旅好きの人なら何処かで一度くらいはお目に掛かった景色が目の前に広がる。
ここは奈良県十津川村、「世界遺産」熊野古道小辺路の難所、果無峠への登り口に位置する果無集落。
小辺路(こへち)は、熊野参詣道の一つで、高野山と熊野本宮大社を結ぶ信仰の道、交通網の発達していなかった少し前までは付近集洛の生活道そのもだったようです。
集落は十津川村役場のある小原から十津川沿いの国道168号線を南下すること約20分、十津川温泉街を抜け、国道425号線との分岐を過ぎ「柳本橋」を渡って直ぐに林道へと右折・・・・・・。
道成に5分も駆け上がると・・・・
どこかで見たような・・・・しっかり脳裏にインプットされていたのと全く同じ景観に出逢う。
明るく開けた細い尾根道、その向こうに2~3軒の屋根、奥には果無山脈の山塊・・・・まるで一昔前のディスカバージャパンポスターそのまま。
グーグルアースで空から見るとこんな具合・・・、実に良くわかります。
世の中便利過ぎて怖いほど・・・・・。
石畳は観光地化されてから造られたものだろうが???この道を「蟻の熊野詣」が、それこそ何百年も続いたのだろう??
少し下ると一軒の民家
ここがあの観光用ポスターですっかり有名になったお婆ちゃんの家・・・・庭先を世界遺産が通っている。
一昔前まではここが茶店替わりの休憩所、今でも門先には湧き水を引いた水飲み場を用意してくれている。
石垣脇には鯉生簀、人里はるか離れて手軽なタンパク源なのだろうか??
家の裏には棚田が二枚、畑地が一枚・・・、畝刈が見事でした。
まさしく自給自足で何とかなりそうな・・・、それにしてもここで暮らせば足腰は鍛えられそう。
ここは「天空の郷」と呼ばれ、残したい美しい景観「にほんの里100選」にも選定されています。
山岳集落独特なウチオロシ板が、高い石垣の向こうに見える。
帰りざま、林道向うにも民家のトタン屋根・・
今でもこの道が絶えることなく熊野本宮大社まで続いて居るのだろうか??
まあ世界遺産だというからにはちゃんと続いてるはずだよね。
撮影2010.7.24
ここ確かにいいですよね・・・今の時期も春の訪れを感じられる良い季節ですよね。
でも生活するには辛いものがありそうです。
桜の頃行ってみたいです。
十津川良いですよ・・・しかし桜より今、この時期の新緑がベストだと思いますけどね。
でもここだけじゃ勿体なさすぎます・・近くにも見所1杯ですよ。