今年も残すところ僅か。
2011年を振り返ってみる。
亮子の印象に残ったことベスト10
1位「香港旅行」
去年のニューヨーク一人旅で味をしめ、今年も海外一人旅に出た。
香港は一見中国なんだけどよく見るとたまに西洋っぽさが見受けられる不思議な街だった。
天まで届くようなビルとビルの隙間を縫うように歩いたあの夏。
濃厚なマンゴープリンの味、水上レストランジャンボの輝き、今年の夏もエキサイティングな思い出ができた。
来年はロンドンに行きたい。
2位「はやぶさ」
昨年私を魅了してやまなかったはやぶさ。
今年も私のハートを虜にした。
獨協大学で開催された「獨協大学 天文・宇宙Week」
宇都宮でのカプセル展示
川口淳一郎先生の講演には2回行けた。(「はやぶさ地球帰還一周年記念講演会」、「第30回 宇宙科学講演と映画の会」)
映画『はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH』も3回観賞。
3位「飲み会」
今年は飲んだ。妹とのさし飲みというミクロな飲み会から、総勢80人の巨大合コン潜入まで。
初夏の合コンで数年ぶりに朝帰りをし、その時に見た朝焼けは忘れない。
魅惑の合コン会場。
4位「ビジネス文書検定試験」
念願の1級合格。次は何の勉強をしよう。
浅草寺のお守りの威力、すげー。
5位「イベント」
・mixiのハゲタカコミュのオフ会参加。友達がたくさんできた。
・下妻物語のイベントに参加するべく、下妻まで行った。嶽本野ばら先生に、下妻物語の本にサインをしていただいた。あの作品は私のバイブルなので、凄く嬉しかった。これからも桃子の孤高を目指そう。
・数年ぶりに「爆笑!星のお兄さんプラネタリウムショー」を観賞。爆笑。
・向島百花園「虫ききの会」
地元の商店街の夏まつりも楽しかった。
後輩男子タイスケくんの結婚式にも御呼ばれした。
6位「花」
・両親、芋子と花見@狛江。日本が悲しみに包まれた2011年の春。今年の桜の色は切なく見えた。
・深大寺の桜も綺麗だった。
・「世界らん展」…東京ドームいっぱいに飾られた蘭。観ても観ても見飽きない。
・鎌倉の紫陽花巡り。
・浜離宮恩賜庭園のコスモス
・壬生のわんぱく公園の花々
・亀戸天神、井頭公園の梅
・旧古河邸庭園の薔薇
来年も綺麗な花に巡り合えますように。
7位「展覧会」
・「テディと夢見るクリスマス The 110th Anniversary My friend Teddy bear展」
・「長谷川等伯と狩野派」
・第19回日本テディベア with Friends コンベンション
・アートアクアリウム展
・「日本のボタニカルアート 太田洋愛画伯の原画を中心として」
・荒井孝展
・「スージー・ズーの世界展」
・ヴィジェ・ルブラン展
・世界らん展 日本大賞 2011
・三井家のおひなさま
・「江~姫たちの戦国~」
印象的だったのは「江~姫たちの戦国~」で観たお市の方の肖像画。
お市の方と浅井長政は歴史上カップルの中で一番好きなので、生を観られて嬉しかった。
8位「動物」
動物は良い。
年初に「大宮公園の小動物園」、秋に「上野動物園」に行った。
本命はクマなんだが、他の動物も観ていると面白い。
動物関係で印象的だった写真。
ロシアの父クマと娘。
9位「クマグッズ」
指輪、ブローチ、ヘアアクセ、ストラップ…けっこう買い占めた。
市場におけるクマ人気は、普遍的なものだと改めて認識。
10位「映画」
「サラの鍵」がダントツで良かった。あれは久々の★5つ。
あと、「ブラックスワン」が印象的だっただろうか。終盤20分の、ジェットコースターに乗せられたような興奮がたまらなく面白かった。そして後味の悪さったら、もう!
「エンディングノート」「八日目の蝉」「ライフ」「奇跡」「コクリコ坂から」「はやぶさ」いずれも良かった。
その他
・本…「はやぶさ、そうまでして君は~生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話」(川口 淳一郎)
→今年一番読み返し、そして一番泣いた本。
「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーである川口淳一郎教授の著作。
「大気圏再突入」、その事実を科学者としてクールに受け入れて説明しようとしているんだが、言葉の端々に「生みの親」としての人情味溢れる川口先生の人柄が滲み出ていた。はやぶさ2は絶対に飛ばすべきだ。
・ドラマ…「下流の宴」
→林真理子先生原作のドラマ。黒木瞳が当たり役だった。
・音楽…今年は日本的な和音の曲を多く聴いた。
「サクラ サクラ」(rin')
「今宵、月の下で feat. 上妻宏光」(MAY'S)
他には、「sleepers,wake!」(平原綾香)は聴き惚れて、中毒になった。
そして昨日の第九!よかった。
機会があったら、来年は交響曲第9番 (ドヴォルザーク)かメサイア (ヘンデル)を生で聴きたい。
・美容…今年も縮毛矯正を2回ほど。
顔剃りは2ヶ月に1度の割合で行った。
ネイルはコーセーから出ている「
花ごよみ」の胡蝶蘭カラーを愛用。
美顔器「デイモイスチャー ナノケア」のお陰で毛穴が小さくなった。
・ココロ…困難に遭遇しても、その都度、ちゃんと対処できるようになった。
パキシルの減薬を考慮に入れて、来年も淡々と過ごしたい。
・仕事…総務部から経営管理室に異動。でもやっていることは変わらず。
「仕事を溜めない」というのが今年の目標だった。
ふー。
一気に振り返った。
もう一つ、あった。
そう、東日本大震災のことである。
今年は大震災があった。直接的な被害もなく、23区内に住んでいるので輪番停電に困ることもなかった。3月11日に帰宅難民になったり、普段自炊をしないのでコンビニやスーパーに食料がなくて唖然としたりはした。だがしかし、地下鉄を乗り継いでなんとか帰ったり、「パンがなければお菓子を」的に外食で乗りきった(松屋とサイゼリアとてんや←命の恩人)。
やればできる子な自分を感じた。
ただ、地震で遅刻したら有給を消化させるという会社の方針にはがっかりしたし、非常に困った。ノーワークノーペイの法則を頭では認識しているものの、「ってもさ、地震で電車が止まっちゃうだから仕方ないじゃん」と今でも思う。以来、地震というと身の安全よりも電車の遅延のことばかりを案じていた。
翌日の電車の運行が心配で、また余震で寝付けず、マイスリーを2倍にしたりソラナックスを飲み、なんとか自分をあやしながら寝た。
帰宅難民になったときにお世話になった避難所(東京国際フォーラム)
震災での芝居やイベントの中止、大学時代の友人ハナちゃんと久々に大学に行く計画も流れてしまい、残念だった。
一度だけ、大々的に母に電話で愚痴ったことがある。節電で会社が寒く、本当に嫌になってしまったのである。冷え性なので爪先の神経が鈍感になり、上手く歩けない、そんなことを愚痴った。そしたら母に「みんな寒いんだから」と諭され、「それもそうだな」と思い直した。
春、国内生産の煙草が手に入らなくなるというニュースを聞いてからは、自販機や商店、コンビニで血眼でオニのように愛飲銘柄を買いまくった。これは33年生きていて一番の危機的状況であった。結局、食料の買いだめはしなかったが、煙草だけは我慢ができないので買いまくり。「その棚にあるピアニッシモ、全部ください」という自分に、ハゲタカの「買い叩く!」を重ねて悦に入っていた。ピアニッシモの在庫が切れたら、比較的好きな海外の銘柄DUOで凌いでいた。夏、やっと手に入ったピアニッシモを吸ったときは感動で美味さ倍増。
10月。両親と被災地に行った。海は穏やかで、風は秋草を優しく揺らしていた。でも震災の爪痕は生々しく私の前に広がり、ただ立ち尽くすことしかできなかった。
震災の影響で諦めたり苛々することが多かった。でも、ここで折れたら震災に負けるようで、悔しい。なんとか楽しいことを見つけ、日々を淡々と過ごした、頑張ったな自分、というのが率直な感想である。
去年の今頃は、日本がこんなふうになるとは微塵も思わなかった。
来年はどんな一年になるのだろう。
いや、違う。
どんな一年にしようか。
笑う門には福来る。
笑おう。
被災地の港で観た、流されてきたと思しき大黒様のように。