前回紹介の倉野磨崖から国道326号線、入来町を南行していてたまたま見かけた仁王像。
しかし全く寺のような建物は見えず、国道に面して墓地が在りその横手、広い空き地にぽつんと石鳥居、その両脇に腰から下のない仁王像が台石の上に置かれている。
向かって右手からの撮影・・・・、鳥居には扁額もかけられず、最近整備されたのか妙に真新しい。
この地はやっぱり廃仏毀釈によって廃寺となったこの地の領主入来院氏(いりきいんし)の菩提寺があったという。
向かって左手にドングリ目玉に団子鼻が立派な吽形(うんぎょう)仁王の上半身。
向かって右には「阿形」の仁王像、左手手首と腰から下を欠損・・・・。
同じくドングリ目玉に団子鼻・・・舌まで見せてちょっと情けない顔付き。
以前大分豊前、豊後を旅した時には何処の神社や寺でも見かけた仁王像・・・・、薩摩地域でもあちこちで見れるとは思わなかった。
説明板には「ある人が切り取って臼にしたが、のちに仏罰を受けて歩けなくなった」とあるが、これも又廃仏毀釈の犠牲者なのだろう。
こんな姿を見て薩摩の英雄「西郷さん」は、草葉の陰で苦笑いでもしているのだろうか??
撮影2011.12.19
本年もよろしくお願い致します
この仁王像いいですね~
こういうのは国東近郊だけかと思っていました
今年もよろしく。
国東以外で石造仁王を多く見かけたのはこの薩摩です。
しかし悉く破壊されててまともなものは有りません。
廃仏希釈の波は特に薩摩では激しかったようで、古い寺など全く存在しません。
その分、明治に作られた新しい神社は多いようです。
一寸驚きの現実です。