豪州落人日記 (桝田礼三ブログ) : Down Under Nomad

1945年生れ。下北に12年→東京に15年→京都に1年→下北に5年→十和田に25年→シドニーに5年→ケアンズに15年…

ロマン・ロラン「ベートーベンの生涯」

2024-01-01 00:46:05 | 健康 

12月31日(日)曇

中学生のころから、5年に1回くらいのペースでこの本を読み返している。楽聖と呼ばれるベートーベンはドイツの作曲家・ピアノ演奏家。 ハイドン,モーツァルトと並びウィーン古典派三巨匠と呼ばれ、先人二人の完成させた古典派様式を至上の高みにまで洗練させ,独自の様式を築き上げ、来たるべきロマン派時代の萌芽を築いた。ベートーヴェン以前の音楽家は宮廷や有力貴族に仕え、作品は公式・私的行事における機会音楽として作曲されたものがほとんどであったが、彼はそうしたパトロンとの主従関係を拒否し、音楽家=芸術家であると態度表明し、一作一作が芸術作品として意味を持つ創作であった。また自由と正義を愛する哲学者でもあった。年末に『第九』公演が集中するのは日本特有の現象。その理由は、戦後の混乱期にオーケストラの年越し費用を稼ぐため、日本交響楽団(現NHK交響楽団)が、聴衆の集まるこの曲を演奏し始めたのが契機だった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ジーンズ・タウン児島 | トップ | 後楽園のタンチョウヅル »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

健康 」カテゴリの最新記事