心療内科デー。
今日の待ち時間は2時間半。待合室で姫野カオルコ先生の「リアル・シンデレラ」の終盤辺りを読んでいた。
この作品は直木賞にノミネートされている。
今日は芥川賞、直木賞の発表日。ワクテカ。
携帯のニュースを何度も更新させ、結果を知る。…姫野先生、落選。
今読んでいるこの作品、ファン心理を除いても相当良いと思うんだが。
残念。カオルコ先生、もう何度目かの落選。よく挫けないなあと思う。
【芥川・直木賞】選評 「一番肝心な過程が書けていなかった」芥川賞候補のイラン女性
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/100715/acd1007152144007-n1.htm
心療内科の受付に鎮座しているクマさん。この子と私の仲も4年になる。いつも患者さんたちを生暖かく見守っているクマ。可愛い。
同じクマが欲しくて探した。たまたま東武百貨店のおもちゃ売り場にいて、即買いしたのはいつだったっけ。それが、我が家のクマ先生。我が家のクマたちの中で一番頼り甲斐のある兄貴的存在。
さて今日の診察。
前回同様、確認といったところだろうか。
海で泳ぐとき、徐々に深いところに連れていかれて、「わあ足が届かない!」とか言っている内に、いつの間にか手を離されていて、「ほら、僕がいなくても大丈夫でしょ?」とカナヅチな患者を大海へ導くのが精神科医の仕事なんかなと最近思っている。
薬は浮き輪的な役割だろうか。
もしもそうだとしたら、患者である今の私は自らの力がまだ信じられず片方の手でクマ医師の手を握りしめ、片方の手で浮き輪もむずっと握りしめている感じ。だって怖いのだもの。
もしも溺れてしまったら、私はどうしていいか分からないと思う。
「そのとき」の対処法が理性の延長線上を逸脱してしまったらと思うと、両手に握りしめたものを易々と放すわけにはいかないんである。
常に結果を求められ、評価の対象とされている我が身。
時々「もう無理なのかな」と思う。
同時に、深いところで浮き輪なしでクロールとかしちゃっているような人を目撃すると、なんで自分はあんな風になれないんだろうと落ち込んでしまう。
でもまあ人と比べても仕方がないよなあ…と一人ごち、紫煙と一緒に吐き出せば、少しは解き放たれるような気がする。
姫野カオルコ先生の「リアル・シンデレラ」。
妹を溺愛する母親から見向きもされない泉(せん)ちゃんは、独自の価値観の下で幸せを見いだしているではないか。
そう、幸せは自分の中にある幸せをいかに見つけてあげられるかで決定するのかもしれない。
しかも今日はボーナス支給日。
いただいた評価を真摯に受け止め、明日からも頑張ろう。
今日の待ち時間は2時間半。待合室で姫野カオルコ先生の「リアル・シンデレラ」の終盤辺りを読んでいた。
この作品は直木賞にノミネートされている。
今日は芥川賞、直木賞の発表日。ワクテカ。
携帯のニュースを何度も更新させ、結果を知る。…姫野先生、落選。
今読んでいるこの作品、ファン心理を除いても相当良いと思うんだが。
残念。カオルコ先生、もう何度目かの落選。よく挫けないなあと思う。
【芥川・直木賞】選評 「一番肝心な過程が書けていなかった」芥川賞候補のイラン女性
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/100715/acd1007152144007-n1.htm
心療内科の受付に鎮座しているクマさん。この子と私の仲も4年になる。いつも患者さんたちを生暖かく見守っているクマ。可愛い。
同じクマが欲しくて探した。たまたま東武百貨店のおもちゃ売り場にいて、即買いしたのはいつだったっけ。それが、我が家のクマ先生。我が家のクマたちの中で一番頼り甲斐のある兄貴的存在。
さて今日の診察。
前回同様、確認といったところだろうか。
海で泳ぐとき、徐々に深いところに連れていかれて、「わあ足が届かない!」とか言っている内に、いつの間にか手を離されていて、「ほら、僕がいなくても大丈夫でしょ?」とカナヅチな患者を大海へ導くのが精神科医の仕事なんかなと最近思っている。
薬は浮き輪的な役割だろうか。
もしもそうだとしたら、患者である今の私は自らの力がまだ信じられず片方の手でクマ医師の手を握りしめ、片方の手で浮き輪もむずっと握りしめている感じ。だって怖いのだもの。
もしも溺れてしまったら、私はどうしていいか分からないと思う。
「そのとき」の対処法が理性の延長線上を逸脱してしまったらと思うと、両手に握りしめたものを易々と放すわけにはいかないんである。
常に結果を求められ、評価の対象とされている我が身。
時々「もう無理なのかな」と思う。
同時に、深いところで浮き輪なしでクロールとかしちゃっているような人を目撃すると、なんで自分はあんな風になれないんだろうと落ち込んでしまう。
でもまあ人と比べても仕方がないよなあ…と一人ごち、紫煙と一緒に吐き出せば、少しは解き放たれるような気がする。
姫野カオルコ先生の「リアル・シンデレラ」。
妹を溺愛する母親から見向きもされない泉(せん)ちゃんは、独自の価値観の下で幸せを見いだしているではないか。
そう、幸せは自分の中にある幸せをいかに見つけてあげられるかで決定するのかもしれない。
しかも今日はボーナス支給日。
いただいた評価を真摯に受け止め、明日からも頑張ろう。