世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

甘えてみようか

2011年01月19日 23時56分47秒 | Weblog
心療内科デー

今日も定時の鐘と同時に会社を出る。
華奢なヒールで夜道を走る。


待ち時間、今日は2時間。まあまあ。渡辺淳一の「冬の花火」を読んで待つ。32歳で亡くなった中城ふみ子という歌人の話。何不自由なく育った女子ふみ子が東京の大学を卒業し、北海道に戻り、お見合い結婚をするんだが、エリートだと思っていた旦那が闇の仕事にハマり、駄目になりかけるところまで読んだ。
トイレに行き、席に帰るとき、本棚に雑誌「NEWTON」が置かれていたのを発見。改めて見ると、なかなか充実した本棚だ。女性誌から科学雑誌、健康雑誌までけっこう揃っている。
待ち時間が長いから、クマ医師が気を利かせたのかもしれない。
厚意に甘え、次回はここの本を読んで待とうか。

さて診察。
クマ医師の顔を見て驚愕!眼鏡が変化していた。太くて茶色いフレームのヲサレ眼鏡である。私的には神経質そうな銀縁眼鏡が好きなんだが。んでもって、そんな銀縁眼鏡を綺麗な中指で真ん中をちょいと上げる殿方の仕草など、いとおかし。

クマ医師の新しい眼鏡をガン見している私に、
「最近は、どーですか?」
といつものように訊いてくるクマ医師。

日常の些細なことを話し、その時どう感じたかなどをチェック。自分を責める言動をすると、「ぐぐぐっ」と矯正してくれる。

また、「…ということがありました。『だったら、テメェがやれよ!糞がッ!』などと思ってしまいました」と、つい、化けの皮を剥がしてしまった。普段はエレガントな立ち居振舞いを心がけているのに、気を抜くと乱雑な自分を露呈してしまう。普段の努力が水の泡になってしまったではないか。糞がッ!

「その人がちょっとおかしいのですよ。あなたは悪くないです」
と、クマ医師。
本棚の本だけではなく、彼によって誘導された思想にも甘えてみようか。

処方変更なし
パキシル、マイスリー、防風通聖散、ラベプラゾール



★嬉しいニュース
奇跡の帰還を果たした小惑星探査機はやぶさ。そのプロジェクトチームを題材にした映画が作られるらしい!公開は来年になるらしいが、今から楽しみ。