Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

初結ところの親爺さん方

2015-01-17 | 
木曜日夕方、山の上まで駈けた。先週火曜日とほとんど同じタイムだった。36分5479は殆ど誤差のうちで、登りに三組の人と合い、最後の一組であるMBXにも殆ど追いついたので記録が伸びるかと思った。しかし残念ながら、雪道の時と変わらず、歩数だけは十二歩だけ多くなっていて、結構ルート取りが成功したことになる。それでも35分台にならなかったのは身体が重かったからだろうか。下りの同じ64分9833歩で、こちらは歩数が大分少ない。雪道と違ってピッチが伸びたからであろう。それでも28分掛かっているのだから、登りでそれほど短縮が容易でないのは当然だ。

午前中は床屋に行った。前回は調べてみると十月下旬のことらしい。大分行かなかったのでクリスマスプレゼントも貰わなかったのだ。それでも予想外で、十一月はヒーター工事などに躍起となっていて、十二月は旅行があったからだろう。そのようなことが無ければクリスマス前に一度行っていた筈だ。朝一番で出かけたが、三人目の客となった。二週間の休みの後の再開日だからある程度は想像していたが、年寄りの年金生活者は早い。二人目は仕事前の職人の親仁だった。

髪結いの娘に、「前回のようにやってちょうだい。上手く行っているから」と注文すると、「横をほっそりとね」とよく分かっていた。安心して綺麗にやってもらえる。流石二代目か何か知らないが、素人とは違うのだ。恐らく今までやって貰った様々な理髪の中で一番技術力が高いと思うようになってきた。12,5ユーロほどだが、15ユーロ払っても最後まで鬱陶しくならないので素晴らしい。昔の理髪師とは違って美容師はバリカンの使い方が見事で、昔風の散髪技術は過去の遺物となってきているのかもしれない。なによりも私にとっては、鬱陶しくなるまで伸ばしておける期間が長いほど満足度が高い。そして気持ちが良ければ、耳に髪が掛からなくとも、早めに綺麗にやってもらいたいと思わせるぐらいが良いのだ。

その後、肉のロールと豚のタタールを購入して、タタールパンを食した。これとうどんが体を重くしたのだろう。夕食でロールとジャガイモを一緒にオーヴンに掛けて、グローセスゲヴェックスを合わせた。ゲオルク・モスバッハ―醸造所のフロインドシュトュッ2012年である。試飲の時に酸が弱く甘く感じていたので、新鮮なうちに飲みたかった。年末年始は余裕がなかったので今頃開けることになる。

口当たりはその記憶よりも酸が効いていて、直接的な甘みよりも果実風味を感じた。同時に酵母味が密度を高めているような感じで、多くの醸造所が比較的陥りやすいグロースゲヴェックス醸造法である。詳しくは説明できないが、どうしても長めの熟成期間などで酵母に触れる時間が問題となるのだろう。同じことをやっても技術の高い醸造所は酵母臭を感じさせないのはなぜか?

2012年のビュルクリン・ヴォルフ醸造所のゴールトベッヒャルを開けたが、こちらは流石に新鮮さが落ちていたが、酸が思いのほか効いていた。2013年産のレープホルツ醸造所のフォム・ブントザントシュタインも開けてみた。こちらは試飲の時にはあまり感じなかった蜂蜜香が分かるようになってきていた。上のガンツホルンでは一目瞭然だったのだが、徐々に熟成への道を歩んでいるのだろう。それでも2013年特有の良質の研ぎ澄まされた酸が効いていて、早くても美味いが、瓶熟成も期待できるというとても贅沢な2013年リースリングの特徴を出している。ビュルクリン・ヴォルフの2013年PC群と比較すると、清潔度つまり貴腐の混入で一クラス落ちて辛口としては例外的なレープホルツのリースリングである。それでも培養酵母のリースリングとしては立派なものである。



参照:
枚挙に暇のない杜撰さ 2014-10-23 | 歴史・時事
生の味付けのうまさ 2014-10-22 | 料理
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする