愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

大津市山中越え 馬頭観音石仏

2011年09月22日 | 石仏:滋賀

僕の近くでは滅多に見ることの出来ない馬頭観音石仏・・・・・、信州や関東では定番のように多いらしいが、近江でも見かけたのはこれだけ。

 前回紹介の小さな磨崖より道なりに奥へと進むと斜面脇に馬頭観音への案内板。

山裾斜面をを上る山道、これがその昔の志賀越え道だったのだろうか??、すぐに小さな峠を越えてほんのしばらく下るとこの馬頭観音のある見晴らしの良い場所に着く。

車を捨て置きここまで約10分足らず、気持ちの良い山の散歩道です。

石仏のある狭い空き地には簡素な柵が設えられ、これ以上先には進めない・・・、多分その昔にはこの先道が伸びていて京まで続いていたのだろうが??

ここからはちょうど琵琶湖が眼下に見渡せ、すがすがしい気分に成れます。

 

 石仏は高約80cm、幅50cmぐらいの厚板様花崗岩の前面殆どいっぱいに三面八臂の馬頭観音を中肉彫りで刻みつけている。

笠石は六角形の編笠風の別石、石仏は最近水洗いでもしたのか見事に綺麗ですが、笠の方は別物のように苔むしています。

見事に大きく刻みだした二重蓮弁??に座す馬頭観音坐像です。

髪を逆立て憤怒相、正面頭上には馬の化仏が有る筈だが・・・像外頂部には二重光背の小さな小さな阿弥陀さん??

その昔この道を共にした馬を弔うための石仏だったのかも???

撮影2011.8.27