近江八幡市大房町、邇々藝志(ににぎし)神社境内に在る五層石塔と妙な形の地蔵尊。
この画像はグーグルビューなので分かり易いと思いますが・・・市街を抜け、西へ向かう県道26号線を道成り、湖岸穀倉地帯の真ん中に初めて表れる集落。
集落は小さな農村集落でこの辺りのどこでも見られるような鄙びた佇まい、そんな集落の中程に、この難しい名前の邇々藝志(ににぎし)神社が鎮座している。
境内奥、拝殿の右、境内端に石塔の残欠などと共にこの石塔が建って居る。
現況五層石塔の様に見えるが・・・この残欠が石塔の笠部とすると、たぶん十三重石塔では無かったのか??
基壇石の上に在る基礎石の側面には縁枠を残した中に開蓮華紋?を配し、初層塔身には舟形の中四仏が刻まれて居る。
妙なことに基礎石から上の笠石の四隅には土饅頭が乗せられて居た・・・・・子供の悪戯かとも思えたが、他にもこの土饅頭の事を描いた記事があったのでこれは何かの呪物なのかも知れない。
一方その右手には、一見石柱にも見える様な六角柱の頭を丸めたそれぞれの面に舟形作り、小さな地蔵立像刻み出す。
六角柱のそれぞれの面に一体づつ刻まれ合わせて六体地蔵。
神仏習合の時代には、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を権現とみて、地蔵菩薩の垂迹なので、そんな関係での地蔵なのか??
それにしても六角柱の六体地蔵など見たことも無い。
撮影2012.1.26