牡蠣が美味しい季節になった。
牡蠣に合うワインと云えばフランスのシャブリが有名だ。
シャブリ独特のミネラル感と酸味が牡蠣と合う理由とされている。
しかし、牡蠣もレモンを利かせすぎづに牡蠣の旨みを味わおうと思うと、清酒の方がよく合いそうだ。
清酒にはアミノ酸が多く牡蠣の旨みと相性がよいという。
もちろん、レモンをキュっと絞って牡蠣を楽しむ場合は確かにシャブリの酸が合う。
牡蠣とシャブリか清酒かという問題ではなく、どう調味料を使うかで合うお酒が変わるだろうということだ。
しかし、理屈よりも自分で料理とワインの相性は見つけたいものだ。
「牡蠣やムール貝によく合うワインがあるんですよ」
クアトロの父が勧める白ワインがある。
余計なお世話と思わずに試してみるのも料理とワインの相性を見つける近道かもしれない。
「シャブリもいいんだけどミュスカデ・シュール・リーはもっと貝類に合いますよ」
「ワインの熟成を終えた澱を除くことを澱引きというが、その作業を遅らせて澱からワインにアミノ酸を移す作り方をシュール・リーと云うのですが、このアミノ酸が牡蠣などの貝類の旨みとよく合うんですよ」
理屈はともかく試してみる価値はありそうですよ。