Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

新しいザイルを紐解いて

2012-08-08 | 雑感
新しいザイルを紐解いて、古いザイルを事故後始めて巻き直した。切れた位置はそのもの八の字結びのふくらみで、身体と岩の間に挟まって傷ついた場所であることを改めて確認する。

更に傷みを観察すると、その切れた場所から丁度4m先に融けたよう傷みを見つけた。明らかに最後の支点でザイルが折り曲がっていた場所である。カラビナ二枚重ねたで転向点である。

計算上ベクトル量として100%の4m先の落下物の反対側には約70%の荷重が働いたと計算した場所である。その傷は、下に引かれるザイルを止めようとする摩擦の大きさを表わしていて、30%分の加重が摩擦熱として働いている。傷みの長さは6cm弱であるから、摩擦係数を確認すれば、伸び率を加味して、新たな計算が可能になりそうである。

それ以前に、最後のハーケンから4m下にぶら下がったことがこれで確認できて、落下の高さも6mを若干超えていた可能性も分った反面、可也正確な計算が出来ていることを改めて確認した。

そこから全体の当時使用ザイルの長さも10m少々であったことも確認できる。やはり、6mを超える落下であったと思うと、可也のものであったのを今更ながら思う。

新しいザイルは表面がまだまだ硬い印象で、古いザイル柔らかなシナシナ感とは大分異なる。染める色によってザイルの表面の肌触りなどの特性が変わる可能性は十分にありえる。

ザイルサックと合わせた重量は明らかに新しいザイルの方が軽い。ザイル自身もなんとなく軽く感じるのは気のせいだろうか?染料の重さによって異なることはあるかもしれない。予想通り中間の黒色のマーキングは良く目立つが硬くなっている感じがするのは染料の影響だろう。

金曜日の石切り場の帰りに右のV字路から出てくる車とかち合わせした。勿論先方が優先なのだが、道幅が狭くてこちら側に入ってこられない。そこで譲り合うとなって顔を見ると、なんとクライミングのライバルのミヒャエルであった。先方は譲るそぶりをして初めてこちらの顔を認知した。石切り場に練習しに行くところだったのだろうか?それにしては上の道から出てくるのが不思議であった。登りを省略しようとしたのだろうか?次のお手合わせの機会がとても楽しみである。



参照:
ハイエンドザイルの実力と価値 2012-08-01 | 雑感
暑さでのびそうになると 2012-07-27 | 暦

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