福井城は家康の次男である結城秀康(後の松平秀康)によって築城されました。
完成した城は2km四方におよび、5重の水堀が囲む本丸には4重5階の天守が建てられていたそうです。
軍事的な目的というよりは徳川家の親藩の威光をしめす建物といえますね。
外堀は現在、埋められていますが、内堀は残っており、その中の本丸跡に福井県庁、県警察本部、県会議事堂が設置されています。
立派な御本城橋です。
西側には復元された御廊下橋があります。
御廊下橋を渡ると、山里口御門です。このように石垣の下にもうけられた門を一般に埋め門といいます。
築城が新しいため、石垣は切りそろえられた石が使ってあります。
天守台です。
このような立派な天守閣があったのですが、1669年の大火で消失してからは再建されませんでした。
1948年(昭和23年)に発生した福井地震は天守台の一部を崩壊させました。そのときの爪跡が残されています。
「福の井」と呼ばれる井戸です。もともと北之庄と呼ばれていたこの地でしたが、北は縁起が悪いとされ、この井戸にちなんで福井と改名されました。
福井城の前身である北之庄城は柴田勝家が築き、お市の方と非業の最期を遂げたことで有名ですが、結城秀康が築城した頃にはほぼ跡形なく全く別物と考えられているようです。
福井城址から南へ10分ぐらい歩くと勝家を祀った柴田神社があります。
ここの境内は発掘調査の跡を見られる様になっています。
比較的浅いところには福井城の石垣が出土しています。
深いところからは北之庄城の石垣が見られます。
休憩所を兼ねた資料館もありました。
日本百名城の丸岡城から一乗谷城へ移動する途中ついでに寄ったのですが、なかなか見所があり面白かったです。
福井城
福井県福井市大手三丁目
柴田神社
福井県福井市中央一丁目21-17