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目くるめく谷底に向かって斜面を駆け下りる棚田、斜度の大きな谷沿いの斜面一杯に100枚足らずの棚田が広がる。
来るたびに思うが四国の山間集落は何故あんなにも険しい山肌にしがみ付いて居るのだろうか??、平家落人伝説の村も多いと聞くがなんとなく納得できる話です。
余程のことでもない限り好き好んでこんな山奥の斜面に隠れる様に集落を作る事などないだろう。
隠れ里という言葉も有るが此処はまさしく隔離里の感が強い。
此処は愛媛県のほぼ中央部、山深き内山盆地内にある中心的な町である内子町の中心から約12km、松山道内子五十崎ICより県道56号線で約15分途中泉谷棚田の表示板どおりに山道に入って約5分弱、やっと集落らしい佇まいが見え出したと思ったら、急に目の前に棚田がが広がりそのまま集落の最上部へと至る。
此処は山深い山中にぽっかり空いた穴のような土地、周りからは見ようとしても見えないだろう、棚田の淵を取り巻く道路の最上部左脇には小さな水車小屋のような休憩施設とトイレに駐車スペース。
標高470m、4haに、95枚の水田を殆ど転作や耕作放棄も無く5戸の農家で耕作、維持管理しているという。
此処の棚田は急角度の斜面に造られた棚田のため一段ごとの段差も比較的大きく、斜面に沿って綺麗な弧を描いている。
訪れたときは、今年の暑くて長い夏から急激な秋への変化の日、朝から大荒れの雨が上がった夕方近く、棚田の半分以上で刈り入れが終わり、刈り入れ前の棚田は黄金色に波打っています。
紅い曼殊沙華や稲架も所々に見られまさに絶景、日本の秋の原風景を眺めているようです。
勿論日本の棚田100選にも選定されている。
こちらは集落の麓、北表付近の棚田です
撮影2010.9.23