たとえ墓地とは言え、こんな鄙びた風情がなんとも言えず好き・・・・人が余り訪れることのない古い捨て墓だからこその風情かも・・・・・
夏草が生い茂ったら、半分朽ちかけた白木の墓標など、完全に隠れてただの原野と化してしまいそう???
名張市のほぼ中心、旧初瀬街道と旧名張街道が出合う古い集落の「倉持里」、集落から初瀬街道を少し山手に行けば地区の埋め墓がある。
その奥には新興住宅地が拓かれ、マッチ箱住宅が押し合いへし合いしている。
この墓地への入口は、車で通っている分には非常に判り辛く、余程墓地慣れしてないと見付からない。
墓地の入口と思しき辺り、樒を中央に石燈籠と一石六体地蔵が置かれて居る。
六体地蔵は長方形板石状自然石の上部を笠状に残し、下部を蓮台までの間を彫り下げ、拙い地蔵立像を刻み出している。
石仏としての歴史的価値は見いだせ無いが、この地の風情がなんとも愛しい・・・。
撮影2012.6.3