Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

僅か22ユーロのおもい

2020-10-06 | 雑感
バーデンバーデンでのベルリナーフィルハーモニカーの券が一般発売となった。自らは既に入手したのでその様子だけを窺った。驚くことに最上席は既に売り切れていた。上位から売れていた。価格はなるほど150ユーロとお得感があって、背後にはドイツェバンクのサポートがある。席数が少ないので、定席を持っているパトロンにいい席を散らして配席、そのあとにプレス席、友の会、寄付者への配席となったと思う。その最後の所の予約発売が私が得た券と重なるところだった。

つまり、安い席を狙っていた人は私をはじめとする数人となる。八人ぐらいだった。所謂天井桟敷とか常連さんの層を分厚くすることが大切なのだが、まだまだ足りない。実際にこの格安の22ユーロの席を配券して貰ってから本当にそれでよかったのかと心配になった。理由はそれを狙っている人が沢山いたら、譲りたいぐらいに思っていたからだ。しかし、そんなに多くは無かった。取り越し苦労だった。

勿論玄人筋は分かっている人は、今回は中編成であってあまり遠くに座りたいとは思わない。寧ろ私がアルテオパーでそうしたように、一番高い席で公演を支援しようと思った人もいてもおかしくはない。そういう人は150ユーロほどの寄付ではないものをしたと思う。これも私と同じだ。

兎に角、今回の寄付の集まり方でルッツ教授が言及した様な音楽ゲマインシャフトの存在で、連邦共和国のどこにもない形での意志が示されたということに重きを置かれるべきである。今後の進展はどのようになるかは分からず、不透明さもあるのだが、先ずは11月の演奏会で、そうした意志を結実化されることになるのではないか。

おかしいなと思っていたのはペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーのボックスで、てっきりSACDだと思って聴いていた。しかしどこを見てもSACD表示が無い。前回の「悲愴」はSACDだったので、勘違いしていた。それほどこのハイレゾオリジナルのマスターリングは音が良い。所謂ソニーの商標登録のスパーマッピングよりも高品質である。しかしこれがSACDで無いとなると、ハイレゾとの重なりが無くなる。もう一度一から楽しめるというか、そのオリジナル原音再生に緊張する。

年内の音楽のお勉強の準備を始める。先ずはベルチャ四重奏団の「大フーガ付き」とその他未定の曲。次に「浄夜」、ブラームス交響曲四番、「メタモルフォーゼン」、ショスタコーヴィッチ九番、マーラー九番、あとはなにか来るか?



参照:
満足度が高いこと 2020-10-05 | 文化一般
しっぽりとした夜 2020-10-03 | 生活
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