をクローゼットに入れて「すぐに戻ってくるから」と、鍵をかける。
やがて、両親とサラは屋内競輪場(ヴェルディヴ)に集められて、数日を過ごす。熱気と飢え。地獄絵図のようだ。自殺者も…。それでもサラは家に残している弟のことが気がかりだ。
その後、家畜のようにトラックに乗せられ、一家バラバラにされ、収容所へ。鍵だけは大切に肌身離さず身に付けていた。
サラの、弟想いなところは、私の妹に重なった。私たち三人兄弟はみんな2歳4ヶ月違い。まだ幼かった妹は、赤ん坊の弟を溺愛していた。オムツまで交換していた。そんな幼き妹が、サラの姿に重なった。
「弟は、鍵がかかったクローゼットで私を待っているはず。早く行かなくては」という執念が、脱走を試みさせる。鉄線の下を潜り抜け、逃げようとするが監視員に見つかってしまう。しかし、サラの真っ直ぐな瞳、自分の名前を覚えてくれていたことにたじろいだ監視員はサラを逃がす。冷酷極まりない監視員の慈悲に涙。彼の良心、GJ。

やがて優しい夫妻に助けられて、孫として育てられるサラ。パリに行き、クローゼットを開けてみたのだが、そこには、弟の変わり果てた姿が…。
サラは変わり果てた弟を見て以来、塞ぎ込んでしまう。それでも老夫婦は、サラを大切に育てた。やがてサラはアメリカに渡り、ダンスホールで働く。そこで知り合った男性と結婚し、息子を産むが、誰も彼女の深い穴を埋められなくて、サラはうつ病で自殺をしてしまう。夫と息子を残して。



現代。そんな事があった部屋だと知らずに引っ越してきたアメリカ人ジャーナリスト・ジュリア。この物件は旦那の祖父母から譲り受けたものだ。雑誌の企画で「ヴェルディヴ事件」を調べているうちに、この部屋、そしてサラのことを知る。ジャーナリスト魂に火が付き、旦那の家族を巻き込んで、サラの軌跡についてをリサーチする。旦那の家族はこの部屋のことを隠蔽したがり、ようやく見つけたサラの息子は、自分の母親の新たな過去に耳を塞ぐ。

自らが妊娠していることを知るジュリア。旦那は中絶を薦める。「年老いた親にはなりたくない」と。
そんな旦那と別れ、ジュリアはニューヨークに渡り、女の子を産んで育てる。

その子に名付けられた名前は、サラ。

サラとジュリアが次第に結び付く伏線、秀逸すぎ。

サラはきっと弟が死んだこと、家族が死んだのに自分だけが生きていることに耐えられなくて自殺したんだろう。「自分だけ生き残ってしまった」と。これは、戦争だけではなく、自然災害や事故などでも引き起こされる心理状態で、きっと他人事じゃないのだと思う。



舞台は、パリ、ニューヨーク、イタリア。特にニューヨークのシーンは、去年ぶらついた場所が出ていて懐かしかった。ブルックリン橋とか、セントラルパークとか。できれば、また行きたい。

ジュリアの仕事中の服装が格好良かった。ジャケットとシャツをあんな風に着こなしたい。私がやるとリクルートっぽくなるんだよね…。


上映後、余韻が半端なくて、エンドロールが終わっても暫くは席を立つことができなかった。
他の観客も、そうだったようだ。

それにしても、ユダヤ人迫害って、なんて残虐なんだろう。同じ人間じゃないか。どうして差別して迫害なんかできるんだろう。人類の恥だ。変な歴史が繰り返されぬよう、過去を知り、悲しみを受け止めることは必須だろう。
もう二度とあんなことが起こりませんように。
切に願う年の瀬である。


映画『サラの鍵』予告編




メリークリスマス!

2011年12月24日 22時56分58秒 | Weblog
土曜出勤。
本社の社員の大半が店に販売応援に行っているため、社内は閑散としていた。私は社長と朝から大掃除。彼のいらない書類を片付け、あとは大人しくしていた。

昼休みは吉熊と過ごした。見てる…。



私の席にやってきた人事部長(女性)に、
「あら~、クマちゃん、可愛い!大きくなったんじゃない?」
と撫でまわされて吉熊は緊張していた。


たまに吉熊上司から電話がきた。
夕方、最後の電話は、
「あ、今、店が混んできた!じゃ」
と切れた。
今年の歳末商戦、なかなか良い。けっこう売れているみたいだ。

帰りに社長に挨拶。
「メリークリスマス!」
と言われた。
ニューヨークに数年間留学していた彼は、そういう挨拶が非常にハマる。見てくれも良いし、まるで俳優みたいだ。

退社後は近くの教会へ。
ミサに行ってきた。








ケーキを買って帰宅(チキンはあまり好きではないので省略)。

クマたちがわらわらと寄ってきた。




「うわぁ!美味しそう」
「僕が全部食べちゃうんだから!」
「ダメよ、皆で食べるのよ」

その後、母ヨーコたんと長電話。
彼女はクリスマスが好き。


今年も平和にクリスマスを迎えられた。
それはとても幸せなことに違いない。

雨は夜更け過ぎに雪に変わっても変わらなくても、私はきっと変わらないであろう。
きっと来年のクリスマスもこうやってクマと祝うのだろう。

メリークリスマス。

坂本龍一(Ryuichi Sakamoto) Merry Christmas,Mr Lawrence


クリスマスったら、やっぱ戦メリだよな。

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同伴出勤

2011年12月24日 12時55分38秒 | Weblog
昼休みなう。
今日は一人でお留守番。
寂しいので、吉熊を同伴出勤。

さて午後も頑張ろう~。
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ビジネス文書検定を受けた理由について

2011年12月23日 21時30分10秒 | Weblog
0時、ビジネス文書検定の合格発表がネットにてあった。
受験票片手にドキドキしながら合否確認。
結果、先の日記に記したように合格していた。


この検定を受けようと思ったのはずっと前。
数字関係は苦手。
それならば文章の検定ってないのかな?と見つけたのがビジネス文書検定だった。

社長交代で、当社は今、大きく変わろうとしている。
自分にスキルを着けなければいずれリストラされるんじゃ…という危惧がいつしか自分の中に芽生えていた。


あと、私は、前の前の部長に駄目だしをされていて、ずっと耐えてきた。
人情があって悪い人ではなかったのだが、「私」という人間に烙印を押し続けていた。
別に生意気なことをした覚えもない。
愚鈍な私を彼は明らかにバカにしていた。
「お前なんかなにもできないくせに」
と、6年前、書類を投げつけられたことは一生忘れない。一生許せない。一生…。

毎年、今でもしれっと年賀状を送付してくる彼だが、彼の年賀状を見る度に吐き気がする。
「今年こそ、良い報告を待っています」
という失礼極まりない文字を見ると、年始から怒りで震える。もう寄越さないでほしい。忘れたい。


パワハラまがいの彼に耐えて耐えて、変に爆発して。
外出する前、ドアの施錠やコンセントの抜き忘れ、煙草の火の始末が気になって物事が手に付かなくなった。
あとから、強迫性障害だと診断された。
気付いたら、精神科通院歴6年。
パキシル服用歴5年。
夜が怖くてマイスリーなしでは眠れない、そんな自分になっていた。

周囲の環境が少しずつ変っていった。
同時に、
自分、それでいいんか?
という感情も芽生えてきた。
そして社長交代。
変らなければ、と思い始めた。

勉強を始めたのは昨年の10月だ。
まずは3級から。
けっこう簡単だった。
さすが合格率80%。

今年の夏、2級を受けた。
3月に東日本大震災があり、図書館で勉強しているとたまに携帯の緊急地震速報がプルップルップルッ…と鳴る中での勉強だった。

そして12月。1級受験。
合格率は2級よりグッと下がって28%ぐらい。
漢字や言い回しも知らないものが多く、苦戦。

図書館へは毎日通った。
19時から21時まで。
それから喫茶店で夕飯を食べ、ブログを書いて、寝る生活を送っていた。
勉強を始める前、自分に課したことがある。
「睡眠時間を削らないこと」
寝不足で仕事に影響を及ぼしたらもともこうもない。
仕事あっての自分の生活だから。

通勤時間、昼休みの喫煙タイムは常にクマの単語帳と過ごした。
あいさつ文(「略儀ながら書面にてお祝い申し上げます」など)や時候の挨拶(陽春の候など)、漢字、を繰り返し覚えた。
何度やっても覚えられない文言は半泣きになりながら覚えた。

試験問題は1問目から分からなかった。
出鼻をくじかれた!!

Ⅰ表記技能
1.次の漢字を常用漢字で書きなさい。
(1)「尖」鋭的な考え

…。
思考停止。

これって「尖閣諸島」の「尖」だよね?
読めるよ。でも「尖」の常用漢字って何だべ?
出だしからフリーズ。

答えは「先」らしい。知らなかった。

あとは、Ⅲ 実務技能で、株主総会の決議通知を書かせる問題が出た。
「第3号議案 監査役2名選任の件」とか。
一応、昔、決議通知や招集通知のチェックをしていたので、なんとなくできた。ラッキー。

そんなこんなで合格発表まではけっこう気がかりだった。
なので、昨日の合格発表はけっこう嬉しかった。

これを機に、私は変れたのだろうか?
分からない。
でもちょっと自信が付いて、「やればできるんだ」と思えるようになったのは確かだ。
今は少しだらっとしている。
今秋のエキセントリックな退社後の図書館タイムが懐かしい。
来年もまた何か勉強をしたい。
そして更なる自信を付けたいと思う。





藤井隆_ナンダカンダ


勉強中、この歌に励まされた。
しかも泣きながら聴いていた。

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ビジネス文書検定1級 合格発表

2011年12月23日 00時06分35秒 | Weblog
ビジネス文書検定1級の結果が、先程、ネットで発表になった。
ドキドキしながら、受験番号などを入力。

結果は…


合格しました!!




応援してくださった皆様、本当にありがとうございます!!!!!!!





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「森に眠る魚」(角田光代)

2011年12月22日 22時54分50秒 | Weblog
たぶん、このままいくと、私は出産とか育児というものに縁のない人生を送るであろう。
そんな私が書店にてたまたま手に取った作品「森に眠る魚」は、小学校のお受験を描いた作品だった。
角田光代の作品はこれまでに「八日目の蝉」「対岸の彼女」を読んだ。
伏線の張り方や文章の秀逸さはクマパパも絶賛するほどである。
出産や育児には関係のない私だが、角田光代だし、読んでみることにした。

「森に眠る魚」の舞台は東京の文教地区。
明記はしていないが、恐らく文京区だろう。
文京区幼女殺人事件をモチーフにした作品だから。

ひょんなことからママ友になった5人の女たち。

★容子 (子供:一俊)
大人しい感じの地味で真面目な人
子供も大人しい感じ
後半、豹変!こえーよ。

★千花 (子供:雄太、桃子)
裕福で綺麗で社交的。
自由に生きる妹がいて、後半、両親の羨望が妹に向き、嫉妬。

★瞳 (子供:光太郎)
メンヘラな過去を持つ。
ボランティア活動をしている。
宗教者の夫(正論しか言わない)に弱みを見せられない。

★繭子 (子供:怜奈)
義父の遺産で高級マンションを購入。
茨城出身。
ヤンママ風。
素直だが、ずうずうしい。

★江田かおり (子供:衿香)
繭子と同じ高級マンションに住む「マダム」
長年不倫をしている。
娘を私立小学校に通わせている。


最初から5人とその子供(&夫)の名前がドバッと出てきて、読んで戻って…を繰り返していた。
しかも、5人の性格や生い立ちを遂次メモしながら読み進めるという、私の読書では初めての体験もした。
中盤からは、名前と性格や子供の名前が一致し、後半はスルッとエンディングまで読み切った。

5人は知り合った当初、お花見に行く。
その頃は、和気藹藹してて、読んでいて微笑ましい感じがした。
子育て方針も「子供の希望を尊重したい」というもので、小学校受験とはほど遠かった。
しかし、かおりの友達の取材に応じた日から、次第に「私の子、このままでいいのかな」という思いに苛まれる5人。

仲間から抜け駆けしていいものか?
いや、本当に受験させるのか?
夫は?
お金は?

僅かな亀裂から水が注ぎ込まれるように、渦巻く黒い想いに徐々に吸い込まれる彼女たち。

受験する学校を受験するまで内緒にし、
お教室(予備校)を秘密裏に通わせたり、
そもそも受験することを内緒にしていたり、
本当に凄かった。

疑い、探り、悩み、苛立ち、結果、病んで過食に走ったり、ママ友に依存したり…。

読んでいて重くなってしまった。
が、止められない。
ヒートアップする彼女たちに吸い込まれるように、読者である私は目を頁から離せなかった。

これは軽くホラーである。


一つだけ、不思議に思ったのは、彼女たちは人と人の「間」を取ることが、なんでこんなに下手なんだろうということだ。
他人の家の中のことや教育方針がどうしてそんなにも気になるのかが、不思議だった。
いいじゃん。受験させたけりゃ、「させるよ」で。
なんで他人の動向まで探らなければならんのだ。

読んでいて、そこだけが理解できなかった。

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