世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

anegoと呼ばれた。

2010年07月02日 23時38分55秒 | Weblog
工場の女子2人とカラオケ。

毎日、書類を届けに工場へ行く。
それで知り合ったのがKちゃん。入社歴7年。25歳。
どちらからともなく喋っているうちに仲良くなった。

そして、今年の春に入社してきたMちゃん。18歳。彼女は私の従兄弟の娘・ユリちゃんの友達である。春の法事でユリちゃんに遭遇した際、「今度、亮ちゃんの会社に私の友達が入るの」と言われていた。どんな子なんだろうとKちゃんに聞いたところ、「物凄く良い子」とのこと。で、今回の会合が開催された。

当社は、本社、店舗、工場という三つの部署がある。どうしても工場だけは他の部署と疎遠になってしまう。連結子会社状態。私的な交流は全くと言っていいほど皆無だ。

定時に上がり、本社のロビーで二人を待つ。
他部署の殿方に、
「工場の若い子とカラオケだなんていいね~。俺も参加したなあ」
と言われたが、やんわりと拒否。

三人で駅東口のカラオケに向かった。
「相手は18歳。話、合うかしら」
と不安に思っていたのだが、Kちゃんが仲人してくれたので大丈夫だった。

歌より、まず、ガールズトーク。
当然、未成年者がいるのでノーアルコール。

自己紹介、社内の噂話。
家族のこと、飼っているペットのこと、昨夜の晩御飯まで。
女子の会話は尽きない。

恋バナのとき。
「亮子さんは彼氏、いないの?」
とKちゃんに言われた。
「面倒だから。欲しないんさ~」
と煙を吐きながら答える私。
「本当に好きならば面倒に思わないんじゃない?」
と言われた。
ナニソレ~!?
私、今、痛点を突っつかれた!?
思わず煙でむせてしまうぐらいの動揺…。

各々、うどんやらつけ麺を食し、歌。
互いに気を遣うことなく、好きな歌を熱唱。

無理してナウでヤングな曲を歌うよりも、歌い慣れた無難な選曲をした。
だって、私の十八番・華原朋美の「I'm proud」が流行したとき、彼女たちはまだ小学生だったのだもの…。


会計時、二人よりも多めに出した。
当社には年配者が後輩に奢るという鉄則がある。
私も若いときは上司に散々ご馳走になった。
「ご馳走様です。姉御~」
と言われて照れた。
入社10年目にして初めて与えられた呼称。
このトキメキをどう表現したら言いのだろうか。
林真理子先生原作でドラマになった「anego
その主題歌「kiss or kiss」(北出菜奈)を歌うべきだっただろうか。
北出菜奈 Nana Kitade - KISS or KISS [PV]


23時、帰宅。

普段は見えない工場の裏事情を知ることができた。
それに、若い二人の直向な仕事への情熱から刺激をもらった。
思えば、18歳の私はまだ働くことについて何も考えていなかった。
お気楽な女子大生だった。
その点、二人は本当に偉いと思うし、進学させてくれた親には感謝してもし尽くせない。
そんな二つの思いでいっぱいの帰り道だった。

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