10月23日(土)晴
彼女がこの本を書いたのは63歳、1970年。「生」の対極にあるのは「死」ではなく「老い」。日本人の多くが、見たくない、聞きたくない、考えたくないと考える死を直視。老いとか何か。老いは不意に我々を捉える。何人もこの人生の失墜をまぬがれることはできない。老いという人生の最後の時期に我々はいかなる者となるのか?この人間存在の真の意味を示す老いの生物学的、歴史的、哲学的、社会的、その他あらゆる角度からの、徹底的考察、畢生の大作『第二の性』と双壁をなす問題の書。出版から半世紀を経た現在も「老い」の問題は解決していない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます