名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

闇サイト殺人 納得いかない量刑で確定

2012-07-14 21:03:03 | Weblog
2012.7.14(土)
 インターネットの闇サイト「闇の職業安定所」で知り合った三人の犯人らが、帰宅途中の女性を車に監禁し、現金やキャッシュカードを強奪、金づちで頭を殴り、顔に粘着テープを巻き付け、首をロープで絞めて殺害、遺体を瑞浪市の山中に捨てるという残虐な殺人事件があったのは、今から5年前、2007年8月24日のことであった。
 三人のうち二人はすでに刑が確定していたが、一審の死刑判決を無期懲役とした二審の判決を不服として検察が上告していた堀慶末(よしとも)被告について、最高裁第二小法廷は上告を棄却する決定をした。
 三人の裁判官の一致した決定だそうだが、「強い利欲のみに基づいた動機に酌量の余地はない。犯行は残虐かつ無慈悲で、被害者の実母らの処罰感情はしゅん烈」と指摘しつつも「被害者が一人の本件は死刑の選択がやむを得ないほど悪質とは断じがたい」という高裁の判断を「誤りとはいえない」と高裁判決を支持してしまった。
 この犯行の悪質さほどの悪質が他にあるのであろうか。結局のところ、被害者が一人だけだったということが決定的に影響していることは間違いない。
 この件については何度も書いたが、人の命は地球よりも重いと言いながら、その理屈を、命をうばった凶悪な犯人だけに適用するという不条理さになんとも言えないやり切れなさが残る。
 一人は死刑となったが、無期懲役になった二人に更生の期待などかけらもない。希望に燃えた人生を送っていた女性を残酷に殺して、なお生きながらえようとすること自体、許せない。
 被害者の母は、こんな決定を遺影に報告できないと仏壇の前で泣き崩れたと報じているが、その気持ちを思うと一層やりきれない。