世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

逃走

2011年01月26日 23時23分54秒 | Weblog
今日も一日がとても早く過ぎ去った。1月の経費の支払い業務を優先させ、夕方から予算作成。昨夜は眠れず、今日一日、きちんと働けるか不安だったのだが、気力で乗りきった。

残業後、閉店間際の本屋さんへダッシュ!市橋達也の本「逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録」が気になって気になって…。更級日記の姫状態であった。
市橋達也は人を殺害して逃走した犯罪者だ。
私の残業代1時間分弱に相当する値段がついたこの本。その一部の印税が市橋達也の懐に入ることは果たして許されることなのだろうか。私は葛藤した。長い自問の末に、やはり私は市橋達也の逃走中の心理や軌跡を知りたくて、購入を決めた。



一応、電話では在庫があるということだったが、買いに行ったときには残り僅かだった。帰宅前の喫茶店で少しだけ読んだが、ダメだ…全部読んでしまいそう。明日も仕事なのに。

市橋達也がリンゼイさんを殺害して逃亡し、200万円の懸賞金がかけられた時、某巨大掲示板で「俺たちの力で、市橋をタイーホしようぜ」という書き込みがあった。それを読んで「市橋達也は捕まるのだろうか。もう自殺しちゃってるんじゃないのだろうか」と思ったのを覚えている。また、何度もニュースで放送された、防犯カメラに映っていた市橋達也のナルシストっぷりが印象的で忘れられなかった。自分(の顔?)大好きだったろうに、逃亡する為に整形を迫られる心境とはいかに…。

世間の目を避け、彼は生きていた。
逃走初期には、自分で針と糸を使って鼻を整形をしたと書いてあった。けっこうリアルな表現で、読んでいて鼻がムズムズしてしまった…。

逃走物は読んだり観たりすると切なくなる。脱獄を何度も繰り返した白鳥由栄の単発ドラマを幼少期に家族で観たことがあった。田畑の草をむしって食べつつ逃亡した白鳥由栄の様子を観て、私はなんだが無性に切なくなってしまった。
逃走とはなんて深い孤独感を伴うものなのだろうか。
また、「捕まるかもしれない」という恐怖心を抱いて見知らぬ土地を彷徨うことの心理的圧迫を思うと気が遠くなる。
家族の前で涙を流すのは恥ずかしいと思っていたので、幼き私は掘り炬燵にもぐっては滲み出る涙をぬぐったっけ。


この本を読了したとき。私はどんな感想を持つのか。

それすら想像できない。

クマたちのお母さん、お父さんへ

2011年01月26日 22時39分38秒 | Weblog
帰宅したら、クマたちがネットで動画を観賞していた。
クマの母子が互いにベロベロと舐めあうシーン。

不思議そうに見入る我が家のクマたち。
この子たちを作った人はどんな人なのだろう。
時々、そんなことを考える。

吉熊は中国製だから、きっと、中国の縫製工場の人がせっせと産んだに違いない。

クマたちのお母さん、お父さんへ。
大切に育てていますよ~。