世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

りんごの森の心療内科

2010年12月22日 22時53分22秒 | Weblog
心療内科デー。

この日は定時の鐘が鳴り終わると同時に会社を出ないといけない。心療内科は受付時間が過ぎるとシャッターを降ろしてしまう。裏口を叩けば開けてくれる。しかし、なるべく受付の人に迷惑をかけたくない。
私の通院する心療内科は大人気で、予約がなかなか取れない。診察日を逃したらパキシルの在庫が足りなくなり、鬱々とした日々を過ごさなければならない。そんな恐怖から逃れようと、私は細いヒールで夜道を走るのである。

今日の待ち時間は3時間。
先日から読んでいる「花ほおずき」(諸田玲子)、読了間近。珍しく時代物。江戸時代の女医(産婦人科医)の話。江戸時代、ほおずきが堕胎をする際に使用されていたということについてを調べていったら、本作品に巡り会えたのである。なかなか面白い。


さて、診察。
今日のクマ医師、ラベンダー色のニットをお召しだった。カワユス。

今日は私の考え方の確認といったところ。日常で起こったこと、それについてどう感じたかを誘導尋問されて述べる。彼に気に入られる考えを演じようと必死な私。そうしているうちに、私は少しずつ、自分を守る方法(考え方)を得てきた。32年の人生、その8分の1を私は彼に委ねてきた。

「深く考えても傷つくだけですからね」と諦めたように呟くと、クマ医師はそれを肯定した。

クマ医師の慈悲深い様子が、先述の本の主人公・江与と重なる。
患者のことをまるで自分のことのように思える医者という職業。
なんて尊いのだろうか。

「良いお年を」
とクマ医師に送りだされた。

会計時、受付に置かれたフラワーアレンジメントに目が行った。
患者さんが提供しらものらしい。
「綺麗ですね!撮らせてください。私、最近、フラワーアレンジメントにハマってるんですぅ」
と、受付の人に断って写真を撮らせてもらった。「フラワーアレンジメントにハマってるんです」っていっても、昨日、初体験しただけなのに。誇張しすぎ。それに、ハマったって、ドツボにハマって、問題児状態だったんだよな。



この作品、
「りんごの森の心療内科」
と、勝手に命名。
心療内科医クマ先生が、このりんごを手渡すと、患者さんは途端に元気になっちゃうの~!


薬局に寄り、22時に開放。
処方変更なし
パキシル、マイスリー、防風通聖散、ラベプラゾール


明日も仕事だ。
がんばるん。

この記事についてブログを書く
« りんごの森のクリスマス | トップ | 透明な存在のボクの忘年会 »
最新の画像もっと見る