謎の客「TAMAYAのワイン合うチーズはありますか」
謎の客「どうぞ、お答えください」
クアトロの父「そうですね、やはり樽熟のバランスのとれたワインならば、チーズもそれなりのしっかりとした個性を持ったチーズが良いと思われますが・・・」
謎の客「もっと具体的にお答えください」
クアトロの父「そうですね、リコッタ・アッフミカートが適切ではないかと思います」
謎の客「それはどういうチーズですか、お答えください」
クアトロの父「牛乳からチーズを造った時に出るホエーというものをもう一度加熱して造るチーズがリコッタでして、そのリコッタチーズを三日以上燻製にしたものがこのチーズです、エコ認定商品と云えるものでして・・・」
謎の客「ちょっと解りづらいのですが、燻製は二日ではだめなんですか」
謎の客「どうぞ、お答えください」
クアトロの父「それは三日以上でなくてはいけません」
クアトロの父「食べていただければ解ることで、とても深い味わいと素晴らしい余韻が物語っています」
急に強気なクアトロの父だ。
謎の客「この週末の予約状況をお答えください」
クアトロの父「夏休み最後の週末ということもありまして・・・」
謎の客「もっと簡潔にお答えください」
クアトロの父「26日木曜の6時以降の営業は貸切です」
クアトロの父「28日土曜の6時以降の営業は貸切です」
クアトロの父「29日日曜の6時以降の営業は満席です」
クアトロの父「申し訳ありません」
クアトロの父「新着のチリワインTAMAYAが入荷しました」
クアトロの父「ワインコンクールで金賞を取ったワインですよ」
謎の客「金賞だ一番だと云いますが、二番じゃだめなんですか」
謎の客「どうぞ、お答えください」
クアトロの父「いえその、一番でも二番でも美味しければいいと思いますが・・・」
気の弱いクアトロの父だ。
チリなどのワイン第三国ではやはりワインコンテストなどで一番になることは意義がある。
コンテスト向けの審査員受けのよいワイン造りをしただけだと云われても、一番になるにはそれだけのノウハウを蓄積しているということだ。
チリなどでは国を挙げて、ワインの品質向上に力を入れている証なのだろう。
クアトロ新着のピーニャ・カサ・タマヤのタマヤ・シャルドネ・レゼルバとタマヤ・シラー・レゼルバはそれぞれ金賞受賞ワインだが、さすがにバランスの取れた味わいである。
金賞だから一番だから美味しいという訳ではないが、ぜひ試していただきたい味わいのワインである。
謎の客「ところでTAMAYAってどういう意味ですか」
謎の客「どうぞ、お答えください」
クアトロの父「はいそれは、現地の言葉で見晴らし台という意味でして、風光明媚な環境に恵まれたところで造られたワインだという意味だと聞いております」
クアトロの父「美味しかったらタマヤーと叫びたくなるかもしれません」
謎の客「よけいなことは、お答えいただかなくても結構です」
話がすべったクアトロの父だ。
今日は豊四季の諏訪神社のお祭りだ。
諏訪神社は1200年の歴史があり、子育ての神様としても信奉が厚い。
地元ではおすわ様と呼ばれて親しまれている。
毎年22日と23日が夏祭りで、22日の夜宮は盛況だ。
クアトロのシェフも子供の頃は、数百円のお小遣いを握りしめて、夜店に目を輝かせていたものだ。
今年も多くの子供達が夜店を楽しむことだろう。
おすわ様の近くには、変わったイタリアン・クアトロ・スタジオーネがある。
クアトロ・スタジオーネは4年の歴史があり、クアトロのシェフの作る魚料理の信奉が厚い。
地元ではクアトロと呼ばれて親しまれている。
今日のクアトロは、今年一番の美味しいイワシ祭りである。
とろける美味しさのイワシのカルパッチョのお参りをしよう。
ワイン・ビール・日本酒・果実酒なども盛況で、多くの昔の子供達が目を輝かせることだろう。