日本酒を造る工程は複雑である。原料の酒造好適米の出来が良ければよいと言うわけではなく、その米の能力をどう引き出すか作り手の技量が問われるのが日本酒である。
先日の酒蔵見学で学んできたクアトロの父である。
簡単に説明しても、お米からデンプンを取り出しデンプンを麹によって糖分に変え酵母によってアルコールを作るという沢山の作業工程が必要だ。その間の手間隙は大変なものである。日本酒の新酒には、その年の収穫を祝い、その年の苦労をねぎらうことに価値があると思う。
ボージョレ・ヌーヴォーがいよいよ解禁だ。このボージョレ・ヌーヴォーとなると簡単なものだ。収穫したブドウをタンクに詰める。詰められたブドウが自重でつぶれて果汁になり、房についた酵母が勝手にワインを作り始める。簡単に説明すればそれだけである。
今年のように気候に恵まれた年は、素晴らしいワインが出来る。その年の神の恵みに感謝するためのお酒がボージョレ・ヌーヴォーだと思う。
文化の違う新酒たちだが、酔ってしまえばどちらも目出度いのである。
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