雨が降ってきた。天気予報と違って、安定感のない、今の空である。
レンゲを見てあまり思うことはないのは結局、そうゆうところを子供のときとか、あるいは、
畑とか田んぼというものとも、隔離されて育った。あるいは、ごく普通に住宅地にレンゲがあると
いうのも、なかったし、それが都会というとなおのことなかったからかも知れない。レンゲの存在
感は、あまりに少なく、そのはかなさみたいなものが、心に残っていない。それゆえ、今頃レンゲ
を見ると、初めて見るようで、しかし、記憶に残るものがあっていい。
レンゲというと、どっちだというとそれで花の輪を作るとかはなく、まずは、ミツバチの蜜を思い
出す。養蜂家という方がいて、というのはずっと後で知ることになって、なるほどその方法を見る
と、ミツバチの巣から、たくさんの、花の蜜が取れる。なんだか、ちょっと恐ろしげなものも、あ
るようだ。蜂はミツバチだけでなく、例えば甘いものの好きな動物はいるから、それこそTVでよ
くある、クマがミツバチの巣を襲うというのを見るが、やっぱり蜂はミツバチかな。それ以外の蜂な
り、蜜を集めるものであってよく、それでミツバチの攻撃もなんのその、クマはべっとりとした蜜を
なめる。ちょっと信じられない光景が思い浮かぶ。片方は、ただの蜂、でもミツバチはよくは知
らないが、片方は天敵がいないとされるクマ。何という組み合わせ。
昔、蜂蜜というものをなめていたときがある。よくはわからないが、売りにきた方がいて、子供の
私と姉はなぜか、その蜂蜜をなめていたようだ。なぜ、そのようなことをしたのか、そんなことは
親も覚えていない。その割りに、学校でときに、奨められた、肝油というもの、これは買うことは
なかった、と思う。あっても、たまにだった。なんてことだろうと今頃思うが、肝油がどうのこう
のは、あまりに生々しく、思い出すということもしたくないものだ。それに似ているかどうか、
蜂蜜をなめる子供というのも、これもいいものかどうかわからないものがある。蜂蜜の謎、という
のはなぜその遠い昔、蜂蜜をなめないといけなかったか、という問題だが、これもわからないま
ま、記憶も薄れて、消え去るだろう。
それで、もちろん今でも蜂蜜は売っているし、母は結構長い間、それをパンなどに塗って食べ
ていたようだが、私もその記憶があるが、特にそれが必要という気はもうなかったのではないか。
甘いというものも、年齢とともに必要のなくなるもので、もっとも山登りをされる方とかは、
必要かも知れない。レモンの酸っぱさを消す、甘みが蜂蜜にある。
それで、レンゲ畑である。ライ麦でも、ただの麦でも、ブドウでもナシでも、ミカンでもない。
そうゆうレンゲ畑は、それこそ長く見なかったが、これもいつのころからか、この辺りにレンゲの
花は咲くことがあって、なかなか花として質素でありながら、優雅でもあって、それが春の風
にそよそよ揺れるのを見るのは、贅沢にも思えるくらいである。その花の色もいいし、形もいい
し、花束でも作りたくなる気もわかる。
レンゲなどのマメ科の植物は、それこそ蜂を呼び込む、蜜もたくさん作るのだろうけど、もう
一つ、ある微生物と共同して、空中の窒素成分を、有機物として、取り込むことが出来る、という
ことをやる。そうゆうものだから、
これは非常にありがたいことで、炭酸ガスを固定して、有機物が作られて同時にそれが生き
物のエネルギになる、というのと同じ理屈で、植物が利用できる肥料を作ってしまうということ
が注目されて、俄然人気と期待が高まった。何しろ、空気の大部分は窒素ガスである。この窒素が生き
物に必要なのは、小学生でも知っているし、しかし、それが窒素ガスという気体だと、これを利用する
ことはなかなか出来ない。それを、レンゲなどのマメ科の植物は、根瘤に付くバクテリアの助けを
得て、何といってみると、ただで、この評価はむつかしいが、やってしまうから、窒素固定は炭酸ガ
スの固定作用と同じく、注目され、研究もされたようだが、最近は話しをあまり聞かない。どうなって
いるのか、よくはわからないが、いずれにしろ、レンゲはそうゆうことをやる。
だから田んぼにレンゲのタネは播かれるはずで、それにしても、ただ肥料としてでなく、観賞
にもよく、またミツバチの蜜の供給源としてもいいものだと思うが、少ないと、特に蜂の場合は、
大変なのだろう。大レンゲ畑、大レンゲ草原がないと、蜜もそうは集まらないということだろう。
もう忘れるようなことを書いて、これはまずいようだ。それで、まー空き地があれば、タンポポ
はいくらでも再生して、白い冠毛を飛ばし、またある時間たつと、そこにタンポポ畑、タンポポの絨毯
は出来る。タンポポは空き地、レンゲは、恐らく田んぼで、でも今見ている後者の花の数は、あま
り多くないが、段々と増えてきているようだ。そうゆう風景である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/0e/3515c9ebf06b4debe7cbf384a3c3e968.jpg)
タンポポの絨毯に少し遠く、でもタンポポの畑というとちょっと違う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/74/2032784f4e761e12b3118a25d08354e9.jpg)
タンポポは多い、と思うが、それが絨毯のように見せて撮るのはむつ
かしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/41/9f77e432ba3909cb46f59262e956fb10.jpg)
多いだろう、というところの拡大である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/8e/e2502b4151e98c8c3f007e40cc0c47a3.jpg)
レンゲ。少し前に、薄っすらレンゲソウというので、そのレンゲの有り
様を出したが、少しずつ花は増えているようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/60/7de599a275a1ab6600c30ac2f2b23e14.jpg)
レンゲ畑というところに少し及ばない咲きかた。増えたけど。
でも、まだまだ、花はこれから増える可能性がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/1d/0c97e53d8e070c335687042ba6be3a20.jpg)
花の様子。その一。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/52/a1c3b27c41f4840bb1d329c7eb1843ed.jpg)
その二。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/fb/10fe3020cf9a91289d97ba38f34c82a7.jpg)
その三。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/fb/8d2b8ecfa3ac5ce12658b0bfab021006.jpg)
その四。
レンゲを見てあまり思うことはないのは結局、そうゆうところを子供のときとか、あるいは、
畑とか田んぼというものとも、隔離されて育った。あるいは、ごく普通に住宅地にレンゲがあると
いうのも、なかったし、それが都会というとなおのことなかったからかも知れない。レンゲの存在
感は、あまりに少なく、そのはかなさみたいなものが、心に残っていない。それゆえ、今頃レンゲ
を見ると、初めて見るようで、しかし、記憶に残るものがあっていい。
レンゲというと、どっちだというとそれで花の輪を作るとかはなく、まずは、ミツバチの蜜を思い
出す。養蜂家という方がいて、というのはずっと後で知ることになって、なるほどその方法を見る
と、ミツバチの巣から、たくさんの、花の蜜が取れる。なんだか、ちょっと恐ろしげなものも、あ
るようだ。蜂はミツバチだけでなく、例えば甘いものの好きな動物はいるから、それこそTVでよ
くある、クマがミツバチの巣を襲うというのを見るが、やっぱり蜂はミツバチかな。それ以外の蜂な
り、蜜を集めるものであってよく、それでミツバチの攻撃もなんのその、クマはべっとりとした蜜を
なめる。ちょっと信じられない光景が思い浮かぶ。片方は、ただの蜂、でもミツバチはよくは知
らないが、片方は天敵がいないとされるクマ。何という組み合わせ。
昔、蜂蜜というものをなめていたときがある。よくはわからないが、売りにきた方がいて、子供の
私と姉はなぜか、その蜂蜜をなめていたようだ。なぜ、そのようなことをしたのか、そんなことは
親も覚えていない。その割りに、学校でときに、奨められた、肝油というもの、これは買うことは
なかった、と思う。あっても、たまにだった。なんてことだろうと今頃思うが、肝油がどうのこう
のは、あまりに生々しく、思い出すということもしたくないものだ。それに似ているかどうか、
蜂蜜をなめる子供というのも、これもいいものかどうかわからないものがある。蜂蜜の謎、という
のはなぜその遠い昔、蜂蜜をなめないといけなかったか、という問題だが、これもわからないま
ま、記憶も薄れて、消え去るだろう。
それで、もちろん今でも蜂蜜は売っているし、母は結構長い間、それをパンなどに塗って食べ
ていたようだが、私もその記憶があるが、特にそれが必要という気はもうなかったのではないか。
甘いというものも、年齢とともに必要のなくなるもので、もっとも山登りをされる方とかは、
必要かも知れない。レモンの酸っぱさを消す、甘みが蜂蜜にある。
それで、レンゲ畑である。ライ麦でも、ただの麦でも、ブドウでもナシでも、ミカンでもない。
そうゆうレンゲ畑は、それこそ長く見なかったが、これもいつのころからか、この辺りにレンゲの
花は咲くことがあって、なかなか花として質素でありながら、優雅でもあって、それが春の風
にそよそよ揺れるのを見るのは、贅沢にも思えるくらいである。その花の色もいいし、形もいい
し、花束でも作りたくなる気もわかる。
レンゲなどのマメ科の植物は、それこそ蜂を呼び込む、蜜もたくさん作るのだろうけど、もう
一つ、ある微生物と共同して、空中の窒素成分を、有機物として、取り込むことが出来る、という
ことをやる。そうゆうものだから、
これは非常にありがたいことで、炭酸ガスを固定して、有機物が作られて同時にそれが生き
物のエネルギになる、というのと同じ理屈で、植物が利用できる肥料を作ってしまうということ
が注目されて、俄然人気と期待が高まった。何しろ、空気の大部分は窒素ガスである。この窒素が生き
物に必要なのは、小学生でも知っているし、しかし、それが窒素ガスという気体だと、これを利用する
ことはなかなか出来ない。それを、レンゲなどのマメ科の植物は、根瘤に付くバクテリアの助けを
得て、何といってみると、ただで、この評価はむつかしいが、やってしまうから、窒素固定は炭酸ガ
スの固定作用と同じく、注目され、研究もされたようだが、最近は話しをあまり聞かない。どうなって
いるのか、よくはわからないが、いずれにしろ、レンゲはそうゆうことをやる。
だから田んぼにレンゲのタネは播かれるはずで、それにしても、ただ肥料としてでなく、観賞
にもよく、またミツバチの蜜の供給源としてもいいものだと思うが、少ないと、特に蜂の場合は、
大変なのだろう。大レンゲ畑、大レンゲ草原がないと、蜜もそうは集まらないということだろう。
もう忘れるようなことを書いて、これはまずいようだ。それで、まー空き地があれば、タンポポ
はいくらでも再生して、白い冠毛を飛ばし、またある時間たつと、そこにタンポポ畑、タンポポの絨毯
は出来る。タンポポは空き地、レンゲは、恐らく田んぼで、でも今見ている後者の花の数は、あま
り多くないが、段々と増えてきているようだ。そうゆう風景である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/0e/3515c9ebf06b4debe7cbf384a3c3e968.jpg)
タンポポの絨毯に少し遠く、でもタンポポの畑というとちょっと違う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/74/2032784f4e761e12b3118a25d08354e9.jpg)
タンポポは多い、と思うが、それが絨毯のように見せて撮るのはむつ
かしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/41/9f77e432ba3909cb46f59262e956fb10.jpg)
多いだろう、というところの拡大である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/8e/e2502b4151e98c8c3f007e40cc0c47a3.jpg)
レンゲ。少し前に、薄っすらレンゲソウというので、そのレンゲの有り
様を出したが、少しずつ花は増えているようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/60/7de599a275a1ab6600c30ac2f2b23e14.jpg)
レンゲ畑というところに少し及ばない咲きかた。増えたけど。
でも、まだまだ、花はこれから増える可能性がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/1d/0c97e53d8e070c335687042ba6be3a20.jpg)
花の様子。その一。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/52/a1c3b27c41f4840bb1d329c7eb1843ed.jpg)
その二。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/fb/10fe3020cf9a91289d97ba38f34c82a7.jpg)
その三。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/fb/8d2b8ecfa3ac5ce12658b0bfab021006.jpg)
その四。