Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

死亡事故20年で解消した疑問

2017-09-02 | 雑感
筋肉痛が酷い。それほどの負荷を掛けたわけでもなく、無理な姿勢を取り続けたわけでもない、地べたに座ったりして塗料を塗ったり、拭いたりしていただけである。どこか身体が悪いのかと思うぐらいに肩から足まで筋肉痛である。少々仕事をして思ったのは自分には職人的なことは全く向かないということで、椅子に座って歩き回ってソファーに寝そべる以外の仕事は辛いものでしかないということである。誰もやってくれないから自分でやるだけでそれ以上のことはやはりしない。それはものを直したり、達成感とかなんだかんだの悦びとはまた違うことで、仕事となるととってもやっていられないということだろう。

それだから椅子に座って、10月に迫る演奏会のお勉強をしようかと思えば、またそれはそれで中々億劫なものがある。まず最初に、マーラー作曲「子供の不思議な角笛」とブラームス交響曲第四番ホ短調である。前者も後者も楽譜が手元にあるが後者は真面目にお勉強したのは十代の時ぐらいだろうと思う。生で体験するのも二度目か三度目かでしかない。前者は全曲は初めてではなかろうか。

パリの人々には忘れ去られているダイアナの死亡事件であるが、二十年で漸く疑問が晴れる話が新聞に載っていた。疑問は、何よりもSクラスメルセデスでの死亡事故で、安全ベルトを締めていなかったことと助手席の用心棒はエアーバックで助かったということだ。もう一つは速度120㎞ほどでの三人の死亡と、その車が僅か2.8lほどのエンジンしか積んでいなかったことである。

事情は、記事によると、ホテルリッツからパパラッチを避けるために大型リムジンを二台囮に使ったので、事故車はホテルのカウンターで都合したもので、その前歴はスクラップ同然の事故車だったということだ。盗んだ薬中者が大事故を起こし、また直前にも盗難にあって分解されていてと究極の訳有車だったということである。これならば全ての疑問が解ける。

元オーナーが語るように時速60㎞ほどでの直線走行性に問題があったということならば、運転士がアルコールと薬を飲んでいなくても、初めての車で突然の車特有の反応に対応不可なのは当然であり、高低差のある地下道で時速120㎞ならば素面でも事故を避けるのは厳しい。そもそも加速性能の悪い車でそこまで加速するのにも時間も掛かっているので、簡単に事故を起こす筈はないと思っていた ― 後輪にトルクが掛かるフルスロットル状態である。要するにフランスの車検に通るほどの車両の不都合は、シャーシの歪みなど事故後の調査でも事故原因とは解明されないのだろう。

そして当時の乗り物としては、BMWの潜水艦に対し戦車と呼ばれた最高の安全性を誇る車両であり、三人死亡には大きな疑問があった。所謂陰謀論が世界中を駆け巡ったのにもそれなりの理由があったのだろう。それにしても事故直後に通りかかった緊急医が見た時は「オーマイゴット」と意識があったが、直ぐに意識を失い、心臓が右側に移動するほどの大きな衝撃だったという。内出血による典型的な交通事故死のようで、車両は完全に操舵性を失なって柱に激突したようだ ― ブレーキを踏み込むチャンスは無い。安全ベルトに関しては、運転手を別にすると、護衛と後部座席などは1990年代はまだ締めていないことは充分にあり得た。流石に最近は後部座席も着用が義務付けされているが、当時はまだ街中では締めていなくても当然だった。全席エアーバックやサイドエアーバックなどもまだまだなかった時代である。



参照:
民主主義の品格の欠乏 2014-11-18 | 歴史・時事
出稼ぎ文化コメディー映画 2008-02-14 | アウトドーア・環境

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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暗殺 (matsubara)
2017-09-05 12:54:20
事故当事者が、死ぬ前に遺言のように語りましたね。
王族から頼まれて実行されたことを・・・
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「事故当事者」 (pfaelzerwein)
2017-09-05 16:22:11
運転手ですか?陰謀論の一つかと思いますが、それに関しては書いてなかったです。即死だと思いますが、意識がどこであったのか、なかったのか、安全ベルトとエアーバックの関係で興味あります。一般的に追い越しで壁に当たっていますので、最も衝撃の強いのは運転手とその後方でしょう。

フランスの情報局とも通常の職業上の繋がりしかなかったとあります。
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