Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

生の味付けのうまさ

2014-10-22 | 料理
朝の第一報は会社の社長の死亡事故だった。そもそもリスクマネージメントを主体とした会社経営方針なので今後の運営にはそれほど影響はないと思われるが、モスクワの空港での事故と聞いていろいろと想像した。会議への参加であったようだ。

連邦州の一部ではガソリンが枯渇しているらしい。このところの価格の低下と秋休みにストの影響などが重なっているようである。

沢沿いの道を奥まで往復した。往路で13分2222歩は流した感覚そのものだったが、往復で26分4250歩は悪くはない。汗が乾き切る前に肉屋で並んでいると、オヤジがパンの中にメットを挟んだものを持って帰るのを見かけた。なんだと思った。

今までそのソーセージの中身になるメットは残り物で売っていると思って、ミンチ代わりに使ったりしていたのだが、所謂豚肉のタタールだったのだ。肉屋の食堂等では喜んで食したそれがそこに盛られているとは今まで気がつかなかったのである。

理由は、豚の生肉を食するというドイツならではの、それでも最近は食品衛上の制約が大きくなってなかなか外食では得られなくなったことで、肉屋に毎週並んでいるものとは思わなかったのである。「味付けがしてある」という説明の意味もようやく解したしだいである。

そして、自宅で豚のタタールを食したことがなく、これほど身近にあるものとは気がつかなかったのである。もちろんこれを自宅に持ち帰って、家族で別けて食べればよいのである。クンメルなどの所謂ムジークをこれに振って食すれば素晴らしいのだ。要するに冷たい食事で最も体の温まるドイツ料理に違いない。白ワインとこれを合わせて、素晴らしい食卓を一度試してみよう。

さて恐らく本年最後の恒例のCD落穂ひろいである。あまりよいものがなかったのでここまで時間が掛かったのである。それでも数は集まったので発注した。先ずは、先ごろ逝去したホグウッド氏が弾いているバッハのフランス組曲集である。どうも自身のコレクションの楽器での録音のようで、ケムブリッジ録音なのだろう。この曲はグールドのピアノぐらいしか聴いたことがなかったので楽しみである。二枚組み8.99は損はない。

序にビルスマの弾いたバッハのチェロ曲集である。古楽器録音としてとても話題となった名盤であるが、当時はその音色などに違和感があって、確かNHKのスタジオからの生中継もあまり感心しなかったのである。しかし、その後もいろいろな試みはあるようだが、この問題のある曲集の重要な演奏実践例として保持しておきたいのである。二枚組み9.90ユーロで文句は何もない。

古楽器奏法といえば、故人となったブリュッヘン指揮の管弦楽以上にそれと合わせているトーマス・ツェートマイールのヴァイオリンでのモーツァルトの協奏曲集である。名人がここでどのような音楽を弾いているか、これは愛好家には見逃せない録音である。これも二枚組み9.99だから確保しておいた。

そのほか、マーラーの交響曲を調べているうちに、アバド指揮のシカゴとヴィーンでの立派なデジタル録音が二種安売りになっているので、交響曲一番、九番と十番の二種二枚を各々5.99ユーロで発注した。

もう一つ、故テンシュテット指揮のマーラー第九交響曲LPがおもいの他よかったので、探しているとベルリンでの録音からヴァークナーの名曲集が見つかった。これも発売当時可也話題となっていたのを記憶するが、当時は突然東から現れた指揮者であり、その名曲集はもはや珍しいものではなく、特に関心を持つことはなかったのである。しかし、今年「指輪四部作」を体験することで、その構図への見通しがよくなったので、こうした名曲集への感覚も大分変わってきた。つまりその場所場所での楽匠の作曲意志を見通せるようになったのである。要するに音楽的にも興味が出てきたのである。選曲も含めて楽しみなのである。二枚組み6.99ユーロはこれまた嬉しい。〆て、自動車クラブ割引を入れて41ユーロ、優良デジタル録音CD一枚当たり3.18ユーロである。



参照:
煮ても焼いても喰う料理 2007-05-12 | 料理
熟成の可能性を探る 2014-08-12 | ワイン

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