世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

天然クーラー…省エネ大賞受賞

2010年07月24日 22時37分42秒 | Weblog
当社の喫煙所は給湯室を改造したもの。
北部屋に位置しているので夏は暑く冬は寒い。
今日なんて蒸し風呂状態。
うだりながら煙を吐く我々。

誰からともなく怖い話をしだす。
夏、恒例。

・先輩宅の近所の電信柱、人の顔が浮かび上がっているらしい。
・不幸な死を遂げた工場の社員が、夜になると自分の席で作業している。
 何人もその姿を目撃している。
・夜遅くに作業していると、女子トイレから水が流れる音が聞こえる。
・山梨県のおいらん淵。心霊現象が起きるという噂を聞いてドライブに行った先輩。やはりその場で車のエンジンがかからなくなったとのこと。

怖い!
チキン肌スタンドアップだぜ~!

これぞまさしく天然クーラー。
超エコ!
省エネ大賞受賞できる!

(劇)レインボウ城!「DE-SHOW!」

2010年07月23日 23時44分05秒 | Weblog
定時後、後輩女子Cちゃんと(劇)レインボウ城!さんのお芝居を観にいく。
今回は銀座小劇場での公演。
私たちの会社からはちょっこし遠い。
定時に上がらないと間に合わない。

吉熊上司に
「今日はCちゃんを借りていきますね」
と言った。
吉熊上司は、
「ダメだよ。○○さん(私)は二人で行動しちゃ。孤独が似合うよ」
と。
頬を膨らせて怒る振りをしながら、少々嬉しかったのはここだけのヒミツ。
「孤独が似合う」
それほどの褒め言葉があるだろうか。

二人で会社を脱出。
銀座小劇場に到着したのは開演直後。

(劇)レインボウ城!さんの公演は8年ほど前からほぼ毎回観ている。
会社の先輩紳士が所属なさっていて、たまたま観たらハマってしまった私。
2年前から後輩女子Cちゃんもファンになり、二人でよく観にいっている。

今回の作品「DE-SHOW!」
女装趣味のあるお父さんと息子たち、そしてストレートな妹が繰り広げるコメディ。
(明日も公演があるのでネタバレは控えます)

脚本はオリジナル。これが信じがたいぐらい秀逸。主題を殺していない。
親子愛が一番胸に突き刺さった。
血の繋がりよりも、反発しあったり理解しあったりして家族は形成されていくというくだり。先日、母ヨーコたんと喧嘩したり戸籍謄本の件で助けられたりしたので、もう、泣きそうだった。

今まで8年ぐらいレインボウ城!さんの作品を観てきて、その都度感動してきたけれども、私的には「DE-SHOW!」が一番好きな作品かもしれない。
アングラのチビ玉・萌ちゃんがキレイだった。

役者さんたちの熱演、衣装、どれも素晴らしかった。

終了後、前野ハトゥーン姫にご挨拶できた(私たち二人はハト姫のファン)。
感激。

Cちゃんと近くの喫茶店で御飯をしながら、芝居の感想を述べ合う。
「あのシーンのあの台詞、笑えるよね」
「そうそう、そうですよね」
なんて。
さっき笑ったところをなぞり、また爆笑!
「私たちは進化の先端にいるんです!」
と、やはりさっきの芝居の内容を思い出していきなり力説するCちゃんの姿が可愛かった。


そうそう、吉熊も一緒だった。
ハンバーグ御飯、美味しかったね。



22時過ぎ、明日も仕事(土曜出勤)だということに気付いて有楽町駅まで歩き始めた。
花金の銀座はどこも酔っ払いだらけ。
不景気だなんてウソみたいだ。



沢山笑い、少しシュンとして、そしてまた爆笑。
美味しいものも食べたし、元気100倍。

明日も仕事、がんばるちん。



(劇)レインボウ城!「DE-SHOW!」

日時:7月23日 午後7時開演
7月24日 午後1時・3時30分・7時開演(開場は開演の30分前)
場所:銀座小劇場
料金:2000円(全席自由)
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摩天楼が私を呼んでいる

2010年07月22日 20時53分07秒 | Weblog
今日という一日を私はパスポートの申請に捧げようとしていた。
午前中は電話にて旅行会社に申し込みをし、最終決断。
ここまでは順調。
ついでに対応してくれた旅行会社のお兄さん、萌え(ソフトな物腰だった)。

午後は役所にて戸籍謄本を貰う気満々であった。
夏の日差しが恐ろしい。外に出るのを躊躇してしまう勢いだ。

役所で意気揚々と「戸籍謄本ください」と申請したところ、なんか駄目だった。

「結婚してますか?」
と二回ほど尋ねられた。
「結婚したことはありますか?」
とも訊かれた。

ないよ。
全然ない。
皆無。

妄想においてでは、よく結婚式でかけるBGMを選曲してるけど。
(「結婚妄想曲」2009年03月23日 22時23分44秒)
結婚してないと戸籍謄本っていただけないのかしら。

私の出生から大学卒業、就職、そして今に至るまでの麗しきヒストリーを役所の人に報告。
「では、まだ親御さんの戸籍に入っていますので、ここでは出せません。戸籍とはそういうものです」
と言われた。

昼過ぎ。
諭された挙げ句に、まさかの敗北宣言。
どうなる?自分。
日本国を脱出できんのか!?

次の瞬間、私は駅に向かい、宇都宮を目指していた。

もう、なんなんだ?
沸々とわき起こる苛立ちと情けなさを噛み締めつつ、先日帰省した雀宮へと揺られた。

先に、母に戸籍謄本を出してもらい、駅でそれを受けとった。
今回の旅行では、母ヨーコたんにその他諸々でもお世話になっている。こんな日照りの強い日なのに母は嫌な顔をせずに謄本を取りに行ってくれた。帽子の下の母の顔は暑さで真っ赤だ。その顔を見たとき、申し訳なさと情けなさで泣きそうになった。てか、泣いた。
「はい、これ!」
と、C.C.Lemonまでもらった。
炭酸が目に沁みる…。

雀宮駅は現在工事中。
西側


東側


3番線ホーム



そのままトンボ返りで東京・有楽町へ。
息つく暇もなく駅前の交通会館へ。
滑り込みセーフ!
スリリングったらありゃしない。
冷や汗もんの映画を観ているようだ。


「面倒臭い」と噂されているパスポートの申請だが、そんなでもなかった。
免許証の更新に似てるかも。

私だって事務職の端くれである。
書類記入は間違えないで早くエレガントに行わなくてはOLの名が廃る。
必要書類と共にカウンターにそれらを出してチェックを受ける。
「あのう、生年月日、間違えていますが」
と係員に指摘された。
どうやら見本と同じ日にちを記入してしまったようだ。つられて。
32年歳にして初めて自分の誕生日を間違えた。

その足で、銀行に旅行代金を振り込んだ。
ボーナス、右から左。

お腹が空いたので交通会館の地下のお蕎麦屋さんで腹を満たした。


三省堂書店で旅の本を購入。

目まぐるしい一日だった。

こんなんで、私、ちゃんと帰ってこれるんだろうか。
自信喪失である。

ちなみに、旅先はずっと行きたかったニューヨーク。

あの街へ行けば私自身、何かが変わるとずっと思っていた。
昨年一年間やっていたリトルチャロもニューヨークが舞台で、ずっと憧れていた。

なにはともあれ、ひと段落。
この夏、摩天楼が私を呼んでいる…気がする。

あ、勿論、一人。
ツアーだけれども。

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パスポート

2010年07月22日 00時10分56秒 | Weblog
私の会社は、最寄り駅から歩いて20分ほどかかる。
今朝、あまりの暑さに意識が朦朧としてしまった。日傘をさしても、熱気は首もとや腕にまとわりつく。暑い。夏ってこんなに暑かったっけ?

暑いといえば、尾道の暑さも尋常ではない。内陸性気候特有のねっとりとした湿度は低いのだが、瀬戸内海からの反射と日差しが痛いぐらい強いのである。
ここ7年ぐらい毎年尾道に行っているが、ただでさえ暑いのに、好奇心に支配されてしまう私は、急勾配の坂道を歩き続けるもんだから、意識は朦朧というレベルを軽く超越してしまう。

鳴き狂う蝉の声を聞きながら人気のない路地を無心に歩いていると、かえって意識は冴えざえとしてくるのだから不思議。

今日、尾道を旅しているパートさんからメールが来た。
こもんのワッフルを食べるお嬢さんの画像つき。
「亮子ちゃんがあまりにも良いところだって言うもんだから」
ということで、パートさんは尾道行きを決めたらしい。
今日なんて、さぞかし暑かったんだろうなあ。


今年、私の尾道旅行はちょっこし休み。
海外に行く予定。
しかし、半年前にパスポートが切れていた。
明日は、その手続きをするため、お休みをいただいた。

とりあえず、今日は写真館にて証明写真を撮影してきた。
10年前に更新したパスポートの写真と比べるとやはり老けたなと…。
仕事帰りだから疲労が顔に浮かび上がっているし。
だから+200円を支払いで美肌効果を施してみた。

今後10年間お世話になる私の顔。
10年後はどんな自分になっているんだろう。

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バイリンガル

2010年07月21日 23時56分04秒 | Weblog
いきなり、●●●ィ~(部長)に資料を渡された。
全文英語のハイテンションな資料である。
「この会社の商品、売れてるのかな?調べてクダサイ」
とか言う●●●ィ~。

そりゃ、●●●ィ~はアメリカに留学していたから英語なんかペラペラかもしれない。
私は日本語を話すのだって怪しい、「約0.4ヶ国語」レベルなんだぜ?

まあ、栃木弁も使いこなせるから、気分はバイリンガルなんだけど。

「はやぶさ」帰還記念メダル

2010年07月21日 23時55分07秒 | Weblog
はやぶさの記念メダルが発行された☆

小惑星探査機:「はやぶさ」帰還記念メダル(毎日新聞 2010年7月21日 東京朝刊)
 宇宙関連の広報や実験支援を行う財団法人「日本宇宙フォーラム」(間宮馨理事長)は20日、小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還を祝う記念メダルを発行し、予約販売を始めた。メダルは3種類。大型の純金製(直径45ミリ、60グラム)は50個で1個52万5000円。他に小型の純金製(同26ミリ、12グラム)が200個で同10万5000円。純銀製(同55ミリ、85グラム)は1000個で同2万1000円。金銀セットは200組で、1組12万6000円。
 
うふー!
うふうふー!

これ、田中貴金属が絡んでいないのな。
びっくり。

今、金は高い。
家に眠っているイヤリングの片割れや切れたネックレスをしかるべきところに持っていくと良いのかもしれない。


はやぶさの帰還以来、JAXAの相模原キャンパスには連日人がいっぱい来ているらしい。

今月末、はやぶさの忘れ形見であるあのカプセルが公開されるので見に行きたい。
でもこの暑さ、そして微妙に遠いので悩んでしまう…。

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刺激が欲しいの・・・

2010年07月20日 22時47分09秒 | Weblog
一昨日、両親に壬生町のわんぱく公園に連れていってもらった私。
売店に駄菓子屋さんコーナーがあり、それを見て「懐かしい!」を連呼していた母ヨーコたんに駄菓子を買ってもらった。

わ~い!
マンモスらっぴ~。

…親に駄菓子を買ってもらって喜ぶ32歳の女なんて、日本中探しても私ぐらいじゃなかろうか。
これだから母が私の未来を案じて嘆くのである。
でも嬉しかとぶぁいやいやい~。へけけ。

駄菓子が安価なことに気を良くした母は、
「亮ちゃんの会社の方々にも」
と、吉熊上司、後輩男女の分まで買ってくれた。





今日の昼休み、早速3人に贈与してみた。
私的に一押しなのが、コーラ味のラムネ「パンチコーラSP」。
口に入れて舌の上に放置していると激しく発泡するんである。
味はみんな大好きコーラ味。

子供の頃、こればかり食べていたような気がする。
近所の友達けーちゃん、わたとで連れだって近所の駄菓子屋「やまなか」か「たんぽぽ」に行き、親からもらった100円をいかに効率よく使用するのかを最重要課題にしていた。
その後、小学校の築山で駄菓子を食べながら今で言うガールズトークをするのが女子のタシナミであったのである。

私のマスト駄菓子はこのコーラ味のラムネ・パンチコーラSPであった。
食したあと、ベーってして着色した舌を見せ合うのがお決まりであった。

後輩男女と、たまたま通りかかって食べることになった後輩女子Y子ちゃんの食した感想は、

「な、なんですか?これ」
「泡が…口から泡が…」
「蟹さんの気分」
であった。

しめしめ。

私より10コ歳上の吉熊上司はその存在を知っていた!
「知ってるよ。水に入れて溶かすと泡がぶくぶくって出てくるんだろ?」

え?

これ、水に溶かして飲むの?
そう言えば、袋にそのような絵が描いてあったような気がしないでもない。

今まで32年間、この商品は舌の上で発せられる泡の感覚、及びコーラ味の味覚を楽しむものだと信じていた。

「あ、でもたまにそのまま食べちゃう子とかいたよ。…刺激が欲しい子とか」
と言う吉熊上司。

刺激が欲しい子って!!
一同、爆笑!


「〇〇さん(私)は、いつもこんな物を食べていたから、今、こんな…」
と訝しげに言いかけた後輩男子タイスケくん。
すかさず、キック!

刺激。

こんな毎日が実に刺激的だ。

だからコーラ味のラムネを今までずっと忘れていられたのかもしれない。

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宣教師

2010年07月20日 22時38分30秒 | Weblog
当社では惑星探査機はやぶさの認知度は低い。
悲しいことだ。
同志であると思っていた喫煙所仲間の先輩(女性)ですら、最近は滅多にはやぶさの話をしてくれない。むー。

書類を持って社内を行脚することが多い私。
その際、使用するのはクリアケースだ。
先月までそのクリアケースはクマの絵柄のものか阿修羅像展、大琳派展のものを愛用していた。
最近ではめっきりはやぶさオンリー。
府中のプラネタリウムで購入したものだ。
もう、はやぶさとは契りを交わしたも同然。
…離れたくないの。一瞬たりとも。

そんな『はやぶさラヴ』なイデタチの私を周囲の人々は、
「クマの次は…なんだっけ?その…イトカワだっけか。爆発しちゃったやつ」
と言う。
「イトカワは小惑星です。探査機ははやぶさですってば」
といちいち説明している私。
はやぶさの偉業やら映画の素晴らしさを切々と語るその姿は宣教師フランシスコ・ザビエルのようだ。

今日も他部署のパートさんが私の席に来るなり、
「ねぇねぇ亮子ちゃん。はやぶさの映画ってそんなに良いの?泣ける?行くべき?」
と尋問してきた。
彼女ははやぶさ映画が上映されているプラネタリウムのわりと近隣に住んでいる。
羨ましい立地に住んでいながらまだ一度も観ていないらしい。

「良いってもんじゃありません。必ず観るべきです」
と私にしては珍しく強気な発言をしてみた。

2010年。
当社に惑星探査機はやぶさの偉業を伝える者の姿があった。

それがのちの宣教師・リョウコである。
(↑「その時歴史が動いた」ふうに)


最近、毎日観ている動画がある。
名曲「はやぶさ」を作曲なさった「キセノンPさん」ご本人がお歌いになっている動画。
ミクちゃんの歌声も良いが、こちらのバージョンも好き。凄く上手!!
【自分で】はやぶさ【歌ってみた】


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「作家と俳優のおしゃべりクラブ」

2010年07月19日 22時01分27秒 | Weblog
午前中の上り電車なんて大学通学以来だ。
なんでこんな早くに帰京するのかというと、今日は林真理子先生のセミナーがあるからなのだ。有馬稲子さんとの対談。
「作家と俳優のおしゃべりクラブ」@池袋コミュニティ・カレッジ



有馬稲子さんは元タカラジェンヌ。
タカラジェンヌったら、ラインダンスしか思い浮かばない。もしくは「T.a.p」

倍率70倍を潜り抜けて宝塚音楽学校に入学し、タカラジェンヌに。
映画、舞台でも活躍した女優である。
女優を生で見るのは、子供の頃、宇都宮東武に来た三田佳子のサイン会以来だ。

女優って、本当に独特な人種だ。
まずオーラが違うと思った。
有馬さんと林先生が入ってくる辺りの通路付近に座っていた私。
間近で見る有馬さんが何か強いオーラを纏っていることを感じた。

勿論、林先生も素敵。
帰京するとき、ずっと電車内で「茉莉花茶を飲む間に」を読み直していたのだが、やはり林先生の人物の描き出し方は本当に面白いと思う。
お二人とも自身の中にある才能を出しているお仕事をしているので、相通じるものがある。


・有馬さんは横浜に在住。マンションの入居者と一緒に花を育てたりしているらしい。
林先生が「有馬さんはこんなに美しいのですから、渡辺淳一先生の『エ・アロール』みたいにならないんですか?」と質問していて、会場爆笑。有馬さんはきっぱり「ないです」と答えていた。

・「いつ仕事の依頼がきても大丈夫なように、体を鍛えている」と有馬さん。
→真の舞台人だと思った。

・有馬さんの肌の手入れはオリーブオイル1本。
→公演後、即、無印良品でオリーブオイルを購入した私…。本当に綺麗な肌だった。宇野千代さんもオリーブオイルを愛用していたらしい。

・有馬さん「私の人生、悔いだらけよ。男運なかったし」。
→悔いがあるからこそ生きるパワーを得ることもあるのだなあ。
今日、初めて知った。

・有馬さんオススメの本は「寡黙なる巨人」(多田富雄)
半身不随となり、声をなくした著者の命がけのこのリハビリ闘病記を読むと「ぼーっとしてはいられない!」と思うとのこと。
→読んでみよう。

・有馬さん「萬屋錦之介さんと結婚して最初に住んだのは京都の900坪の土地。150坪の屋敷だった。でもお金の管理は全て義母がやっていて、家計はいつも赤字だった。結婚しても何も良いことは無かった。でも錦ちゃんはエスプリがきいていて一緒にいると楽しかった。」

・有馬さん「林先生の『下流の宴』、本当に楽しかった!可奈のように男を見定める力が私には無かったのだわ…」
林先生「そんな…」
有馬さん「由美子さんの気持ちも分かるの。もし私に子供がいたら、私もこう育てちゃっていたわ、きっと」
林先生「でも母親って皆そうじゃないですか。息子に近づいてくる女はペッペッって振り払っちゃう、みたいな」
(会場爆笑)


二人の会話の端々に瀬戸内寂聴先生の名前が上がっていた。
林先生は一昨日、瀬戸内先生と一緒にフレンチを楽しんだという。
瀬戸内先生は88歳。
ワインも飲むし、一人で京都から上京し、一人で帰っていくとのこと。
「瀬戸内先生、お元気?」
との有馬さんの質問に、
「元気なんてもんじゃないですよー!一人でカートを引いて新幹線に乗って東京に来るんですから!ホテルも自分で予約するんですって」
と言っていた。

終了後、お二方のサイン会があることを告げられた。
なんだー、そんなことならば家にある「下流の宴」を持ってきたのになあー…がっかり。

有馬さんの「バラと痛恨の日々」を購入して列に並んだ。
有馬さんは目の覚めるようなグリーンのジャケットをお召しで、ネックレスは発色が豊かな長細いオパール。そのバチカン部分には大きなダイヤモンド(ctアップだと思われ)がついているという斬新なもの。
マニキュアは石榴色。
綺麗にブローされた髪にはキラキラ光る何かがかかっていた。
嗚呼、やはり女優は違う…。

サインしてもらう宛名をメモに書いて渡した。
私の名字「〇●」はありふれたものだけれども●は難しい。
簡略バージョンは嫌いなのでいつも難しい方の字を使う。
それを見た有馬さんは、
「あら!珍しいわね。この字。そうそう、人によってはこっちの方の●を使うのよね」
と気さくに話しかけてくださった。
そして、私の字を見て
「なんて綺麗な字なのかしら」
とお褒めの言葉をくださった。
32年生きてきて、字を褒められたのは初めてだ。
ヒデキカンゲキ☆

「林先生はサインを書き慣れてらっしゃるけど、私は慣れてないから…ふふ」
と仰いながらサラサラと書いてくださった。



女優と作家。
偉大なお二人からたくさんのパワーをもらった。
明日からも頑張れそう。


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ごめんなさい。

2010年07月19日 21時58分30秒 | Weblog
三連休最終日。
上げ膳据え膳生活に別れを告げ、いざ帰京。
駅まで送ってくれた母。
別れ際に
「色々ごめんね」
と。
私だって色々悪いのに。
たしかに、彼女の言うとおり、精神的に自立ができていないし。
私の方がごめんなさいなのに。

今後の私を考えると不安になってしまう親の気持ちも理解できる。

ごめんなさい。
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我が家のゲゲゲの女房…

2010年07月18日 22時01分49秒 | Weblog
昨日、散々酔っ払って「ゲゲゲの女房」(←説明省略)になった母ヨーコたん。

今朝、和解した。
宵越しの喧嘩はしないのが我々母子の鉄則。
単純な母子である。

今日は壬生の「わんぱく公園」に両親と出掛けた。
この公園はお花がたくさん咲いているので見どころ満載。

門では木がお出迎え。
どう見ても「かしの木おじさん」のパクリであることは明白。




大好きな花・ダリア。






もうトンボがいた。


炎天下の中歩いたので、レストランで休憩。
両親にソフトクリームを御馳走した。



りんごの木。


梅雨明けしたので青空がまぶしい。


父は親戚の家にお呼ばれ、母と私は3時間ばかりカラオケを楽しんだ。

多くの意味を込めて「ありがとう」(いきものがかり)を熱唱。
ゲゲゲ…。


夕ご飯は近所のベルステーキで食事。
弟も仕事が終わったのでやってきた。
相変わらず凄い食べっぷり。
「まーくんは育ち盛りだから」
と母は目を細めるが、もう20年ぐらい育ち盛ってるぞ!


夜は天体観測。


東京ではなかなか見ることができない星が見られて嬉しかった。

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B型惑星

2010年07月18日 00時07分42秒 | Weblog
実家に帰省。
私の実家は栃木県の宇都宮市。「雀宮」と書いて「すずめのみや」と呼ぶちょっとメルヘンちっくな名前の土地。でも近隣に「おもちゃのまち」という、よりメルヘンな名前の土地もあるので、雀宮=メルヘンといった印象は薄れてしまう。
国道4号線から1本奥に入った、とりたてて何もない住宅街。
そんな土地で、私は大学を卒業するまでの22年間を過ごしてきた。

東京から1時間半。
妹も東京で、弟は宇都宮市内で各々独り暮らしをしているので実家には両親と金魚しかいない。

鮭が遡上するように月に一度、私は必ず帰る。
母の料理、父の優しさに触れると落ち着く。

なんだったら一緒に住めば?と言われるのだがそれは無理。
悲しいかな。
両親と私の血液型はB型。
んもぅ、それは濃いメンバーなのである。
バンドを結成したら、即「音楽性の違いで」と解散するのは必至。
各々の個性や要望のぶつかり合いは、ちょっとした星の衝突レベルである。

だから、星と星が各々の距離感を保ち、月一ぐらいの間隔で軌道を寄せあうのがちょうど良いのである。


今日はウイスキーを飲んで酔い潰れた母の看病をした。夏になると不機嫌になる母。
私なりにできることはすべてやった。
しかし、酔って理性を無くした彼女に絡まれて、つい、反撃をしてしまった。思春期かよ、自分。

精神的に限界を感じたので、安定剤ソラナックスを今飲んだ。
財布に常備しているソラナックス、GJ!
なんだか落ち着いてきた。

疲れたので寝よう…はあ。
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わくわくの三連休

2010年07月16日 23時46分03秒 | Weblog
毎朝、会社の自分の席で漢方薬を服用している。
一ヶ月前から処方されている防風通聖散。
夏の間、私を苦しめるむくみやのぼせといった症状を抑えてくれる逸材。
肩凝りもだいぶ治まった。
ただ、これ、不味いのである。
何かの罰ゲーム並みの不味さなんである。
例えるならば、夏の草木を凝縮させた「むわ~」っとした臭い。

今朝は何を間違えたのか、飲み干すタイミングを間違えてしまい、この臭い漢方薬を気管に入れてしまった。
不味さと苦しさで悶え死にそうになり、開口したまま咳き込んだもんだから、机に臭い漢方薬を撒き散らしてしまった。
朝から相当な体力を消耗させてしまった。
ここまでしてなぜ?と自問するが、むくんだりのぼせたりするよりはマシなので涼しい季節が来るまで我慢。

今日はひたすら第1四半期決算短信の文言部分を作成。
トランス状態に陥り、一日が短く感じられた。
毎日こんなふうだったら良いのに。


明日から魅惑の三連休。
実家に帰省。
最後の日は、林真理子先生と有馬稲子さんの対談を聞きに行く。楽しみ。林真理子先生は直木賞の選考委員をなさっているので、その話をちょこっとでも聞けたら嬉しい。

楽しい休みもあっという間に終わってしまうんだよな、これが。

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大海へ泳ぎ出す勇気

2010年07月15日 23時25分48秒 | Weblog
心療内科デー。

今日の待ち時間は2時間半。待合室で姫野カオルコ先生の「リアル・シンデレラ」の終盤辺りを読んでいた。

この作品は直木賞にノミネートされている。
今日は芥川賞、直木賞の発表日。ワクテカ。
携帯のニュースを何度も更新させ、結果を知る。…姫野先生、落選。
今読んでいるこの作品、ファン心理を除いても相当良いと思うんだが。
残念。カオルコ先生、もう何度目かの落選。よく挫けないなあと思う。

【芥川・直木賞】選評 「一番肝心な過程が書けていなかった」芥川賞候補のイラン女性
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/100715/acd1007152144007-n1.htm


心療内科の受付に鎮座しているクマさん。この子と私の仲も4年になる。いつも患者さんたちを生暖かく見守っているクマ。可愛い。


同じクマが欲しくて探した。たまたま東武百貨店のおもちゃ売り場にいて、即買いしたのはいつだったっけ。それが、我が家のクマ先生。我が家のクマたちの中で一番頼り甲斐のある兄貴的存在。


さて今日の診察。
前回同様、確認といったところだろうか。

海で泳ぐとき、徐々に深いところに連れていかれて、「わあ足が届かない!」とか言っている内に、いつの間にか手を離されていて、「ほら、僕がいなくても大丈夫でしょ?」とカナヅチな患者を大海へ導くのが精神科医の仕事なんかなと最近思っている。
薬は浮き輪的な役割だろうか。
もしもそうだとしたら、患者である今の私は自らの力がまだ信じられず片方の手でクマ医師の手を握りしめ、片方の手で浮き輪もむずっと握りしめている感じ。だって怖いのだもの。

もしも溺れてしまったら、私はどうしていいか分からないと思う。
「そのとき」の対処法が理性の延長線上を逸脱してしまったらと思うと、両手に握りしめたものを易々と放すわけにはいかないんである。

常に結果を求められ、評価の対象とされている我が身。
時々「もう無理なのかな」と思う。
同時に、深いところで浮き輪なしでクロールとかしちゃっているような人を目撃すると、なんで自分はあんな風になれないんだろうと落ち込んでしまう。

でもまあ人と比べても仕方がないよなあ…と一人ごち、紫煙と一緒に吐き出せば、少しは解き放たれるような気がする。

姫野カオルコ先生の「リアル・シンデレラ」。
妹を溺愛する母親から見向きもされない泉(せん)ちゃんは、独自の価値観の下で幸せを見いだしているではないか。
そう、幸せは自分の中にある幸せをいかに見つけてあげられるかで決定するのかもしれない。

しかも今日はボーナス支給日。
いただいた評価を真摯に受け止め、明日からも頑張ろう。


まだ陽は沈まぬ。セリヌンティウス。

2010年07月14日 23時46分15秒 | Weblog
経費分析を進める。期日は木曜日なので、自分の中で「この科目はいつまでにやって…」と進捗を頭に描く。
後輩男子タイスケくんも後輩女子Cちゃんも、勿論、吉熊上司も早くに終わらせる。
夕方、全科目の経費分析を取りまとめをしているタイスケくんに、
「まだですか?」
とか言われる。
内心「木曜日まででしょ?」と思うが、早ければ彼も喜ぶんだと思い、
「あともう少し。新聞図書費と車両関係費が残ってるんだ」
と急ぐ。

まるで走れメロスな気分。
夏至は過ぎたというものの、夕方の窓の外はまだ日を含んでいる。

「まだ陽は沈まぬ。セリヌンティウス!」
と返答。

周囲、ポカーン。

竹馬の友・セリヌンティウスならぬ、後輩男子タイスケくんに、
「(そんなことより)早くやってください」
とか言われて凹む。

「まあね。〇〇さん(私)の受け持つ科目はたくさんあるからね」
と、吉熊上司、フォロー!
なんてジェントルマンなんだ!!
私、やっぱり吉熊上司に守られてるんだわ!
脳内にJupiter(←吉熊上司に守られていると感じるときのBGM)が流れ、悦に入った。

「もうさ、金曜日の朝まででいいよ。疲れたら帰っていいからね。…俺って優しいだろ?」
とニヤニヤしている吉熊上司。

優しいです。
優しいですが。
うーん…。

意地と根性で終了させた。
来月はもっと迅速にやろうっと。
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