東武野田線で柏駅から豊四季駅までは一駅である。その柏駅と豊四季駅の中間に気象大学がある。防衛大学と気象大学の学生は国家公務員として学びながら給料が貰えるのだ。もちろん、入学のハードルは高いエリートの集まる大学だ。
この桜の時期は校庭が開放されている。春の穏やかな天気に誘われてここまで散歩に出かけたクアトロ夫婦である。
街路樹の桜とも違い、樹齢のある見事な枝振りの桜がこの気象大学の校庭で堪能出来る。特に今日のような散り際の桜は見事である。
気象大学の裏門を抜けると東武野田線の踏切がある。それを渡ると豊四季団地だ。豊四季団地は老朽化し現在は建て替えが進んでいる。豊四季団地はその昔、競馬場であった。船橋の競馬場とこの柏の競馬場は同様の賑わいであったという。まだ競馬場のなごりがあったころにクアトロの父はこの辺に住んでいた。柏の競馬場が賑わっていた頃には、この気象大学の近くに、競馬場が開催される時だけの臨時の駅があったという。柏競馬場駅である。
春の陽気に誘われてここまで散策してしまったが、豊四季に戻るにも柏まで出るにも遠いなと思う。疲れたクアトロの父はこの辺で電車に乗って帰りたいと思うのだ。