ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

サルディニアの贈り物

2009年04月03日 | チーズの話

Photo イタリア半島は足の形をしている。しかもシチリア島を蹴り上げたような形である。そして蹴り上げた拍子に、サンダルが脱げて跳んでしまった。そのサンダルがサルディニア島である。サルディニアの語源もサンダルなのである。
このサンダル島の海岸は切り立った絶壁になっている。サンダルよりも下駄のような島だ。この下駄島はこの島の形状から漁業には向いていないようだ。温暖な地中海気候の恩恵から牧畜の方が盛んである。平地が少なく牧畜は主に羊である。島のハープを食べて育つ羊のミルクは素晴らしく美味しい。そのミルクから出来たチーズはサルディニア島の特産なのである。
そのサルディニア島から“クラッシコ・ミスト”というセミハードのチーズがクアトロに届いた。羊乳と牛乳の混醸チーズなのだが、それぞれの良いところ取りである。味わいはクリーミーで食べやすくほのかなハーブの香りがエレガントである。
しっかりした赤ワインでも合わせていただきたいものだ。
Photo_3 もちろんサルディニア島にも、素晴らしい赤ワインがあるが、地中海の海風が育てたミネラル感のある白ワインの方が優れている。代表的なものが“ヴェルメンティーノ”であろう。レモンや柑橘系の酸を持ち魚料理との相性は抜群だ。サルディニアのもうひとつの語源であるサーディン=イワシ料理とヴェルメンティーノも素晴らしい組み合わせだ。
今日のクアトロはサルディニア島のチーズとワインを用意している。マイワシの料理とヴェルメンティーノをグラスワインで楽しみ、その後には赤のグラスワインとクラッシコ・ミストなどというのは春爛漫といったところだ。

※春爛漫の新着チーズ
シュヴロ(シェーブル)、ブリア・サヴァラン・アフィネ(白カビ)、ゴルゴンゾーラ・ピカンテ(青カビ)、ミモレット・エクストラ(セミハード)

コメント
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