世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

流れ落ちる日常

2005年05月31日 23時56分13秒 | Weblog
朝の雨は昼過ぎに上がった。
太陽が顔を出し、清く冷ややかな風が窓に迷い込む。

手元には、コピー機から流れ落ちる書類。
そこから目を離して、窓の外の遠くを眺める。

お外を散歩できたらどんなに気持がいいだろう。

よくOLモノの映画やドラマで、
通勤途中に違う電車に乗ってふらりと海を見に行ってしまう話がある。

そんなこと、社内的立場からして無理なんだが。

しかし、日がな一日海風にあおられたい。

コピー機から流れ落ちる書類の如く、つつがなく過ぎる我が生活。
たまに紙詰まりを起こす日もあるが、今のところ順調。

窓辺から吹き込んだ風が書類を乱すように、
私の日常も何かの力が作用して変化を及ぼすのだろうか。
また、それを私は望んでいるのだろうか。

そんなことを考えながら、流れ落ちる書類を見つめた。

海とあなたの物語

2005年05月29日 23時44分19秒 | Weblog
江國香織の「東京タワー」を読み終えた。
若い男の子二人が其々二人の人妻と付き合う話。
三年前、会社の先輩に借りてこの作品を読んだときは別に感動を覚えなかったのであるが、
今回再び読んでみると、私が人妻の歳に多少近付いたからであろうか、なかなか面白かった。
今年の初め映画版を観たが、人妻役の黒木瞳のしっとりとした雰囲気に魅了されてしまった。
不倫が旦那にバレて駆け出す黒木瞳扮する詩史。
泣きながら見つめた先に東京タワーが眩く佇む…。

そうだ東京タワーへ行こう、と思い立ったのは夕方。

日も暮れ掛けた頃、到着。
下から見上げると本当に高い。
モスラが繭を作りたくなる気持がよくわかった。
高さ250メートルからの眺めはロマンチック。
ただ、大展望台から上の特別展望台に上がるときのエレベーターで、
途中「ガタン!!」となるのが本当に嫌。
心臓に悪い。
たしか小学生のときに来た際もそう思ったことを思い出した。
なんとかならないかしら、日本電波塔株式会社さん。

自分が東京に来たことに疑問を持つと、
必ず都内の眺望の良い場所に立ち、
この街と会話する。
黒いビロウドの上に宝石を散りばめたような夜景はいつも私を優しく包み、
そしてある時は私に反省を促す。
この街に住み、この街と共存するための強さを街が教えてくれる。

大展望台の喫茶コーナーにて一服。
正面にはヒルズ。
堀江さんの住んでいる場所。
毎日こんな眺めのもとで暮らせたらどんなに気持いいだろう。
そりゃ~会社の一つでも乗っとりたくもなるよなぁ。


そうそう、高いところに登って街を見下ろす際、
必ず心に流れる曲がある。
未来玲可の「海とあなたの物語」である。



「海とあなたの物語」

うそついて 雨のなか
意地はって ふるえていた
見通しわるい くらやみ
ゆっくりと もがいていた

ひとりでいれない 慣れてるはず
じゃれあってた 私たち
体中が おとなへと
さみしく踊って 変化してゆく

空から見た街は
イライラ人捜しもつかれる
そしてわたしは
これから幸せ見つけなきゃ

Come with me
いつか
Come with me tonight

Come with me
Come with me
Come with me
いつかいっしょに泳ごう



もう一つの土曜日

2005年05月28日 23時43分22秒 | Weblog
昨日は帰宅後、バタンQだった。
朝7時、起床。
急いで風呂に入り、身支度を済ませ、リポビタンを飲んでいざ出陣。
今日からFP講座が始まるんである。

水道橋の校舎まで行く。
車窓からは外堀通りの眩い新緑が見える。

今日はライフプランニングについての講義。
ライフプランニング(生涯生活設計)で特に多額の資金を要する「教育・住宅・老後」。
その時々で着目すべき社会保障について学んだ。

あと、年末に給与明細と一緒にもらう「源泉徴収表」の読み取りが
なんとなくわかった。
…第2号被保険者(サラリーマン)になって6年目なのに
知らないことばかりの自分を知った…。
「無知の恥」である。

午前と午後の2コマ。3時間づつなので、かなり疲れた。
先生は推定30なかばの女性。
リズムのある語りでサクサク進めてくれた。

5時、終わった。
お腹が空いたので、神保町の行き着けの喫茶店「さぼうる」へ。
ここは映画「失楽園」や「東京日和」で出たところ。
煉瓦と木で作られた落ち着いた雰囲気が魅力。
マスターもダンディー&気さくな方で、私は彼のファンである。
(今日はいなかった。残念!!)

本当はウリのナポリタンを頼むべきなのだが、ミートソースを食べた。
あとイチゴジュース。

帰り、秋葉原駅で貧血になった…。
冷や汗と立ちくらみ。
来週以降もこんな土曜日になるのだろうか。

久々に授業というものを受け、疲労困憊の私は不安に襲われる…。





劣勢にして最先端の遺伝子

2005年05月27日 23時55分14秒 | Weblog
帰宅途中、喫茶店で本を読んでいると、
通路を挟んだ隣の席にご婦人二人が座った。

なんとなく耳を傾けると、どうやら子供の中学受験の話題で盛り上がっているようだ。
〇〇さん家の●●ちゃんは◎◎中学受けるらしい…等。
そのうち、子供の親の噂話になった。
「だってあそこんちのパパは◆◆中学高校から◇◇大学だもん。子供だって頭いいはずよ~」
「でも、あそこんちの奥さんってど~よ?あんまり頭良さそうじゃないよね~」
「そうそう。な~にも考えてなさそうでさぁ。馬鹿っぽくない?でもさぁ、お嬢様なんでしょ?」
「田舎のお嬢様なんじゃん。」
「あっはっは~」


その会話を聞いた途端、寒気がした。
そして「やっぱ子供ほしくない」という気持が炸裂した。
子供そのものも嫌いだが、育てていく過程で付随する様々な人間関係の煩わしさを
目の当たりにして、本当に怖かった。

子供との人間関係構築は困難だと容易に予想していたが、
その子供経由でこんなに煩わしいネットワークが存在していたとは…。
他人と生で接触するのが苦手な私は、
仮に子供がいても決して運動会やPTAの集会には行かないだろう。
そんなのに行くぐらいなら、家で本を読んでいたいし、運動会で日焼けしたくない。
そうしている間に子供はグレて…いつか私を刺すような気がする。
「ママは私を愛してくれなかった!」とか言って。

嗚呼、嫌だ嫌だ。
脳内での想像力が強い自分は、子孫繁栄する前に、子育てに対する様々なマイナスイメージを展開させることができる。
生物学上は劣性なんだろう。

しかし、想像は人間だけが手に入れた最先端の能力であり、
娯楽であると私は考える。
危険を予知したり、脳内で自由に遊んだり。

劣勢にして最先端の遺伝子が私で途絶えてしまう…少し寂しい。

趣味は何ですか?

2005年05月26日 23時45分52秒 | Weblog
昼休み、隣の席の後輩と趣味について話した。

「将来、無趣味っていうのは嫌だよね~」というような話。
彼女はレースドールに興味を持ったようだ。
手先が器用な彼女なので、ハマったらきっと素敵な作品を作るに違いない。
レースドールとは、レースと粘土で人形を作り(大体はロココ風)、
窯で焼いてレースを消し、
レースの模様通りに残った粘土(焼きあがったら陶器になる)に絵付けをするもの。

手先が無器用な私には無理だろうなあ。
あと、ロココな服装のフランス人形に嫉妬してしまいそう…。

趣味かぁ。
趣味ねぇ。
昔から対外的に「読書」と答えてきたが、
人に威張るほど読んでいるわけではない。
好きなジャンルを好きなときに読むといった程度。

ピアノも同じで、喫煙時間や食事、睡眠時間を削ってまでしたいとは思えない。

そうすると…現状は無趣味ということになるのだろうか。
これは私の趣味の定義であり、他人から見れば週末独りでプラプラする私の行動も
趣味と位置付けられるのであろう。

新しい世界を開拓する前に、
好きなものや好きなことにもう一度目を向け、
それが趣味と自信満々に言えるように極めていくのも大切な事だと思う。

「♪金魚花火」が似合う季節がいよいよ近付いてきた。
私のピアノ練習の進捗状況は他人に言えないほどの鈍さだ。
このままでは夏が終ってしまう…。ぽたぽた…ぽたぽた。

趣味が義務になりそうな予感。
しかし、一度手を出した趣味に責任を持つのも、
自信に繋がる大切な要素なのかもしれない。

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ドタキャン

2005年05月25日 23時39分40秒 | Weblog
面倒くさがりの私。
しかし、デートや飲み会をドタキャンしたことはない。…本当に。

土壇場でのキャンセル、ドタキャン。

先日、中国に会談をドタキャンされた日本政府。
偉い人達が、テレビなどで怒って文句を言っている。
ドタキャンって、その約束に期待や楽しみ、そして意気込みが募っていると、
ドタキャンされた時のショックはより大きく感じられるものらしい。

日本政府は今回の会談に、意気込みがあったのだと思う。
先月放送されていた「アンチ日本デモ」の件などの
数々の問題など話し合いたかったに違いない。

しかし、中国はさっさと帰ってしまった。
ヤスクニ参拝する国がやっぱり嫌いらしい。

例えるなら、最近冷たい彼女を問い正そうと喫茶店に呼び出そうとした殿方が、
「あんたの古臭い間違った習慣が嫌なの」とドタキャンされたといったところだろうか。

そんな小規模の比喩で国交を表現するのもナンだが、
…やっぱり逃げた彼女(中国)は如何なものかと思う。
話し合うこともせず、逃げてしまうのは、
男女間の問題はもとより、国家レベルでの場において相当マズイと思う…。

4年前に北京に行った。
たしかに気性の荒い人が沢山いた。
特に女子。
烏龍茶を売る女の子がしつこくて、きっぱり断ったら逆ギレされた。
…しかも泣かれた。販売仲間の女の子はその子を慰めながら、私を睨んでいた。

他人にあんなに泣かれたことがない私は本当に怖かった。
違う場所ではパンダのぬいぐるみ、爪楊枝入れ、シルクのパジャマで同じことを経験し、
帰国の際には慣れたが。

そういうのを文化だと言ってしまえばそれまでだが、
しかし、文化をふりかざす前に礼儀や思い遣りがあっての外交ではないか。
他国と手を取り合った上で、互いの歴史や文化を尊重し、
うまくやっていくのは国交ばかりか私たち個人のありかたそのものだと思う。

個人個人の思想を簡単には変えることは難しいが、人間には話し合う能力がある。
そんな素敵な能力を発揮する場から去ってしまった中国を残念に思う。
烏龍茶を買わなかったからと逆ギレする国民性のパワーを
会談という場で発揮してもらいたかった。

FPとは どんなものなのかしら?

2005年05月24日 23時06分46秒 | Weblog
今週末からFP(ファイナンシャルプランナー)講座に行くため、
週末のまったりタイムが減る予定。
休みの日は大抵、夕方まで寝ている私。
三日坊主にならなければ良いが…。

学生時代、あんだけ学習に拒否反応を覚えていたのに、
今になって自腹で学費を出しながら学習する自分がとっても不思議。
きっと学習そのものより、学習している自分が好きなんだと気付きながら、
この文を書いている…。

将来独り身を貫く身としては人生の必須科目になることだけは察知できるので、
何はともあれ、頑張ろうと思う。



いってきまぁす!

2005年05月24日 07時25分41秒 | Weblog
昨夜は酔っぱらってシンデレラ帰宅。
笑いすぎて腹筋と喉が痛い。
風呂に入り、ドライヤーで髪を乾かしながらテレビをつけた。
美容師の特集をやっていたので、地元で美容師をしている弟に電話して知らせた。
今年に入って二回目の会話。
たった19秒間の会話。
少し緊張した。
深夜だったから寝てたかな…。

今日も一日頑張ろう!
二日酔いなんて吹き飛ばせ!

いってきまぁす!


ザ・インタープリター

2005年05月22日 23時54分50秒 | Weblog
櫻の季節は「花は櫻よね」なんて思うのだが、
今の季節、薔薇を見ると「やっぱ薔薇でしょう」と思ってしまう浮気症の私。

今日は吉熊と旧古河庭園の薔薇を見に行った。
古河財閥の洋館と庭園がマッチングして、素敵。
自分が財閥の令嬢だと容易に思い込むことができるようなロケーション。
旧古河庭園に行くときは洋服選びにもその影響が如実に表れ、
ついヒラヒラちっくな服をチョイスしてしまう。
今日はレースがあしらわれた黒のトップスにシフォンの黒スカート。
黒のピンヒールに黒の日傘でゴスロリちっくにまとめてみた。
15年前ならXファンに間違えられるに違いない。
Xといえば、薔薇。YOSHIKI氏がこよなく愛した花。
「美しく色褪せて眠る薔薇を貴方の心に咲かせて~。」
↑「♪Rusty Nail」の歌詞。この部分、好き。
薔薇を見るとこの部分が蘇る。(…ぢつはXも好きでした。)

さて旧古河庭園。
私の散歩コースであり、年に数回は訪れるのだが、今日は恐ろしく混んでいた。
薔薇をじっくり観察することも困難な程。

薔薇の名前って面白い。
「クリスチャンディオール」なんていう名前のものもある。
他人の目を気にしつつ、吉熊と薔薇(「恋心」という名前)をパチリ☆
洋館に面した庭は薔薇園で、階段を下ると池を中心にした日本庭園が広がる。
人が住んでいたとは信じがたい、何とも贅沢な作りである。

その後、池袋へ。
前々から気になっていた映画「ザ・インタープリター」を観に行く。
国連通訳のシルヴィア(二コール・キッドマン)と彼女を疑いながら守るシークレットサービス捜査官(ショーン・ペン)のサスペンス。
「内容が難しい」「ストーリーについていけない」という噂を聞いており不安だったが、そうでもなかった。地味な作品だったが、社会派サスペンスには欠かせない重さがあったと思う。
守る殿方、守られる女性の物語…というと、大体筋書きなどを想像できてしまうが、
良い意味で大きく裏切られた。想像を越えた作品だった。

そして、二コール扮する国連通訳のシルヴィアが颯爽と国連内部で仕事する姿が印象的だった。
頑張っている女性を見ると自分も頑張ろうって思う。
この作品を観ようと思ったのも、
二コールが国連の通訳ブースでクールに仕事をこなしている姿を
情報番組等で見て、惹かれたからかもしれない。


明日からも一週間頑張ろう。


すみれSeptember Love

2005年05月21日 21時47分53秒 | Weblog
引き篭りデー。
前々から部屋の汚さに危機感を募らせていたので、
やっと気が向いたのをいいことに掃除を始めた。

私の掃除レベルは松竹梅に区分される。
今日は松…「徹底的に」。
しかし、狭く深く…つまり限られたポイントのみ徹底的にやるのだ。
気まぐれな私は広範囲を掃除しようとすると嫌になって
途中で放り投げてしまい
…目も当てられぬ惨状の中しばらく生活をしなくてはならなくなるから。
とりあえず雪崩寸前の本棚とテレビの棚、足の踏み場もない床に着手した。
気が向いたので布団カバーの洗濯も。

BGMは偶然棚と床の隙間から発掘されたカセットテープ。
「?」と思い再生してみると…学生時代に編集したものだった。
狂おしいほどの懐かしさ。
知念里奈やD-LOOPなど「あの人は今?」の番組にも出てこなそうな人の歌声が部屋に響く。
編集した本人も何を録音したか忘れているため、かなり興奮してしまう。
中でも極め付けはSHAZNA。♪すみれSeptember Love。
たしか大学二年の時に流行った曲。

その曲が流行った時期、自分に起きた様々な事象を一々懐古するので、掃除が捗らない。
本棚も「この作品のこの部分の表現って好きだったんだよね~」と摘み食いしながら整理するので…やっぱり捗らない。

掃除の仕方が身についていない私にとっては、いつもより頭を使う作業。
カセットテープが3周した五時半、ようやく掃除は完了した(っていうか強制終了)。
邪魔になるから干しておいた布団をこみ、洗濯物を干す。
お腹がグゥ~となったので化粧をしてコンビニでパスタと煙草を購入しに行った。
綺麗になった部屋での食事はいつもより美味しく感じ、煙も格段だった。
しかし、一日中出かけずに部屋にいる&嫌いな掃除をし続けていると本当に頭がおかしくなりそう。


明日はどこかに行こう。
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月月火水木金金

2005年05月21日 01時44分49秒 | Weblog
池袋で飲み会。
アルコールの臭いに満ちた金曜日の終電に揺られ、ホロ酔いで帰宅。
金曜日のお酒は特別美味しい。

曜日に握られている我が人生。
♪時は無限のつながりで~…なんていう歌があった。
でも、制約された不思議な時空の中で自分が生きているのも事実である。
時間割で管理されていた小学生時代から今日に至るまで、
その事実の元に素直に従って生きてきた。
これからもずっとそうだろう。

お酒の味の美醜までも握られながら…。


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夜風

2005年05月19日 20時45分48秒 | Weblog
まだ日が残っているうちに帰宅できた。
帰宅後、部屋の中が蒸していたので窓を開けた。
ベランダに出ると、明け方のようなぼんやりとした光がまだ残っていて、
早く帰宅できたことの幸せを感じた。
向上心のある人間なら、部屋掃除や料理などをするのだろうが、
私の場合、一度座るとお尻と座布団がアロンアルファーで接着したかのように離れない。
赤いきつねを食べた後、布団の上で吉熊と戯れる。
アッという間に一時間が過ぎた。
早く帰れた日はついダラダラしてしまう。でもたまには良いよね。

夜風がカーテンを揺らす。…もうすぐ夏。

私がオバサンになったら

2005年05月18日 21時47分30秒 | Weblog
オバサン扱い…やっぱり辛い。
女子高校生にオバサン扱いされるんじゃ「うるせ~。この糞餓鬼がッ」と抵抗できるんだが。
抵抗できない目上の人にオバサン扱いされる今日この頃。
オバサンってなんだろう。

身なりを構わなくなった人?
和風好みな人?
ナウくない人?
…ナウって普通に使用している人?
ティッシュをちり紙と言う人?

よくわからない。
私なりに自己解析して、それらに当てはまるフシがあるけど、
ティッシュをちり紙というのは昔からだしなぁ。

それにしても、オバサンと言われると、何だか胸が苦しくなる。
「余命」とか「姥捨山」が脳裏にちらつき、
「オバサンの私は死なないといけないんだろうか。それともこれは新手のリストラか?」と考えてしまうんである。

そりゃ~新卒などに比べれば体力もないし。それに煙草の吸いすぎで肌に弾力がないしシミもある。
最近はマックのフライドポテトを食べると胃がもたれるし。

でもそんなこと、仕方ないじゃんか。
老いていくのは自然の摂理。
万人に訪れる普遍の真理じゃん。

それを指摘する前に己自身を考えてみたらいかが?
♪私がオバサンになったらあなたはオジサンよ~って森高も歌っているし。

…な~んて言えないけど。


こうやっていちいち考えてしまうのが既にオバサンなのかな。
「一生独身でいると心に決め、一生労働者でいたいんでしょう?これきしのおばさん扱いで凹んでいたら身が持たないよ。」と吉熊に叱咤激励された。
吉熊は本当に良い子だにゃ~。目尻が下がってしまう。
吉熊のために私のために、私は頑張るよ。

目尻の皺だって、誇らしき烏の足跡よ!(こうやって開き直るのもオバサンの特徴の一つ?)

そんなもん?

2005年05月17日 23時09分37秒 | Weblog
パソコンの前で10分唸っても
今日は何も出てこない。
私にとっての「2005年5月17日」ってそんなもん?
1年後、「去年の5月17日って何していたの?」と訊かれても
きっと思い出せないんだろうなぁ。
それどころか三日後、今日という日を思い出すのも困難そう。

無駄な一日というわけではないんだが、
特記すべき出来事や言葉が出てこない。

人生のうち、こんな日って何割ぐらい占めるんだろう。
…こんなこと、ブログ始めるまで考えもしなかったけど。


五月に五月と五月をのせて

2005年05月16日 23時56分57秒 | Weblog
まだ月曜日らしい。
信じられない。眠いし。
そう言えば、寝不足の日っていつもよりイライラするよなぁ。
今日は早く寝るか。

そんな私と対照的に、今日は風薫五月な日和だった。
五月病なんてネガティブな言葉があるけれど、やっぱり五月は爽やかさが売り。


「となりのトトロ」に出てきた姉妹はサツキちゃんとメイちゃん。
原作の第一部は『五月に五月(サツキ)と五月(メイ)をのせて』という小題だった。
初めてこの原作を読んだのは当時小学校五年生(たぶん一学期)。
私はその粋なタイトルに非常に高い関心を寄せ、「サツキもメイも五月っていう意味なんだよ」と聞かれてもいないのに同級生に地味に披露していた。

五月に五月と五月をのせて

あのとき幼かった私は、
あのとき想像したこともない27歳になった。
いや、あのときは想像する行為自体していなかった筈だ。
毎日が毎日の繰り返し。
給食の献立や掃除の割り当て場所、…そんなことに一喜一憂していて想像などの高尚なことはしていなかった。

今の私も同じ。
明日のことは考えても三年後、五年後のことを想像しない。
見ないようにしているのかもしれないし、余力がないのかもしれない。
きっと今と同じことしているんだろうなぁという安心感と、
そんな生活に飽きることへの不安が重なり、
…結局「まぁ何とかなるんじゃん」という惰性の元で生きているんである。

いいのかなぁ、本当に。世の中の人ってみんな同じようなこと考えているんかな。

トトロは子供にしか見えないらしい。
でも、…まだ見ることができそうな私。

…見ることが出来る目を失いたくないのかもしれない。