Neurology 興味を持った「脳神経内科」論文

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機能性神経障害(FND)について知ろう!学ぼう!

2024年03月26日 | 機能性神経障害
機能性神経障害(functional neurological disorders;FND)はかつて心因性疾患,変換症,解離性障害,転換性障害,ヒステリーなどと呼ばれた疾患ですが,この20年間でとくに海外の脳神経内科領域において,FNDを巡る状況に革命的な変化が生じています.それを主導したのが英国のJon Stone教授です.日本では帝京大学の園生雅弘教授らが中心になって啓発活動をなさってこられました.日本神経学会でも2023年,FNDをメインに扱う「機能性疾患/精神科領域疾患セクション」が設立され,私がチーフを仰せつかり,20名のメンバーとともに脳神経内科医への教育を目標として掲げました(2024年度中のウェブセミナー開催と教科書刊行を予定しています.乞うご期待).

機能性疾患/精神科領域疾患セクション コア・メンバー
下畑 享良、赤松 直樹、大平 雅之、神林 隆道、柴山 秀博、関口 兼司、関口 輝彦、仙石 錬平、園生 雅弘、田代 淳、立花 直子、冨山 誠彦、西尾 慶之、福武 敏夫、藤岡 伸助、堀 有行、宮本 亮介、村田 佳子、山本 晴子、渡辺 宏久(敬称略)

ちょうど4月からFND awareness month(#FND2024)が始まりますが,ちょうどよいタイミングで園生雅弘先生が脊椎脊髄ジャーナル誌に「機能性神経障害(FND:ヒステリー)診断の革命」と題した特集号を企画されました.以下に目次を示しますが,Stone教授による講演を神林隆道先生がまとめた総説は必読ですし,FNDの歴史から診断,治療,リハビリにいたるまで全体像がよく分かります.脳神経内科医,整形外科医,精神科医,リハビリテーション科医,総合診療医からメディカルスタッフの方々まで,とても役に立つ内容になっております.ぜひご一読いただければ幸いです.

特集:機能性神経障害(FND:ヒステリー)診断の革命

◆FND診療の歴史と最新動向・・・園生雅弘
◆日本神経学会の機能性神経障害への新たな取り組み・・・下畑享良
◆Stone博士の講演から・・・神林隆道,Jon Stone,園生雅弘
◆陽性徴候によるFND診断・・・園生雅弘
◆FNDの精神科的側面と内受容感覚自己感への学術的発展・・・是木明宏
◆整形外科・脊椎外科におけるFND―心因性痛みと術後麻痺・・・竹下克志
◆機能性神経障害に対する内科的治療・・・渡辺宏久
◆FNDのリハビリテーション治療・・・関根 徹



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