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今日からまた暫く撮り貯めた石仏をUPしていきます。
去年の暮れ九州を回った時にUPするのを躊躇していて、このままお蔵入りさせるのも忍びないと思ったので僕の防備録のつもりでのUPです。
巨木のページにUPすべく大公孫樹の撮影に行き何の予備知識もも無く石仏の出遭った板碑石仏。
石仏と巨樹、どちらも民俗信仰の対象とされ、同時に信仰されている事が多いのですが、大公孫樹は「滴水のイチョウ」として熊本県指定天然記念物、またこの板碑石仏は「滴水東屋敷の板碑」として旧植木町指定文化財となっているようです。
JR鹿児島本線植木駅より北へ約2km地点、植木バイパス鹿南中学校近くの滴水集落公民館前の一段高くなった台地にそびえています。
ここは竜雲庵というお寺があった場所といわれ、小さな阿弥陀堂も残って居ます。
板碑石仏は大公孫樹根元に小さな五輪の残欠と共に祀られ、高さ約1.7m、幅90Cm足らずの自然安山岩を板石状に整へ、肉眼では解りづらい程細い線で緻密に三像と銘文が刻まれている。
写真が良くないですが、上部中央には、殆ど像容も定かでない蓮台に載り、二重光背の阿弥陀坐像。
右に逆修繕根、左に以奉建立阿弥陀堂竜雲菴願主藤原永家公当住持比丘・・・・・・・・享禄三年庚など刻まれる。
阿弥陀下方左右には武士姿と姫姿の男女像が線彫りされている。
向かって右手男子像、羽織袴に侍烏帽子の正装・・・・、
向かって右も十二単で正装の女子像、供養者夫婦であろう、鬼宿小佐井掃部助藤原永家敬白と刻まれ、天文二白癸巳の文字が見える。
天文2年(1533)室町後期戦国期真っ只中・・・・、やっぱり支配階級の武士たちはこんな格好をしてたんだ・・・。
いずれ大公孫樹は巨樹のページにてUPしますが・・・・。
撮影2011.12.18