奈良にはこうしたひっそりと隠れる様に、まるで外界と隔絶したような集落が何箇所存在するのだろうか??
ここも市街地からは真近、前回紹介の出雲集落の対面、しかし国道165号線からは全くその存在すら伺うことは出来ない。
出雲集落の東外れ、櫻井東中学の横手を通る道路がこの集落への進入路、近鉄の跨道橋のしたをくぐり一気に山手に向かう谷筋斜面に民家が点在、どこからどこまでが狛集落なのか岩坂集落なのかも余所者の僕には見極められない。
棚田は谷間を流れる狛川の細い流れに向かって両斜面に点在している。
この谷の一番奥、岩坂集落を見下ろす様に広がる棚田は規模も大きく整備も行き届いているが最上部までは行きつけなくて全体写真は撮れなかった。
この谷の中段には休耕田を利用したひまわり畑と駐車所、農作物の無人直販店が有ってこの谷間集落は意外と余所者に対してもオープンの様な気がする。
下段の棚田が秀逸、なんとも言えぬ山里の景観を見せてくれる。
青田の棚田越しに見える遠くの高台には大和棟の民家、そこに行き着く道路はくねくねと曲がりながら登りえも言われぬ景観を醸しだしている。
正しく日本の原風景、ちょっと絵葉書過ぎる様な気もするが・・・・。
この狛も韓国の高句麗を思わせる地名でお寺にひっそり掲げられていた掛け軸が高句麗王のものだったと云うことが最近に分かったという。
日本の原風景は多分韓国のそれと全く同じではないのかだろうか・・・・・・。
撮影2008.1.26 and 2010.8.14