野洲市 苗田神社に残された仁王塔と呼ばれる七重石塔。
苗田神社は以前、勧請縄でも紹介した事のある神社、「せせらぎの里」と呼ばれる水田農村集落の真っ只中に在る。
石塔の場合は十三重塔が大部分を占めると思っていたが、この付近では意外にも十三重以外のものにお目に掛かる事が多くて驚き。
笠石は上層部で欠損が目立つ他はほぼ完存・・・各層の屋根上部に上層の軸部をつくりだす。
初層軸部には舟形を彫りくぼめ四方仏坐像を刻み込、軒下の垂木型はつくらず、屋根は力強い反りを持つ。
三層目軸部から誰下げられた小勧請がいかにも湖東という感が有り面白い。
撮影2012.10.26