栗東市伊勢落「徳生寺」の宝篋印塔です。
徳生寺は草津宿から石部に向かう旧東海道が通過する古い街道筋、その昔は伊勢へと向かう斎宮の禊場があった処として「伊勢落」の地名が残る。
江戸時代には東海道石部宿に隣接する立地から、薬や酒などを扱う店ができ賑わった。
そんな集落の東端部に現在浄土真宗本願寺派の「徳生寺」が建ち、その奥、地続きの杜には「壽泉神社」が鎮座しており、無関係だとは思えない。
徳生寺宝篋印塔は高さ223Cm、切り石基礎の上に反花座を設け、更に四面とも輪郭を巻き、内に格狭間をつくる基礎石を・・・
基礎石上端二段の上に金剛界四仏それぞれの種子を刻んだ塔身、
更にその、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭付の笠石を載せている。
相輪も当初の物が載り完品・・・・鎌倉後期の造立とされるが、全体に力強さが見られず華奢にまとまっている。
何故こんな風に成っているのだろうか??
撮影2012.11.9