光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

病室の風景、その二

2008-10-03 18:48:47 | 散策
  ずいぶんと長く、病院に通っている。自分の病院ではなく、血のつながりのあるある人のために、そのためになるべく多く、ゆくようにしている。

  何度かもう危ないですので、という電話を受け取る。そのたびに心臓がドキっとして、あまりいい気持ちではない。もう歳であるし、これもしょうがないものだが、最初から、ずっと危ないですよといわれて、やはりもうだめか、それなら、これも生まれた限り死はまぬがれないもので、何度かお別れをし、一種安心感も出たが、これが時間がたって、また少し調子がよくなると、お別れしたはずのものが、取り消しになる。まだもう少し生き長らえるようで、それなら、こうやって病院にゆくのにも意味がありそうである。

  色々な段階があって、今の入院がある父だが、痴呆も先にあって、介護施設の方には非常にお世話になった。あるときに、高熱で入院、医師の判断は、重篤なものです、というもので、これはもうだめなのか、それが次第にはっきりするようで、すでに過去の人としての彼があった。一方で、いつも思うのだが、人はある人の脳裏の中で生き続ける。人の生命の最後には、生き物ではなくなる場合、それとある人からの記憶がなくなるものがありそうで、そうゆう意味では父は、もうかなりボケ症状が出ていたときでも、私の頭の中では、彼の姿は「あるとき」のものはよみがえる。最後の笑顔より、もっと他の、例えばけんかをしていたときのこと、その他優柔不断なことなど簡単に思い出される。

  その危ないです、何度目かの、といわれた日から少したって、父の状態は今日は少しよくなった。不安がかなり吹き飛ぶようで、しかしそれだからどうにかなるわけではない。目が開いていて、その上を手を前後に動かすと、まばたきをする。これくらいである。でも、先回のときよりはいい。

  病院にはいろいろな人がいる。車椅子の人、点滴を付けて歩いている人。中心静脈点滴をしつつ歩くことが出来る人。点滴を付けて、しかもその先の輸液の袋は2、3であったりもし、さらに排泄物のためのビニルを付けている人もいる。その姿を見ると、何ともいえない。
  車椅子に乗る方がいて、さらにエレベータに乗られた。私はその後に乗った。それから、気は付いていたがもう一人の患者さんもいて、それで、一階に着いた。そこで、降りたと思った、もう一人の方がかなりゆっくりとしか歩けなかった。そのことに気が付かず、車椅子の方を後ろ向きのまま、エレベータの外に出してあげようとしたとき、後にその方がまだいて、つまり私の足が、当たった。アッという声がして、すいませんと誤った。これまた、病院にはいろいろなことがあって、ゆっくりした歩き方の方もおられて、それに気が付かない私がいた。

  いつも大体同じ時間に行く。すると、掃除をされている方がおられて、その方にも何度もお会いしたことになる。失礼な言い方かも知れないが、高齢な方に思われる。それでも、元気にしておられて、病室の掃除をしてくれる。最初は、ちょっと椅子をたたんだりしないといけなくて、面倒だなど思った。それは今もまったくないとはいえないが、すぐに外に出るか、移動する。それも椅子をたたんで、そうゆ風にしている。これも長く病院に通っているからで、その方に感謝しないといけない。毎日こうして掃除をしてもらって、父は生きている。

  若干病院の中は暑い。介護用のものを買いにゆくのと、それに久しぶりに病棟を出て外の空気も吸った。日が出ていて暑くらいで、すぐ目の前にキンモクセイが咲いていて、トイレの匂いと書きたいが違った。最近のトイレは病院も一緒だと思うが無臭。それ以外にも木々の変化の様子も見ることが出来た。ほとんど人もいない。洗濯物を干している人がいて、ここはそうゆう場所かと思う。空気も吸ってまた、もとの病室に戻る。目を開けている状態が続いていて、なんだか知れないがたしかに、今去るのは残念な気もした。そのときは間違いなく来る。それはわかっていて、そこから退く。


  散歩道のいくつかの様子。




  大きなカエデの葉っぱ。これはかなり赤い。もともと赤いものもあるが、これは違う。




  秋らしい白い菊?。パラパラ程度なのがいい。あっさり目。




  大きい。この竹も枯れそうになる。




  違う匂いの花、フジバカマ。この虫はハナムグリかな。




  高精彩でもなんでもない、フジバカマ。風があって、かなり揺れて、ハナムグリに気が付いたのが後で、こちらは結構よく揺れていた。

透明な夕空

2008-10-03 16:24:07 | 散策
  お天気情報だと、今日はこの秋一番冷え込んだということ。

  まだ寒いという感じはない。外気温が10℃くらいだと
  かなり寒いはずだが、これもそのうち体験する。
  今日はもう少し気温は高め、その後の気温も上がって
  日も出ているから、2枚で大丈夫な感じ。

  ときどき窒息しそうな感じがする。
  写真を見ていてあまりにも細かいものばかり出てくると
  自分でもいやになってくる。肉眼で見るより細かいものが見えるのが
  今の写真だけど、これも非日常で昔はさほどなかった。
  
  それで、空やらを見ていると、どうにかバランスがとれるようだ。
  何かがある空が、安心感はあるが、ここでも細かいものがないもの
  があればと思う。ほとんどなんにもない夕景。




  もう太陽は真西より南側に沈む。ずいぶんと移動したことになる。
  薄い雲は少し、目立つ雲も少し。




  日の入りの時間は早く、さっさと太陽は地平の下にいってしまう。
  ほとんど透明な空に、橙色、茜色、赤茶色がある?。
  かなりの色が出ていると思う。




  かなり暗くなって、ここは感度を上げてみた。
  ある程度の角度から上は真っ黒だが、これは雲があるようで、
  そうなるとこの辺りはもう透明な空とはいえなかった。

今日も朝は快晴

2008-10-03 06:54:25 | 散策
  朝のお天気、快晴。少し靄がある。台風の後のような、澄み渡った空はちょっと期待出来ない。それでも、晴れ。少し朝焼けがあった。風は、南風。アメダスの6時の気温、12.1℃、気圧は1017.9hPa。室温17.5℃、さほど寒くない。

  もたついた。起きる前から目は開いて、その後がいけない。のんびりではないが、朝日の出る前の少し赤い東の空を見る。このときにあまり寒さは感じない。アメダスの値は、気象台のもので少し離れている。気象台は、河沿いに在ってこれも少し影響しているか。海沿いは少し暖かなことも間違いはない。といっても、最近の気象状況だと、こうゆうことも簡単にいえなくなる。

  夜の時間に、窓から星。きのうと変わりない。よかった。また、流れ星もなかった。ものすごく暗い流れ星はあるかどうか、燃え尽きるまでの様子というのは一定なのかどうか、暗い流れ星もあるとすると、一晩にどのくらいの星の粒が大気圏で燃えているのだろう。鋭い、それこそさっと天地を割るような流れ星は、やはり真冬の空が似合う。見えなかったので、こんなことも思い浮かぶ。
 
  PCを動かして、接続というところで、モデムのプラグをコンセントに刺していないことに気が付いた。この反対で、付けっぱなしもよくある。いつこれが壊れるか心配。プラグを刺して、またもどって、あー5分くらいたった。

  新しい、ジャージの上であるが、これに毛糸球の小さいようなものが出てきた。どこかに引っかかって糸が飛び出した。ここまでは書いていると自然と出て来るが、そのときは違った。まだ新しいのに、このジャージの上、もうポツポツ玉が出来ている。毛糸と同じだろう。幸い何でもよく切れる鋏がある。なければよかったがある。で、ご丁寧に小さな丸いものを切った。これがうまく切れて、

  それで、少し布地を引っ張ると、何とズルズルズルズル、糸がほつれてゆく。糸を切ってしまったのである、一本の長い糸。あーもうもとに戻らんわい。アホやった。気が付くのが遅いのも、しょうがないが。なんでも切ればいいものではない。キレイにしようとして、そのものを破壊してしまった。いつも、そうゆうことをやってはいけない、といいながら、それを自分がやってしまった。きのうの「勘違いとか、発見とか」で、これを書こうと思って忘れて、今思い出して書いてみた。