愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

京都、京田辺市打田(うった)の棚田

2010年09月03日 | 棚田景観

我が山城は南に奈良市内、北には京都市内、西には大阪河内地域、滋賀県甲賀,近江、さらには三重県伊賀地域と境を接する古い歴史を秘めたいわば隠れた縁の下の力持ちと言われて居る地域です。


京田辺市三山木から奈良県生駒市に抜ける府道65号線は右手の小高い丘に同志社大学の田辺キャンパスを過ぎた辺りから長閑な田園地帯と成って生駒山系北端の山裾へと入って行く。


ちょうど山裾辺りの登りを道路がカーブを繰り返し高度を上げる事になるがその左側の斜面一面に広がる棚田を見渡すことが出来る。


この辺りが僕が勝手に名付けた打田の棚田、集落は坂を登り切って奈良県との県境付近の道沿いに軒を連ねて居る。


この道路はダンプカーや自家用車が生駒、河内方面から山城方面への抜け道として利用するため周りの景観の割には交通量は意外と多い。 


 


 登り始める第一のヘアピンカーブから南方を望む


 


 


五月の下旬棚田に水が引き込まれ田植えが始まろうとしている 





何度かのヘアピンカーブを曲がった一番上段からの棚田。




下方の農道に侵入すると棚田は田植えの時期と有って人出も多く賑やか






 


 真夏の午後は全く人っ子ひとり見かけなく、青田を渡る風だけが話しかける


 


 


 


 八月下旬厳しい残暑の中でも棚田の稲穂は黄金色に色づいて居る。


撮影2010.5.22~7.10~7.17~8.28



奈良、鳴川千光寺の棚田

2010年09月03日 | 棚田景観

大阪と奈良を隔てる生駒山の奈良県側麓の町は生駒市でその東につながる平群(へぐり)町も同じく生駒山系の裾野に広がる歴史豊かな土地だが一般的には余り知られて居ない。



平群の山間部に有って、役行者(役小角)が開いたとされる修験場で、大峰山を開く前にここで修行したといい、元山上・千光寺と呼ばれている。



この千光寺奥より発する鳴川渓谷沿いに小さな鳴川集落が肩を抱き合うように、その昔は千光寺への参道で有っただろうと思われる渓谷渕に建ち並んで居る。


国道168号線で平群に入り、信貴フラワーロードと呼ばれる広域農道から千光寺への看板どうりに進んでいくとヒヤヒヤもので千光寺の駐車場に着く。




日曜ドライバーではちょっときつい狭くて急な登り、崖淵の屋根庇すれすれの道路は勿論車が一台通るのがやっとの道幅しかないのだが・・・・・・・


近頃は便利なものでグーグルアースを眺めて居てこんな所に棚田が有ったのかと思い実地検証、勿論千光寺まではもう何度も来ているのだが、この奥の山裾の棚田が広がっていよ嘔吐は全く気づかなかった。



駐車場を超え、道なりに千光寺の門前で左折すると直ぐに棚田が見え出してくるがやっぱりここも耕作放棄田や、転作畑が目について稲作棚田は少なく成って居る。




しかし奈良は何処に行っても棚田が目につく。


鳴川集落から急な登りよちよち登って来るおばあちゃんに声をかけたら畑の豆やじゃがいもを持って帰れとたくさん頂いた、見ず知らずの僕たちにどうして」こうも親切」なんだろう。


心がホクホクしてくるのを覚えて、こっちまで気持ちが優しく成って来る。 


撮影2010.7.10