愛しきものたち

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笠置町 下有市よかん堂の地蔵石仏

2014年10月05日 | 石仏:京都

 国道163号線、昨日の南山城村からの帰りに寄った下有市の地蔵石仏。

下有市は旧伊賀街道、笠置峠を越え、木津川と伊賀笠置山系に挟まれたの最初の集落。

木津川右岸の長閑な緩斜面、木津川に注ぐ横川を挟む家並の中に点を突き刺す大杉が建ち・・・・・

脇の簡素なお堂に3体の石仏が並び立っている。

中央は十九夜塔の如意輪観音石仏、向かって右手は現代石仏の地蔵さん。

左手に顔部、光背を襷がけに大破断裂した地蔵石仏が安置されている。

総高約1m程の右手錫杖、左手宝珠の定形地蔵で室町末期の造立だとか・・・

しかしここまで傷みも激しく、これだけ風化が進んでしまうと・・・もう尊顔を窺い知ることも叶わない。

撮影2012.5.28