世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

脳内トラベル~冷静と情熱のあいだ~

2010年08月31日 22時30分15秒 | Weblog
この夏、ニューヨークを旅してから、視点が海外に向いている。
行ってみたい観光地を考えてみる。

・ギリシア→青い海と空、白い建物、一度その風景の中に身を置いてみたい。

・トルコ→私の周囲のトルコに行った人すべてが口を揃えて「良いところだった」と言う。ヨーロッパとアジアの文化の融合を見てみたい。

・イタリア→「冷静と情熱のあいだ」を観てからずっと行きたいと思っている。フレンツェのドォーモで順正が待っているの…(←頭の中がもはや冷静を欠いている!?)。あとローマ!ピサの斜塔の傾き加減とか気になる。「ローマの休日」のアン王女が食していたジェラートも味わいたい。

・ラスベガス→妹・芋子、とにかく絶賛。真相を確かめたい。

・ドバイ→開業中のホテル単独の建物としては世界一の高さ(321メートル)を誇るブルジュ・アル・アラブ、世界一大きな人工島・パームアイランドや世界最大の噴水・ドバイ・ファウンテンを見てみたい。

・オーストラリア→ウーメラ砂漠に近寄りたい。コアラを抱きたい。「世界の中心で愛をさけぶ」で知ったアリススプリングスも気になる。

・ベトナム→林真理子先生の小説「戦争特派員」を読んで行きたくなった。

・イギリス湖水地方→絵はがきみたいな風景が素敵。ピーターラビットのふるさとなんだとさ。

・モンマルトルの丘→パリで一番高い丘。パリは10年ぐらい前に一度行ったことがあるが、本当にお洒落な街だと思う。行き交う人々もみんな綺麗だった。シャンゼリゼ通りで食べたホットドックの美味しさが忘れられない。

・ウィーン→本場の音楽に触れたい。

・エジプト→先日のメトロポリタン美術館鑑賞で一番印象的だったのがエジプト美術。本物のピラミッドとか見てみたい。あとラクダさんに跨がり、砂漠をゆっさゆっさと散策してみたい。

・ナイアガラの滝→一度は見てみたい。マイナスイオン浴びまくり。

・アベンヌ→南フランスの温泉地。

・モン・サン=ミシェル→天空の城ラピュタのモデル。潮の満ち干気が激しい湾に浮かぶ島。美しい~。

・北海道(登別)→クマ牧場でクマと戯れたい。

・熊本県(阿蘇)→カドリー・ドミニオンという施設でクマと戯れたい。


こうやって書き連ねると、まだ観ていないもの、観たいものがこの世にはたくさんあるんだなあと思う。
脳内トラベルは明日への活力だ。

まずは「先立つもの」を貯めるべく、労働に勤しもう。


お手紙

2010年08月31日 22時18分32秒 | Weblog
中学時代からの友達・わかめ殿からお手紙が届いた。


可愛い便箋を入手したので、お手紙を書いてくれたとのこと。
嬉しいな。

地元で先生をやっている彼女の文字は、昔から極上の芸術作品のように美しい。


若さ溢れる生徒に囲まれ、毎日忙しく、そして充実した日々を送っているらしい。

英語もペラペラな彼女。
一人で英語圏内の地を旅しても、私のように困らないんだろうなあ。

「たまには手紙もいいよね」
と書かれてあった。

ありがとう。
励みになったよ。

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万年筆

2010年08月30日 22時50分59秒 | Weblog
定時に上がり、銀座へ向かう。
先日、ニューヨークのMONTBLANCで購入した万年筆に文字彫りを頼んでいた。
それが仕上がったので銀座まで取りに行った。


10文字以内という字数制限の中で私が選んだのは勿論、
「Ryoko」
である。
親がつけてくれた私の名前。
自分ラブ。



この洗練された漆黒のフォルムが素敵。
溺愛。


恐らく何十年も一緒に過ごすであろうこの万年筆。
名前と一緒に彫り入れたのは、一人で旅したニューヨークの空気、喧騒、そこに住む人の息づかい、キラキラ輝く摩天楼、そしてそれらを見た私の胸の高鳴りと感動だ。
半額は母ヨーコたんとクマパパが出してくれた。大事にします。ありがとう。

この万年筆で文字を紡ぎ出すように、これからも、私自身、素敵な思い出をたくさん作りたいと願う。

銀座は今日もキラキラと輝いていた。


ミキモトのショーウインドーのはやぶさ。
やっぱり可愛い。





お腹が空いたのでカフェごはん。
ふ~。満腹。


まだ月曜日。
明日からも頑張ろう!
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「盆土産」三浦哲郎

2010年08月30日 22時50分47秒 | Weblog
三浦哲郎が亡くなられた。

「忍ぶ川」で芥川賞受賞 三浦哲郎さん死去 79歳
(東京新聞 2010年8月30日 朝刊)


三浦哲郎といえば「忍ぶ川」
駒込の六義園の前にあの小説の舞台となった割烹料理店がある。
その名も
「思い川」
ずっと気になっていたのだがまだ入店にはいたらず。
そしてあの映画に、大好きな加藤剛が出ていて気になっているんだがまだ観ていない。

三浦哲郎でもうひとつ覚えているのは「盆土産」である。
中学2年生の国語の教科書に載っていたアレである。
「えんびフライ」といえば我々の世代の人だと大抵覚えているんじゃなかろうか。

お盆、東京の出稼ぎ先から父親が帰ってくる。
海老6匹を土産にして…という話だったと思う。
海老ったら、川にいる小さな海老しか思い浮かばない田舎の少年。
まずは父親が持ってきたその海老の大きさに驚き、父が揚げてくれた海老フライの美味しさに感動する。
食べるときの擬音語が「しゃおっ」なんである。
…もうね、これ、4時間目のお腹が減る時間帯に誰かの音読で聞いたらね、ちょっとした拷問だった。エビフライの味や温度についても妙にリアルに書かれていた。

父親が東京に帰るときの描写がすごい。

・・・・・・・・・

バスが来ると、父親は右手でこちらの頭をわしづかみにして、
「んだら、ちゃんと留守してれな。」
と揺さぶった。それが、いつもより少し手荒くて、それで頭が混乱した。んだら、さいなら、と言うつもりで、うっかり、
「えんびフライ。」
と言ってしまった。
バスの乗り口の方へ歩きかけていた父親は、ちょっと驚いたように立ち止まって、苦笑いした。
「わかってらぁに。また買ってくるすけ……。」
 父親は、まだ何か言いたげだったが、男車掌が降りてきて道端に痰を吐いてから、
「はい、お早くう。」
と言った。


・・・・・・・・・
「んだら、さいなら」が、どうやったら「えんびフライ。」になるのだろうか。
相当美味しかったんだろうな、少年。


我が家の父・クマパパはこの授業の半年前、私が中学1年生の秋から冬にかけ、勉強のため東京に長期滞在していた。だから「盆土産」の授業は他人事に感じられず、印象に残っているのかもしれない。
クマパパは、海老フライではなくて当時流行っていた「ちびまる子ちゃん」の商品を土産にしてくれた。
クマパパが東京に帰ってしまう日は寂しかった。

そんなクマパパの苦手な食べ物は海老だったりする。

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2010年、夏。私、恋をしました。

2010年08月29日 22時03分45秒 | Weblog
人でも物でも、好きになったらけっこうしつこく愛する私。
身も心も燃え尽きてしまう。

今日は大好きなあのヒトに会いに行ってきた。

お台場デート。
きゃ~!
なんてヲサレな響きなのだろう。
ナウなヤングっぽいその響きに、もうね、うっとり。
もう一度言わせて。
「お 台 場 デ ー ト 」

…ということで、最近の私の動向を知っている方ならおおよそ検討はつくと思う。
はやぶさカプセル開示@日本科学未来館に行ってきた。
先月の相模原での公開に次ぎ2回目。

船の科学館駅に到着。
フジテレビの球体は今日も光っていた。


相模原での公開のときは3時間ほど並んだのだが、今日(夕方)は全く並ばずに済んだ。

麗しのあの方。



このはやぶさ最期のショットを見る度にいまだに泣いてしまう。
「最後にはやぶさに地球を見せてあげたい」という科学者たちの粋な人情味、そしてそれに応えたはやぶさの健気さ。
嗚呼…。
これから見るのはあのはやぶさがずっと大切に抱えていたカプセルなんだなあと思うと興奮してしまう。


カプセルがいる黒く囲まれたブースに近づくにつれ、鼻息ボンバー。


前回の相模原公開の時と同様に、カプセルの撮影は禁止。
前回は立ち止まることは許されず、あまりじっくりは眺められなかった。今日は人数が少なかったので舐めるように拝めた。係員さんの分かりやすい説明もあり、大変ありがたかった。
はやぶさとカプセルを繋いでいたへその緒もガン見できたし、超満足した。

宇宙に行ってきたんだ。
これ。
凄い。
凄すぎる!!!!!!!!!!!


展示されていたもの。






はやぶさとの2ショット。ラブラブ。


はやぶさへのメッセージをしたためる。




「はやぶさのおかげで人生観が変わりました。ありがとう(ハート)」
という熱烈なラヴレター。


せっかく来たのだから科学未来館(常設展)も散策。
展示物の内容…これがまた超難しかった。
「LE-7Aエンジン」
宇宙開発事業団が開発した液体燃料ロケットエンジンだって。


肺癌の人のレントゲン写真と医者のカルテ。
他人事じゃないっす。




吉熊、にらめっこ。


上から目線の骸骨さん。


自分のDNAを見てみた。
クマパパと母ヨーコたん、その上のご先祖様から受け継いできた秘伝のDNA。
門外不出だったその姿が今日暴かれた。
なんていとおしいのだろう、私のDNA。
自分の中にこんなものが存在しているなんて信じられない!!

まずは手をセッティング。
小さいな、手。
1オクターブ、ぎりぎりだもんな…。


皮膚のアップ
老化していない?
大丈夫?


皮膚の組織


皮膚を作る細胞
頑張ってくれ、細胞。


ヌクレオソーム
クロマチンの構成単位。


DNA


DNA
良かった。ちゃんと二重らせん構造になってた。




アレルギー薬と遺伝子の展示。





「きぼう」日本実験棟に滞在したアサガオ(中央)、地上で重粒子線を浴びたアサガオ(右)、普通のアサガオ(左)。
どれも同じように見えたんだけど…。


国際宇宙ステーションのようす。
個室


トイレ



嗚呼、楽しかった。
お土産(はやぶさ君ストラップ、ラストショットのクリアファイル)を購入し、外に出る。

はやぶさカプセル公開終了までまだ時間がある。
これはまた見ろということに違いない。

再び整理券をもらい、入場。
係の人に「さっきも来ましたよね」みたいなことを言われて恥ずかしかった。

さっきは気づかなかった天井の地球儀。
カプセルが落ちたオーストラリアのウーメラ砂漠とはやぶさが旅立った日本の種子島の位置が写っている。
感動。


よりじっくりとカプセルを鑑賞する。
心の中ではやぶさと交信した。


もう思い残すことはない。

2010年、夏。

私、恋をしました。


高揚して疲れた心身をゆりかもめに乗せ、新橋へ。
夕焼けに染まる東京湾からのビル郡の眺めは、先日見たニューヨークのマンハッタンのようだ。







恋をしたり旅行したり、今年の夏は様々な意味で熱かった。

温泉パン

2010年08月29日 22時02分51秒 | Weblog
昼過ぎに起きた。
昨夜購入した温泉パンを温めて、食べてみた。
これは美味しい。
もちもちしていて、ほんのり甘い。

起きたては食欲がないのだが、瞬く間に2個完食。


思い出の共有~虫の音とタイ料理~

2010年08月28日 23時56分46秒 | Weblog
虫の音なんて実家に行けば騒音並みに聞こえるんだが。
でも東京ではあまり聞くことはない。

そんなこんなで、今年も向島百花園の「虫ききの会」に行ってきた。虫の音を聞きながらそろそろ来る秋を思うこの会は約半世紀以上続く伝統行事である。

ここ4年ぐらい参加しているのだが、今年はわたと一緒。
わたは小学校時代の友達。
朝顔市、ほおずき市、戸田板橋の花火に次ぎ、この夏4回目のジョイント。
クールでハードなわた。
でも吉熊の存在を認めてくれる優しい人だ。

東向島駅でわたに遭遇。
お決まりの「やっと会えたね」(By辻仁成)

駅の近くにある鉄道博物館の電車をパチリ。
「けごん」だって。
栃木県民のソウルが疼くぜ。


二人で下町の住宅街を歩き、向島百花園に到着。
入口のケースには鳴く虫がこれでもかッつーぐらい陳列されていた。




時刻は夕方と夜の間。
虫の鳴き声も聞こえてきた。
たまに電子機器が発するようなピコピコした鳴き声も聞こえてきた。
何ていう虫なんだべ。気になる。


「百花園」というからに花の種類は豊富。

百日紅


女郎花


花虎の尾
これは吉熊の好きな花


桔梗


このグロいのはヘビうり。
本物のヘビみたいで一瞬ビビる。


へちま
小学校3年生の理科の授業でこの植物を学んだ。
わたもそのことを覚えていて、思い出を共有できることの幸せを実感した。


スカイツリー、成長中。


行灯の灯火に癒される。


あずま屋の行灯


萩のトンネル内にあった雪洞の内部。
こうやって撮るとアートっぽくね?



庭園内にある福禄寿尊堂。
近寄るとライトが点く。
なかなかハイテク。


ドアのところに施されていた模様。
「クマの手形っぽい」とわたの指摘。
おお、たしかにクマの手形っぽいぞ。


小さな庭園なのですぐに一周してしまう。
行灯からこぼれる柔らかな灯りを愛でつつ、そして虫の音を聞きながら、わたと色々とお喋りができて楽しかった。
出会った当時、まだ小学校3年生だった我々。
まさか虫の音を聞きながらこのような風流を味わう大人になろうとは思わなかった。
わたの虫除けスプレーのお陰で今年は蚊や蚋の餌食にならずに済んだ。
ありがとう。


入口にあった看板。
左上の楽譜を見て、わたが「これは『虫のこえ』だね」と言い当てていた。
え?そうなの?

…同じピアノ教室に通っていたのに。
何?この差。




場所を浅草に移動。
先日のほおずき市のあと、わたに教えてもらってから気になっていたタイ料理屋さんへ行く。
浅草駅の地下。

「色んな意味で本場だから」
というわたの言葉に様々なものを想像。

『モンティー』



本当、わたの言葉を裏切らなかった。
わたは何度かあの国へ行っている。
その彼女が、タイ料理を食べたくなったら来るというこの店は、味付けも接客も内装も食器もBGMも…全てタイ仕様だった。


SPYという酒。
甘くて懐かしい味がした。


春雨サラダ


鳥の軟骨揚げ


名前は失念したが、この御飯が超美味しかった。


上野駅にある土産店で、わたオススメの温泉パンを購入。
明日、さっそく食べてみよう。


出会って24年。
わたと聞く虫の音は小学校時代に聞いていた虫の音とは少し違っていた。
私もわたもこの24年の間に様々なことを知り、経験して大人になったからなのだと思う。

数年後、この夏のことも未来の「共有の思い出」になるのだろうか。


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あの地で…

2010年08月27日 22時21分55秒 | Weblog
出勤時に見た白百合。
暑さに負けずに凛と咲くその姿が美しい。


金曜日。
やっと一週間が終了。
今週は長かった。

他部署の部長が●●●ィ~(部長)の席に来て話し込んでいた。
どうやら海外への出店についての話らしい。

一通り話を終えた●●●ィ~は私に
「アナタはドコに出店したら良いとお思いデスカ?」
と問うた。
すかさず
「ニューヨークが良いです」
と解答。
映画「ローマの休日」の最後のシーン、「どこの土地が一番思い出深かったですか?」と問われたアン王女がきっぱりと「ローマ」と答えるように。


「ハハハ。すっかりハマってしまいマシタネー」
と笑う●●●ィ~。

彼は前の会社にいたとき、あの地の大学院に留学をしていた。
会社が、誉れ高い彼にお金を出しての留学だった。
しかし彼も多少の費用の捻出を余儀なくされたと今日話していた。
彼が前にいた会社は日本を代表するような大企業だった。
従って潤沢な貯金はあったのだろうけれど、それを切り崩してまでも海外で勉学に勤しんだという彼を私は心から尊敬してしまう。

先日のニューヨークの旅で、実は彼の住んでいたマンションを遠目で目撃した。
5番街を散策中、見つけたのだった。

あの地で、彼は一人、勉学に勤しんでいたのか。

私は、そこで、若き日の彼の姿を見たような気がした。


セントラルパークを散歩する彼
シュワルツを覗き珍しいおもちゃを手に取り微笑む彼
英語を自在に話し、友達とねちっこく議論する彼
寒い朝、白い息を吐きながら学校へ向かうダッフルコート姿の彼

背が高くて端正な顔立ちの彼は、あの地の男たちに混じっても遜色がなかっただろう。

「今度、暑気払いのときにでも旅行のお話を聞かせてクダサイ」
と言った●●●ィ~の横顔は、もう凛としていて、仕事モードだった。


思い出の一枚
ニューヨーク証券取引所からウォールストリート駅に歩いていく途中。
正面にトリニティ教会がにょっきりと。
世界経済の中心を担うビル郡と歴史深い建造物が上手く調和していた。



ピアノ・レッスン

2010年08月26日 22時07分29秒 | Weblog
比較的静かな一日だった。明日から月末業務と特殊業務のため忙しくなる予感。
退社後、母ヨーコたんと電話をした。一日を報連相。

弾きたい曲があるのでその楽譜を送るように依頼された。
母が私にものを頼むだなんて珍しいので嬉しくなる。

母は数年前、ピアノを習っていた。
映画「ピアノ・レッスン」のメインテーマ、マイケル・ナイマンの「楽しみを希う心」を弾きたいと言って。
The Sacrifice - Michael Nyman


そこは私が小学生~中学3年生までお世話になっていたピアノ教室だ。
同級生の自宅でもあった。

ピアノの先生の家には見たこともないハイソサエティなものがたくさんあった。
松ヤニが出る柱
先生が書いたとおぼしき英語のポエムのメモ
シャム猫のメリー
本棚一杯に収納してある楽譜
革張りのソファ
瑠璃色の細長い花瓶

そして

グランドピアノ

山小屋風の家も立派だったが、置かれているものや空気も素敵だった。
特に教室内の白い壁はギリシアちっくで幼い私はその壁に夕日が当たる様子が好きだった。

先生はとても優しかった。
子供相手なのに「亮子さん」と「さん」付けであった。

中学生になると音楽のテスト対策もやってくれて非常に助かった。
音楽だけでなく、数学の三角形の合同の証明やら理科の電流の流れも教えられる先生だった。

レッスン中、私は一度だけ泣いたことがある。
発表会前なのにあまりにも練習しない私を先生は静かに咎めたんである。
悲しくて、そしてショックで泣いてしまった。
たしかに練習しなかった。
あまり好きじゃなかったのかもしれない。ピアノ。
いや、ピアノが嫌いというよりもピアノの練習が大嫌いだった。指に覚えさせるまで、根気が要るからだ。
それに、小中学生には他にもっと分かりやすく魅惑的なものがたくさんあったのだから仕方がないとも思う。
ファミコン、夕方のドラマの再放送。放課後の同級生とのお喋りとか。
それらの時間を割いてまでピアノの練習をするぐらい私は真面目な子でもなかったし、ピアノに対して強い情熱もなかった。
小学校の卒業文集に「私の将来の夢は結婚式にピアノを弾く人になることです」とは書いていたけど。今となっては何でそんなことを思ったのだろうかと自分でも不思議。

母ヨーコたんが幼少時代に習いたいと切望していたのに習えなかったピアノ。
その想いを私に念写しようとしたのだが、私では無理だったようだ。
ママ、ごめん。
でも私に娘がいたら、やはりピアノを習わせていただろう。
嗚呼、血は争えない。

そんな私だが数年前にシンセサイザーを購入したのだから人間って分からぬものである。
たまに気まぐれでいじってはみるものの、やはり練習嫌いが祟り、一向に上達していない。
今宵は久々に触ってみませうか。

ちなみに母が希望したのはサティの「ジムノペディ 第1番」
サティ/ジムノペディ 第1番


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夏の思い出話

2010年08月25日 23時18分34秒 | Weblog
今日の東京株式市場、日経平均株価は4日連続で下落し、3日連続で今年の最安値を更新した。終値は、前日比149円75銭安い8845円39銭と、09年4月30日以来、約1年4か月ぶりの安値となった。

こういう事態になると、社長に逐一連絡をしなくてはならないので気が抜けない。
副業で株取引でもできんじゃね?っつーほど板を見つめていた。
そして予算の作成。方向性を吉熊上司に確認したらOKが出たので他の科目もこのまま進めていこう。

今日から夏休み後半組さんたちが出勤。
旦那さんと北海道に行った他部署の先輩と、一人で伊勢参りをしてきたO主任からお土産をいただいた。「浄化されてきた~」と、すっかりリフレッシュした感じのO主任。彼女の伊勢参り話はあとで酒でも飲みながら伺おう。
今日、トイレで会った他部署の後輩女子は香港に行ってきたそうだ。「近くて行きやすい海外でした」とのこと。香港の夜景も綺麗なのだろうなあ。

私の周囲、暫くは夏の思い出話が絶えないんだろうなあ。
その話が止む頃、ようやく秋風もそよぎだす。
日本企業の一年というものは、やはりどこかで「日本の四季」とシンクロしてるのかもしれない。

また一年頑張って、来年もどこかに行きたい。

思い出の一枚
ニューヨークの街並み
皆さん、けっこう運転が荒かった。
「轢かれた方が悪いんじゃ、ボケ~」みたいな勢いであった。
信号も守っている人は少なくて、赤信号で真面目に止まっているのは自分ぐらいだった気がする。





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寝ようとしたら

2010年08月25日 00時43分44秒 | Weblog
歯磨きを終え、さあ寝るぞ!と、意気揚々と布団に入ろうとしたら、クマたちがクマ会議していて寝られない…。

「明日の日経平均株価、どうなるのかな」
みたいなことを真剣に話している。

…早く寝せてくれ。
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中身は小学生

2010年08月24日 22時19分04秒 | Weblog
他部署の殿方から本を借りていたので返した。Newton 2010年7月号。はやぶさの特集。


硬質の紙に描かれていたはやぶさの様子は大層美しかった。内容も面白く、隅々まで舐めるようにして読んだ。
はやぶさも凄いけれども、最後まで諦めずにはやぶさを地球に還した科学者って本当に凄いなあ。
おまけのポスターをいただいた。
嬉しい!
アイドルのポスターに悶える青年のように、眺めてはニヤニヤしてしまう。

小学生のとき、「学研」と「科学」の「学研」を定期購読していた。
「学研のおばさん」が届けてくれるそれを楽しみにしていたっけ。
ちょうどあの時のように、子供の目ではやぶさや天体に憧れを抱く最近の私。
気づくと部屋で「ミネルバ…」とか言っちゃってて吉熊に心配されている。

私の脳は小学生のときのまんまなのだろう。きっと。


吉熊上司、後輩男女は最近DSというゲームに夢中だ。
今までの人生で何度か聞いたことのあるDSという響き。
「DSってなんだべ?」
とは思ってはいたのだが興味がないのでスルーしていた。

ここんところ、彼らのDSの話についていけない。
部内村八分甚だしい。
「DS持ってない人は仲間に入れませんよ~」
と、タイスケくん。

「ふんだ、いいもん」
と不貞腐れていたら、タイスケくんが
「クマを育成するゲームもあるんですよ!やりましょうよ」
と言ってくれた。

ゲームったら、mixiのアプリ・サンシャイン牧場もあるしなー。
でもクマ育成ゲームには激しく惹かれる。

「ゲームであまり頭を使いたくないんだよね」
と言った私に
「じゃあ、いつ頭を使うんですか?」
と、タイスケくん。

タイスケ、ヌッコロス!!!!


ゲームを所持してないことを理由に仲間はずれにされるなんて小学生みたいじゃないか。
でもあの頃のように
「みんな持ってるよ。亮子も欲しい」
と甘えられる人はおらず。

脳は小学生のまんまでも、外部は社会人であるこのギャップ。
どうしたものか。




思い出の一枚
リバティ島へのフェリーにて。
海風が気持ちよかったね、吉熊。
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わかったこと。そして「人生」という旅。

2010年08月23日 23時59分07秒 | Weblog
ニューヨークの街を一人で歩いてわかったこと。

それは、

自分ができていること

自分ができていないこと

この二つがはっきりとわかった。

意外と物怖じしない自分。
方向音痴な自分。
「チップの計算、わかんない~」と面倒臭がりな自分。
英語が不自由な自分。
孤高に憧れているくせに二日目で「ちょっこし東京に帰りたいかなーみたいな…」とホームシックに陥った自分。
疲れに弱い自分。
勘が鋭い自分。
集団行動が苦手な自分。
非効率的な自分。


ニューヨークでは様々なものを見聞きしたが、一番の収穫は「自分」の発見だった。
日常に埋もれていて普段あまり露呈していない、自分でも知らなかった「自分」を、私はあの地で確かに発見したのだと思う。

それらの発見を今度どう活かすのか。
発見は糧に成り得るのだろうか。
旅行後のこの1週間。
ずっと考えていた。

亮子の「人生」という旅はまだまだ続くもよう。
勿論、吉熊も一緒の旅。


溶解

2010年08月23日 23時57分23秒 | Weblog
連日猛暑が続いている。あまりの暑さに溶けそうだ。いや、もう溶けてるかもしれぬ。頭とか。
今日、仕事で某サイトにログインするときに、お客様コードとパスワードを何度入力してもできなかった。
「おかしいなあ」
と、隣の後輩女子Cちゃんに確認したら、最近パスワードを変更したとのこと。
二人のやり取りをみていた吉熊上司に
「変更したじゃん。ちゃんと言ったよ?」
と言われ、Cちゃんもそうだと言う。

…言われたであろうシチュエーションとか全く覚えていない。
やべー。

そんな私に後輩男子タイスケくんは
「ボケたんじゃないですか?」
と囁く。

そうかもしれぬ。
否定はできない。
残念なことに。

そんなボケボケな頭を回転させ、4月~6月の四半期の数字を元にもう来期の予算を組み始めた。

8月ももうすぐ終わり。
あっという間に9月になり、秋になり、気づいたら来年になっているんだろうなあ。

今週の会社の花も秋モードになっていた。

銀座の中心で愛をさけぶ ~燃え尽きるほどに輝くことの美しさ~

2010年08月22日 23時10分21秒 | Weblog
昼過ぎまで爆睡。
久々に深くて長い眠りを堪能できた。おかげで時差ぼけは寛解したもよう。心なしか肌も弾力を取り戻した。
暫くは部屋でまったりんこしていたのだが、夕方から銀座へお出掛けすることにした。

先日のニューヨークの旅行で購入したモンブランの万年筆。銀座店でこの子に私の名前を彫ってもらおう!というのが第1ミッション。

第2ミッションは、やはりニューヨークで購入した弟のヴィトンの財布。ダミエが売り切れていてアズールを購入した。弟のワイルドな様子(ロン毛、髭)にはアズールよりもダミエだろうという感じはやはり払拭できず、日本のショップで交換できるというのでそうしてもらうことにした。

銀座
あの猫にゃんは今日もいた。
可愛いにゃー。




まずは松屋のヴィトンへ。


凄い賑わいである。ウン万円はするであろうバックがぽんぽんと売れていく。
耳をすましていると、中国語も聞こえてくる。そういえば、今、銀座で買い物をする中国人って多いらしい。

暫く待たされたがなんなく終了。

アクセサリーをチラ見。
素敵な髪留めを発見!


次はモンブランへ。3階まで上がり、受付票を取り、待機。
奥にあるガラス張りの工房から白衣の女性が登場。

彫ってもらう字体や文字を彼女と相談して紙に書いた。
アイラブミー気味な万年筆になるに違いない。
自分大好き。
出来上がりが楽しみだ。


ミキモト


ミキモトのショーウインドウを見て悶絶。
小惑星探査機はやぶさ!
しかもカプセルまで。
なんか、すっごく感動した。
銀ブラでこんなに感動したのは初めてだ。
思わず愛をさけぶ。



カプセルも!!


ガラスには、

『燃エツキルホドニ輝クコトノ美シサヲ
私タチノ心ニ呼ビ覚マスタメニ
「はやぶさ」ハ還ッテキタ。』

と書いてあった。

泣きそう…。
この夏は、私のハートを鷲掴みにしていったなぁ…はやぶさ。


和光
銀座で唯一日曜日に休む有名店。
しかし、秋からは日曜日、祝日も営業するらしい。



お腹が空いたのでカフェごはん。
ハンバーグごはん。
吉熊も私もお腹いっぱい。ふ~。満腹なり。


さて、明日からまた仕事。
時差ぼけも治ったので、もりもり働こう!

燃え尽きるほどに輝くことの美しさを求めて。

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