今年を表す漢字は「暑」とのこと。
たしかにこの夏も暑かった。でも毎年暑いし、しかも「今年」を表すのに季節限定的な要素を漂わせているのが腑に落ちない。
円高、タバコの値上げ、で「高」が合うと思っていた。
私の今年一年を表す漢字は「未」。
今年は、今まで経験したことがないことによく遭遇した。
言いかえれば、新しいことに挑戦できた一年だった。
亮子の2010年、印象的だったことベスト10
1位「ニューヨーク一人旅」
噂には聞いていたが、ニューヨークがあんなにエキサイティングな街だとは思っていなかった。あの街での見るもの聞くもの全ては、今までの私の経験値を超越していた。中学時代の修学旅行のプラニングさえも他人任せだった面倒臭がりな私が、脳みそをフルに活用して、見知らぬ大都会を闊歩した。拙い英語で喋りまくった。火事場の馬鹿力発揮。
とりあえず、エンパイア・ステート・ビルディング で並んでいるとき、スタッフのお兄さんが私を日本人だと認識し、いきなり「オッパッピー」と言っていたのが忘れられない。
2位「小惑星探査機はやぶさ、帰還」
今年の後半は、ハートをはやぶさに持っていかれた。はやぶさ関連のプラネタリウム作品や講演会、カプセル展示に出没。やはり一番の思い出は、炎天下の中、カプセル見たさに3時間並んだことだろうか(@相模原)。今まであまり意識していなかった天文という分野に好奇心が湧いた。
3位「東北桜紀行」
ゴールデンウィークに両親と妹と一緒に東北の桜を観に行った(弘前城・角館・北上展勝地・岩手石割桜・小岩井の一本桜)。
ちょうど桜の開花時期だったのでラッキーだった。
弘前城と桜のコンビネーションが印象的だった。
4位「SENDAI光のページェントと松島」
先々週、母ヨーコたんと日帰り旅行。煌めくイルミネーションは宝石のようだった。
カモメに餌付した松島の遊覧船も思い出深い。
5位「一人ディズニーランド」
2月4日の誕生日、有給休暇を取得して決行。4人席の乗り物で、前2人カップル、後ろに私…という全米が泣けるレベルの屈辱的体験を味わった。誰にも気兼ねしないで乗りたいアトラクションを乗れる点では非常に満足だった。ビバ・人生ソロ活動。
6位「わた」
この夏は数週間に1度という高頻度で、親友わたと遊んだ。ほおずき市、朝顔市、戸田板橋の花火、ベトナムのイベント、虫ききの会、普通の飲み会…もう、うちら、付き合ってるんじゃねーの?っていうような勢いで会っていた。小学校時代から続いているこの付き合いも、もう四半世紀。来年もよろしくね、わた。
虫ききの会のあと、浅草でタイ料理を食べ、久々に「美味しいものって本当にいいな」って実感した。食に興味がない私だが、あのときは心が無意識に呟いた。
7位
プラネタリウム
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」「銀河鉄道の夜」「最後の恐竜ティラン」「星空と音楽の夕べ~ クラシック特集 ~」
やはり、ここでも、はやぶさ。川口、府中の2ヶ所で合計3回観た。目からキセノンガス、大放出。泣いた。大いに泣いた。
8位
映画
「告白」「孤高のメス」「悪人」、どれも良かったが、「キャタピラー」が一番印象的だった。寺島しのぶの体当たりの演技、作品全体に染み込んでいる反戦思想、観て数カ月が経つけれども、時々思い出す。
9位
展覧会
「細川家の至宝」
「東大寺大仏 天平の至宝」
「空と宇宙展-飛べ!100年の夢」
「没後400年 特別展 長谷川等伯」
「シュタイフ社創業130周年記念 私のシュタイフ展」
「きらめく装いの美 香水瓶の世界」
「上村松園展 珠玉の決定版」
「スイス発-知られざるヨーロピアン・モダンの殿堂 ザ・コレクション・ヴィンタートゥール」
「没後10年 小倉遊亀展」
「東山魁夷と昭和の日本画展」
けっこう行った。甲乙つけがたいが「没後400年 特別展 長谷川等伯」の「松林図屏風」は特に惹かれた。墨だけでここまで表現できるのか~と溜め息が出た。
10位
花
今年もたくさんの花を愛でることができた。
桜は、幸手の権現堂桜堤、千鳥ヶ淵、多摩川、鳩山会館、飛鳥山、六義園、実家で堪能。
薔薇は、旧古河庭園、与野公園で楽しんだ。
毎年恒例、巾着田の曼珠沙華は2回行った。吉野梅郷の梅、西武ドームに隣接するゆり園には初上陸。
「バラとガーデニングショウ」「世界らん展」は、来年も行くつもり。
他にも、
・本は林真理子先生の「下流の宴」が今年読んだ中で最高に面白かった。林先生とは、今年もサイン会や講演会でお会いでき、強いパワーのようなものをいただけた。
・心療内科の受診内容は特に変化なし。薬は防風通聖散が増えた。メンタル的なことでは、以前よりも凹むことが少なくなった。嫌なことを流す術を少しだけ知った。
・日常では、毎日笑っている。特に、職場で。吉熊上司、後輩男子タイスケくん、後輩女子Cちゃんでいると一日一回は必ず腹の底から笑う。ふざけすぎると、吉熊上司がセーブするといった感じ。仕事は、まあ色々あるが、その日やれることをやるっていう感じ。嫌なこともあるが、深く考えると傷つくので敢えて考えない。薬が増えるだけだから(毎月の薬代だって高いんだぜ)。
・両親とキグレサーカスを30年弱ぶりに観た。サーカスって面白いんだなあと思った矢先、経営破たんしてしまった。
・今年も、妹・芋子とはたまに飲んだ。
・印象的だった言葉。
ミキモトのショーウィンドーに、ミキモト版はやぶさの模型が展示されていた。
そこに添えられていた言葉
『燃エツキルホドニ輝クコトノ美シサヲ
私タチノ心ニ呼ビ覚マスタメニ
「はやぶさ」ハ還ッテキタ。』
・印象的だった画像
はやぶさのラストショット。
・毎日観ていた動画
探査機「はやぶさ」の軌跡 舞-HaYABUSA ~Falcon of phoenix ~前編
2011年はどんな一年になるのだろうか。
いや、どんな一年にしようか。
新たな「未」を求めて、はやぶさのように、相棒・吉熊と輝こう。
…てか、今年の私の漢字、「隼」が良かったんじゃなかろうか、と終盤になって思った。