名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

翁長沖縄県知事死去

2018-08-09 09:22:02 | Weblog
2018.8.9(木)
沖縄県の翁長雄志知事が昨日(8月8日)午後6時43分、膵がんのため死去した。享年67歳。 翁長氏は普天間飛行場の辺野古移設を巡り、7月27日に埋め立て承認の撤回方針を表明したばかりで、今日(8月9日)には県が沖縄防衛局から弁明を聞く聴聞が予定されていた。任期満了に伴う知事選が11月投開票の予定であったが、公選法では後継を選ぶ知事選は県選管に死亡を通知後、50日以内に実施されることになっており、9月中に前倒して実施される見込みとなった。
翁長氏は4月に受けた人間ドッグがきっかけで膵がんが判明し、手術を受け闘病中だった。
辺野古移設承認の撤回を表明したとき、テレビに映った翁長知事のやせ細った姿を見た時、まるで別人を見ているような気がしたことを覚えている。今から思えば、手術などしなければもっと永らえていたのかもしれない。米軍普天間飛行場の辺野古移設阻止運動の象徴的存在であっただけに惜しまれてならない。
 職務代理は8月8日~12日まで謝花喜一郎副知事が、13日からは富川盛武副知事が務めるという。翁長氏は12月の任期満了に伴う知事選への態度を表明しておらず、移設反対派の候補者擁立は不透明である。
 翁長氏は普天間飛行場の辺野古への移転を巡って自民党政権と対決しているが、もともとは強固な自民党員であった。翁長氏は1985年から2014年まで自民党に所属し那覇市議、沖縄県議、那覇市長を歴任し、当初より辺野古移設に賛成していた。自民党県連幹事長も務め、22年前には、辺野古移設推進決議案を可決させた旗振り役だった。 2014年6月、県知事選出馬の可能性が取りざたされる頃から、一転、辺野古移設反対に回った。
 2014年11月には、日本共産党、社会民主党、生活の党、沖縄社会大衆党の推薦を受け、移設反対を公約に掲げて自公候補を破り沖縄県知事に初当選した。以来、徹底して安倍政権に対峙してきたが、辺野古に新基地は作らせないとの思いをしまったまま、他界した翁長氏の無念が思いやられる。
 6月23日の沖縄慰霊の日の追悼式では、頭髪のない痩せた姿で平和宣言を読み上げた。
「辺野古に新基地をつくらせないという私の決意は県民とともにあり、これからもみじんも揺らぐことはありません」と。