名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

山田風太郎が見た日本~未公開日記

2017-11-08 12:27:31 | Weblog
2017.11.8(水)
 先週末風邪気味になって、5日には本格的に床に伏して以来、未だに回復しないでうつうつと日が続いている。
 今朝もこんな状態で伏せっていたら、NHK・プレミアムカフェという番組に出会った。
過去のBSの名番組をゲストと共に楽しむというもので、今回は作家の「山田太郎が見た日本~未公開日記が語る戦後日本の60年」というものであった。初回放送は2005(平成17)年のものの再放送というものである。
 山田風太郎氏は超有名な作家であるから誰でもその名ぐらいは知っている。それほど有名であるが筆者はこの人の本を読んだことがない。いわゆる忍法帖シリーズ(甲賀、くノ一、柳生、飛騨、その他多数)はどの書店にも列をなしている。その他、探偵もの、本格ミステリー、SF、風俗、官能、戦争もの、時代もの等々あらゆる分野に膨大な作品を残している。
にも拘らず何故かこの人の作品を手にすることなかった。

 今朝の番組では、山田風太郎が戦中・戦後を通じて実にこまめに日記を書いてきたこと、そしてその内容を伝えているものであった。それを三国連太郎が朗読した。
 氏は医者の家に生まれ、医者になるように目指したが、性に合わないことを自覚して作家になった。兵隊検査に不合格であったことから兵役を免れた。お陰で戦後を生きのびて多くの作品を残した。
 作品とは別に日々の生活、世相を細かに見た出来事を日記に残した。細かいことは覚えきれないが、戦争を批判し、戦後の高度成長を冷ややかに見つめた鋭い視点であったように思う。眼からうろこが落ちるとはこのことのようだ。