ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

新着ワイン~ラグレイン

2020年05月22日 | ワインの話

イタリアの笑い話。
お祭りに大きな樽にワインを詰めてみんなで飲もうということになり、前夜に村人達がワインを持ち寄って樽をいっぱいにすることになった。
お祭り当日、樽からワインを注いでみるとなんとそれはきれいな水だった。
誰もが自分一人くらい水をいれても解らないだろうと思ったという話だ。
こんな話をヒントにしたのかもしれない映画が、スタンリー・クレイマー監督アンソニー・クイーン主演の喜劇「サンタ・ビットリアの秘密」。
北イタリアの小さな村サンタ・ビットリアはドイツ軍に侵攻され、ドイツ人の命令でワインを樽いっぱい集めさせられるのだが、それがやはり水だったといったレジタンスを絡めた話になっている。
北イタリアの南チロルと呼ばれるアルアディジェと云う地域では、ワインを協同組合で作っている。
醸造所に組合員たちがブドウを持ち寄りワインに仕上げて販売される。
そのワインがクアトロ新着ワインのケラーライ・グリエス“ラグレイン”。
北イタリアの古くからある土着ブドウのラグレインは、戦争も乗り越え秘かに村人達に守られてきたワイン。
その味わいは、北イタリアの人々のように力強いのだが、穏やかな味わいなのだ。
決して中味は水増しされてはいない。
クアトロのそのラグレインの秘密を味わってみよう。

コメント
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