愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

高知県、梼原町神在居(ゆずはらちょうかんざいこ)の棚田

2010年09月28日 | 棚田景観

四万十川の源流域に有る天空の町の棚田として期待が大きかっただけにちょっと期待ハズレの棚田でした。

前回紹介の宇和島より遥か1時間30分、国道320号線を道なりに東進、途中R197に乗換さらに東進、愛媛から高知県に入り梼原町役場を越えると目的地の神在居集落は目と鼻の先。

風早トンネルをくぐって棚田の表示板通りに左の山道を登ると直ぐに坂本龍馬脱藩の道の表示、あの司馬遼太郎の「街道をゆく」梼原街道で紹介された龍馬脱藩街道の通る村。

この標識から少し登ると高台に茶堂が在ってそこから棚田が一望出来る。

ここから見る棚田はちょうどその下を風早トンネルが通過する一種独特な景観ですが規模も千枚田と云う割には大きくなく圃場整備も行き届き直線的な棚田に成って居て少し物足りない感は否めない。

 谷向いの神在居の集落に入るとかなり急な傾斜で集落の上部から俯瞰すると黄金の波がR197号線めがけて大きく弧を描き駆け下りる景観が美しい。

ここは標高凡そ 600m、四国の山中集落ではお決まりの様に山の斜面に石垣を築き棚田を設けて集落が点在するがここでもその石組みが美しい。

しかし、もう昔ながらの茅葺き屋根も、新しい都会風の住宅にとって変わってしまって懐かしい景観としては半減・・・。

とにかくここは町の中心からのアクセスも良くその分、俗化も早いのだろう??

棚田100選に選定された棚田、それより僕にはこの集落の「神在居」と云う名称が気にかかる。

撮影2010.9.23