昔、雑誌のアンケートで「あなたの知っているイタリア人で一番イタリア人らしいと思う人は誰ですか?」というのがあった。僕が答えたのは、ピエトロ・ジェルミ。昨日、BSで放送された「鉄道員」の監督・主演の人。舞台は戦後のイタリアで、時代の移り変わりに取り残され、大人になっていく子供たちにもとまどう機関手である父親の物語だ。その父親を見つめる、この映画の語り部役の少年が実に良い。イタリア映画の不朽の名作である。
仕事が終わり、仲間と酒場でギターを奏でながら飲み明かす。機関車で事故を起こしてしまい、苦しい思いに沈み、飲んで忘れようとする。そのお酒は藁に包まれたワイン。
この映画を観たお客さまが、同じように藁に包まれたワインを飲んでみたいという。クアトロにお任せください。藁に包まれたキャンティを飲みながら、イタリアの居酒屋の気分を味わってもらいましょう。
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